益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

高津川流域の保全を考える会 続報

2008年07月04日 | 森の恵み
今回の企画は、天野さんが有機農業に関する視察調査で吉賀町に来られたチャンスを活用させていただき、県の「新たな農林水産業・農産漁村活性化計画」における分野連携のプロジェクトである「高津川流域保全プロジェクト」のメンバーと吉賀町産業課が企画したもので、約40人の参加で有意義な意見交換会となりました。

前回のブログ記事はこちら

まず、初めに「高津川流域保全プロジェクト」のメンバーが、
農・林・水それぞれの取り組みを報告し、次に天野礼子さんから提言をいただき、最後に意見交換をしました。

天野礼子さんの講演
高津川流域における農・林・水連携のプロジェクトは大変すばらしい取り組みとお褒めの言葉もいただきました

天野さんは著書「日本の名河川を歩く」で高津川を高く評価され、以来数回吉賀町に来られています。
また、森林・林業関係にも豊富な知識と人脈をお持ちで、「林業再生最後の挑戦」などの著書を書かれているほか、月刊誌「森林組合」にも連載投稿をされていました。最新の著書は「21世紀を森林の時代に」。
天野さんのHPはこちら

会場の様子

約40人の参加者があり、皆さん熱心に聴講をされていました

「高津川流域保全PJ」の概要を説明する益田事務所のT専門農業普及員

天野さんがPJの推進イメージ図を見て、川の上流部にダムが描かれているのを発見、「高津川にはダムはないでしょう」と鋭く指摘、数分後、T指導員は概要図からダムを消去し、本来の高津川を表現した資料を再配布・・・素早い対応でした。

「高津川流域保全PJ」の林業に関する概要を説明する益田事務所のK専門林業普及員

漁民の森づくり、海岸林保全PJ、県民再生の森づくり、流域材での家づくりなどの取り組みについて報告

「高津川流域保全PJ」の水に関する概要を説明する高津川漁協のS課長

天然遡上アユの増殖を目指した取り組みについて報告

意見交換会終了後は会場を変えて、高津川の恵みをいただきながらの楽しい懇談が行われました。

懇談会会場の「欅がるてん」

ガルテン(ドイツ語で庭)にはケヤキの木が何本も立ち、とても落ち着いた雰囲気のお店でした

看板も素敵です


テーブルには高津川の恵みと吉賀町の有機野菜が盛りだくさん

懇談会場には西部農林振興センターのM所長さんも浜田市から駆けつけていただき、有意義な情報交換がもてました

とても美味しかったアユ寿司


今回、天野さんからは高津川流域保全の取り組みに関して、様々な提言をいただきました。
・農、林、水のそれぞれのお客さんを共有して、お互いが発展する、流域の資源全体(農林水)を含めてPRしていくべき。
・流域林業再生のため、近山運動の推進、地域の工務店をいかに育てていくかがカギになる。
・高津川流域のハンドブックをつくろう。

「連携」、「協働」の重要性を再確認した青ちゃんです。

投稿者:島根県西部農林振興センター益田事務所 林業部長 青山静佳






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