神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史52 後悔する者

2023-03-17 04:14:41 | イスラム教
死んでからは、
お金よりも生きていた間に行った”善行”が何よりも助けになること。
そして、
人に嫌な事をしてしまうと、死んでからその清算をしなければならないことを、
前回は書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

それでは、カビールとハビールの話に戻りましょう!

妬みの感情に苛まれたカビールは、とうとうハビールを殺してしまいました。
実の弟を殺した後、何が起きたのか、またクルアーンを見ていきたいと思います。

ちなみに、
神様は人間の歴史を、最初からずーっと見ていらっしゃいます。
カビールとハビールの話以外にも、たくさんの”人間の歴史”があるわけですが、
あえてこの二人の話をクルアーンに書かれたという所を注視したいと思います。
なぜなら、この二人の話というのは、短い記述ではありますが、
本当に大事な事が示されているからです。

読者の皆様、もしかしたら、、、
「まだ、この話続けるの~?」
と、飽きてしまっているかもしれませんが、
もう少しだけ辛抱いただきたい。
なぜなら本当に大事なメッセージは、、これからですからねえ。
ただ、
その大事なメッセージとやら(?)を今回書けるかどうか分かりませんが、
まあ、始めましょう!

クルアーンによると、

「その時アッラーは、一羽のカラスを遣わして地を掘らせ、その弟の死体を
 如何に覆うべきかを彼に示された。
 彼は言った。
 「ああ情けない。兄弟の死体を葬るのに、私はこのカラスほどの事さえできないのか。」
 こうして彼は後悔する者の一人になった。』
(5:31)

と、あります。
カビールは、殺したはいいが、その後その死体をどう葬るのか、知らなかったのです。
確かに、これは人類史上初めての殺人ですからね。
前例というのがないわけですから、仕方ありません。

ここで注意点一つ目登場!
後悔する者の一人になった、とありますねえ。
この章のの少し前に、

『しかし彼の(利己的な)心は、その弟を殺すのを望ましいこととし、
 ついに彼を殺害して、失敗者の一人となった。』
(5:30)

とあります。
カビールは弟を殺す前は、”殺す”ことを望んだわけです。
殺すことを、良しとしたわけですね。
でも、
実際に殺してしまった後は、、、、後悔をすることになってしまったのです。

これは
「人を殺すなんて、大それた事をしたんだから
 後悔してあったりまえ、それを良しと思うことがどうかしている。」
と思うのは簡単です。
でも、、
殺人くらい悪いことでなくても、私達はついつい
一見悪そうな事を欲し、それを良しと思うことってあるのではないでしょうか。
例えば、不倫とか。
世間一般では、浮気や不倫なんてフツーの事のように受けいられている感がありますが、
どうでしょう?
みんなもやってるし、、、なんて軽い気持ちで浮気やら不倫をしてしまった結果、
後悔することって、、、ないのでしょうか。

良い事をして、後悔することってあまりないかもしれませんが、
悪い事をした後というのは、
必ず後悔が後からやって来るものです。

悪いことには、悪い結果が。
良いことには、良い結果が待っています。
その結果が、生きている間に現れなくても、死んでから
必ず、必ず出てきます。

私達にあるのは、この現世だけではありません。
来世において、今生きている間に行った行為が
後悔の種にならないよう、注意深く生きていきたいと思います。

私も後悔ばかりの人生を送っていますが、
あの時あんなことを言わなければ、あんなことをしなければ良かったと思っても
遅いんですよね。
言ってしまった事、やってしまった事は消えません。
誰かをそのことで傷つけてしまったら、なおさらです。
ですから、何をするにもまず、
これは言っても大丈夫か。
これはやっても大丈夫か、というのを考えて
後々、後悔しないようにしたいものです。
1-2秒考えれば、多分十分なはずなのですから。

ただ
「後悔、あーやってしまった、どうしよう」
といった感情というのは、神様が私達人類に与えてくださったものです。
この「あーあ」といった感情があるおかげで、私達は次は気を付けよう、とか
これからは良い事をするようにしよう、とか
あの人に謝ろう、といった善への道へ大きく一歩を踏み出せるわけです。
有難いことではないですか!!

次回は、注意点の二つ目について書いてみようと思います。
なかなか大事なメッセージの核心にまで到達できません。
一体いつになったら、行けるのか?

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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