益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

水を育む森が好き!

2008年12月24日 | 森の恵み
 水と緑の森づくり税を財源として、
 荒廃森林の不要木の伐採を行う事業である
 県民再生の森事業の検査に行った時のことです。

 私の担当は、旧津和野町エリアで、
 この日は高津川森林組合の鹿足支所のN主任技師に
 現場を案内していただきました。

 途中、道路脇のベンチ(自然石)で昼飯です。
 目の前には青野山が青空にくっきり美しく見えます(写真1)。


 写真1 青野山(写真右下の家の右側に後述の水源池があります)。


 スーパーで買った好物のいなり寿司を頬張りながら、
 Nさんと話をしていましたが、会話の中で、
「あの青野山の麓のこんもりとした森の中に、
 津和野町の水源池があるのを知っていますか?」
 と問いかけられました。

 私が「知りません。」と答えると、
 昼飯が終わったら、昼休憩の間、
 ちょっと行ってみましょうということになりました。


 これが、津和野町上水道笹山水源池です(写真2)。
 

 写真2 笹山水源池
 

 津和野町の中心街にはここの水が、
 飲料水として供給されているそうなのです。

 つまり、青野山の森林が育んだ水が、
 麓の笹山地区の集落近くで湧水となっており、
 この水源の水が、津和野の町に導水され、
 町民の喉を潤しているというのです。

 青野山と津和野の町の位置関係が近いので、
 森のありがたさがより身近に感じられます。


 水源池には、“天泉”と書かれた石碑が・・・(写真3)。


 写真3 水源池の傍らに建立されている石碑

 
“神様の恵みの泉”という意味でしょうか?

 水源池では、蛇口があり水を汲むこともできます。
 コーヒー用等に水汲みに来られる方もいらっしゃるそうです。

 “天泉”の水、機会があれば、
 一度、飲んでみられては?


 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)


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