益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

日本一の川に棲む生き物調査に参加

2008年08月25日 | 森の環境と生き物
今回の企画は、県の新たな活性化計画の中にある農・林・水連携の地域プロジェクトである「高津川流域保全プロジェクト」のメンバーが、益田市にあるNPO法人コアラッチの共催をいただいて実施したものです。
益田市や地元から多くの親子参加があり、子供21人、大人35人総勢56人のイベントとなりました。この日は山陰中央新報社の取材も行われ、県のプロジェクト活動のPRとして後日の紙面で紹介されるそうです。
当日の先生は、吉賀町教育委員会の吉中力次長さん。
吉中さんは高津川の自然のすばらしさを子供たちに伝えようと、このような活動に積極的に取り組まれており、自ら本も出版されているのです。
また、吉中さんのお父さんは元県の林業改良指導員で私の大先輩であるのです。
ちょっと前置きが長くなりましたが、当日の様子を写真で紹介いたします。

最初に吉中さんから清流高津川の生き物についての話がありました

ダムを持たない全長約81kmの清流高津川には約80種類の生き物が生息しているそうです。

準備されたアミと水槽を持って川に入る参加者


石の裏に潜む生き物を探す参加者


ヨシの根元に潜む魚を狙う親子


集められたミニ水槽、たくさんの生き物が見つかりました

ちなみに、一番手前の水槽は青ちゃんが採取した獲物です。
小さい頃の川遊びの記憶が蘇り、石の裏に潜むウグイの手づかみに熱中しました。

最後に、吉中さんから全ての水槽について、採取された生き物についての説明を受けました。

当初期待されていた、プラナリアオヤニラミイシドジョウのうち、採取できたのはイシドジョウだけとなりましたが、今回の調査では16種類の生き物を確認することが出来ました。
この調査のあった2日後、国土交通省から公表された「平成19年度水質調査結果」において、高津川は連続日本一にランクされ、高津川のすばらしさを再確認しました。(by青ちゃん)

【投稿者】島根県西部農林振興センター益田事務所 林業部長 青山静佳


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