陽当たりの良い道路法面や伐採跡地には、
必ず?生えているトゲトゲちゃんです。
カラスザンショウ(写真1)は、裸地に真っ先に侵入する
典型的な先駆性樹種(パイオニア種)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/71/24be15a6b0569a49d12e2e614d5d206b.jpg)
写真1 芽吹きの時期のカラスザンショウ
サンショウ(山椒)と比べて、全体が大きく、
利用価値があまりないので、“カラス”と呼ぶとか、
カラスが種子を食べるからという説もあるそうです。
私は、「山椒より大きいから」という理由に賛成ですが、
芽吹きが、枯れ枝に群れ飛ぶカラスに見えなくもありません(新説!)。
さて、このカラスザンショウ、食べられるらしいのです。
山菜好きの方でも、試した方は少ないのではないでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/5f/cfa9615c1c71616a77d4fb1811fb5441.jpg)
写真2 カラスザンショウの新芽・若葉
遠藤ケイ氏の著書「裏の山にいます」に
次の文章がありました(益田市立図書館で借りられます)。
食べ方は、さっと熱湯で茹でてから冷水に晒して
軽くアクを抜き、醤油とマヨネーズをつけて食うか、
天ぷらにする。
強い香りと、口の中が痺れるようなエグ味がたまらない。
野生の味だ。
「えぇっあんなモンが食える?嘘やろ?」と
衝撃を受けた私は、試食してみることにしました(写真3)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/82/0171ce4284c548dc853d2098580e5c7b.jpg)
写真3 カラスザンショウの天ぷら(赤いのは人参、白いのはタケノコ)
食べた感想ですが、
やはり、アクが強かったですが、
“茹でて醤油マヨネーズ”は、
「臭いけど、食べられないことはない。
慣れればくせになるかも?」
“天ぷら”は、
「結構いける。痺れる感じが悪くない。」
ということで、まあまあでした。
ですが、私の味覚ですから信用しないで下さい。
今シーズン3度食べましたが、
一応、健康被害はありませんでした(毒がある木ではありません)。
また、遠藤ケイ氏は、野山の物は何でも食べるという
自他共に認める悪食です。
参考になりません(笑)。
悪食の方は、試してみられればどうでしょうか。
但し、最初は試食程度に。
折れやすい木ですし、ヤマウルシの芽にもよく似ています。
採取にあたっては、注意をして下さい。
ということで、
投稿記事「春の若葉観察会」で紹介した
我が家の夕食の答えは、カラスザンショウでした。
投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ
主任林業普及員 大場寛文
~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~
なつかしの国石見(いわみ)
必ず?生えているトゲトゲちゃんです。
カラスザンショウ(写真1)は、裸地に真っ先に侵入する
典型的な先駆性樹種(パイオニア種)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/71/24be15a6b0569a49d12e2e614d5d206b.jpg)
写真1 芽吹きの時期のカラスザンショウ
サンショウ(山椒)と比べて、全体が大きく、
利用価値があまりないので、“カラス”と呼ぶとか、
カラスが種子を食べるからという説もあるそうです。
私は、「山椒より大きいから」という理由に賛成ですが、
芽吹きが、枯れ枝に群れ飛ぶカラスに見えなくもありません(新説!)。
さて、このカラスザンショウ、食べられるらしいのです。
山菜好きの方でも、試した方は少ないのではないでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/5f/cfa9615c1c71616a77d4fb1811fb5441.jpg)
写真2 カラスザンショウの新芽・若葉
遠藤ケイ氏の著書「裏の山にいます」に
次の文章がありました(益田市立図書館で借りられます)。
食べ方は、さっと熱湯で茹でてから冷水に晒して
軽くアクを抜き、醤油とマヨネーズをつけて食うか、
天ぷらにする。
強い香りと、口の中が痺れるようなエグ味がたまらない。
野生の味だ。
「えぇっあんなモンが食える?嘘やろ?」と
衝撃を受けた私は、試食してみることにしました(写真3)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/82/0171ce4284c548dc853d2098580e5c7b.jpg)
写真3 カラスザンショウの天ぷら(赤いのは人参、白いのはタケノコ)
食べた感想ですが、
やはり、アクが強かったですが、
“茹でて醤油マヨネーズ”は、
「臭いけど、食べられないことはない。
慣れればくせになるかも?」
“天ぷら”は、
「結構いける。痺れる感じが悪くない。」
ということで、まあまあでした。
ですが、私の味覚ですから信用しないで下さい。
今シーズン3度食べましたが、
一応、健康被害はありませんでした(毒がある木ではありません)。
また、遠藤ケイ氏は、野山の物は何でも食べるという
自他共に認める悪食です。
参考になりません(笑)。
悪食の方は、試してみられればどうでしょうか。
但し、最初は試食程度に。
折れやすい木ですし、ヤマウルシの芽にもよく似ています。
採取にあたっては、注意をして下さい。
ということで、
投稿記事「春の若葉観察会」で紹介した
我が家の夕食の答えは、カラスザンショウでした。
投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ
主任林業普及員 大場寛文
~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~
なつかしの国石見(いわみ)