益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

刈払機取扱作業者安全衛生教育講習会に行きました

2008年10月06日 | 機械と安全
 9月30日(火)に、浜田市下府町で開催された刈払機取扱作業者安全衛生教育講習会に参加しました。

 この講習会は、刈払機を使用する作業に従事する方を対象に、安全作業を確保し、振動障害を防止する
ために必要な知識等を付与するために、林材業労働災害防止協会島根県支部が主催されたものです。

 参加者は、県内各地(東は安来市や松江市の参加者あり)から約60名が出席し、今回の受講には、女性の
方もいらっしゃいましたよ。 また林業関係者に留まらず、電気・建設業等の他業種の方もいらっしゃいました。
 刈払機は、いろいろな職場で幅広く使われているんだなーと感じました。

 講師の方は、安全指導専門家の方と機械を取り扱われている業者の方の2名でした。両講師とも経験豊富で、
話も上手で、参加者一同聞き入っていました。

 また講義ですが、9:00~16:00までと限られた時間ではありましたが、刈払機に関することがたくさん聞く
ことができて大変勉強になりました。今後の普及活動等に生かしたいと思いました。ちなみに、講義のテキストに
使われたのが、林業・木材製造業労働災害防止協会発行の「刈払機取扱作業者必携」でした。カラー刷りで
図や写真がたくさん使われており、理解しやすいテキストでした。



写真1 当日使用したテキスト



 余談ですが、その講義の話の中で、気になることを2点言われました。

1.伐木搬出・造林(チェーンソーや刈払機を使った)作業では、災害発生件数は年々減少してきているが、
死亡等の重篤事故が減らない。

2.度数率(100万延実労働時間当たりの労働災害による死亡者数をもって表したもの)は、全産業の平均が
2.95に対し、林業33.52と非常に高い。(H18データ)

 林業における災害ゼロに向けて、従業者の安全と健康を確保するために①職場をあげて、 ②経営者から
従業者まで、③とにかくできることから行動をおこしていかなければならないと改めて考えさせられました。
(投稿者 黒目)


最新の画像もっと見る