セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

あたちのもの(+神島編6)

2013-01-22 09:45:40 | 猫+撮影散歩
昨夜から、あたたかい雨が降っています。

『しとしと』、まさにそんな音が、静かな闇のなかから聞こえてきて。

日本人で良かったなぁって、しみじみ思いました。

しとしと、いい響きですねぇ。


さて、昨日のイブちょは。

何度もお外おねだりをして、うろうろと2部屋を行ったり来たり。

猫の春、だからでしょうかね。

それか、おとといセットしたミカンに鳥がやってくるからか。


「ね~、お外行こうよ~~~」




もう行ったやん。一日一回です!

「ふわ~、退屈ですよ、ぼかぁ」




連写の産物。なかなかいいタイミング。


旦那、そのままそのまま!

はい、チーズ!




いいねぇ、もう一枚……って、え?




そこまで嫌がらなくても……。

悪かったよ。


お風呂から出てくると、おー、仲良く寝てるなと思ってよく見たら、




しろちゅ、イブちょの手を上手に使ってまぶこい寝。

うまくもぐったなぁ。


さて寝ようかと思ってもう一度見に行ったら。




うーん、仲良しこよしだね~。

いいなぁ、私も混ぜてほしい~~~!


指をくわえて見ていると。

いつもならカメラを持って近づくと、しろちゅは目を見開いて緊張するのに、

あろうことか!




ことん、と、イブちょの方に頭をもたせかけたのだ!!!


ひーーっ!! なにその甘えたポーズ!!

明らかに私が見ているのを見て、ふふんってなったでしょう!?

今はっきり聞こえたわよ、『これ、あたちの』って!!


……、初めて猫に嫉妬を覚えたわ……。


えぇえぇいいわよ。仲良く寝んねしてちょうだい。

プンプン。






気を取り直しまして

今日は神島編の最終回です。

まだまだ高いところにいます。

弁天岬。




綺麗な岬ですねぇ。


ずっと道を下って行くと、小さな海岸に着きました。




ニワの浜、というそうです。

ここでは、不動岩と呼ばれるカルスト地形を見ることができます。




海の水はとても綺麗で、大小さまざまな石が流れ着いていました。




鳥羽駅で買ってきていたお弁当をここで広げることにしました。

ちょうど綺麗に並べられた木材によっこらしょと座って、寄せては返す波を見ながらランチタイム。


海を見ながら食事って、憧れてたんだぁ……。

お弁当は、これ。






フタを開けると『ふるさと』の曲が流れるようになっています。

柔らかいお肉をおいしくいただきました


この音楽の電池がですね、なかなか切れなくて、フタが開くたび音が溢れ出す

ずっとガシャガシャと袋を持って歩いたので、何度もそんなことがありました。

これ、ぜったい電車には持ち込めないです


動画がありますので、アップしておきます。

お聞き苦しい声が入っておりますが(恥)、これしか動画がないので

てっきり写真を撮ってると思ってたんですよ~。

音が出ますので、お気をつけ下さい。

モー太郎弁当 ふるさと



実はここの浜を古里の浜だと勘違いして、勝手に感激しております(苦笑)。



さて、ゆっくりと海岸を満喫して、また歩きはじめます。

と、すぐそこに、こんな石碑がありました。




なんと、ここは鷹渡りというものが見れる場所だそうです。

風が海へと吹き抜ける、このさわやかな場所で、鷹が空を悠々と飛んで行く……、なんて風情があるのでしょう。

心の中まで風が吹き抜けて行くような心地がしました。


お天気も良くなってきて、海がきれいに見えるようになり、るんるん気分で歩いて行くと。

古里の浜(ごりのはま)が見えてきました。

でっかい岩が海岸にでん、と立ちふさがっています。




自然に削られた海岸線の形を目でなぞりながら歩きます。




浜辺って、どうしてこう心が躍るのでしょう。




古里の浜、この辺りに昔は集落があったと考えられています。

津波などが原因で、集落は今の場所に移ったようです。

今は、浜の名前にその名残があるだけだそうです。

ここに住んでいたんだよ、と覚えておくために、ふるさと、と名付けたのかもしれませんね。


さて、次に乗る船の時間がせまってきました。

ちょっと小走りで港へ戻ります。




沖を航行するタンカー。どこの国から来たのかなぁ。




急ぎながら旦那が。

「この島、なんか怖いわ」

と言いました。

えっ、と私はびっくりしました。

この島の怖さを感じていたのは、私だけではなかったようです。

しかもここで旦那が溝に足がはまり手を強打。

「怖い~~~

本気で怖がってました。


旦那は大阪育ちの都会っ子。

私も中途半端な田舎っ子。


なんとも足元もおぼつかない二人旅です。

お船に乗ったらきれいな宿に行くからね~~、もうちょっと頑張って。

はげましながら、小走りで船着き場へ到着。

なんとか時間までに間に合いました。


しかし、時間になっても船が来ない。

なんで~!時間、合ってるのに!!

もしかして帰りは別の場所からとか。

いやありえないでしょ~~~!?


離島ですからこの日の船はこれで終わり。

宿にたどり着けません。


泣きそうになりながら辺りをバタバタと走り回ります。

と、ジャージ姿のおじさんがてくてくと歩いてきました。

すみませ~ん!と事情を話すと、

「ああ、今、もうおらんやろって出たところやわ」

「ええ~~!?」

「まっとりや、今呼んだるわ」


おじさん、セッタをパタパタいわせながら船着き場へ走って行きます。

私たちも慌てて追いかけます。

呼ぶってどうやって?無線かなにかでかな。

するとおじさん、おーい!と海に向かって大きく手を振りました。

すると、小さな船が、やってきたではないですか!!

ほんとにちょうど出発したところだったようです。

おじさんがいてくれて、ほんとに良かった。

何度もお礼を言って、船に乗り込みました。

船長さんは、若くて日焼けして精悍な顔立ちで、まさに海の男!!って感じで惚れ惚れしました。

しかし、見惚れる暇もなく船酔いがきて、すぐに眠ろうと努力する私。

着くまで15分くらいかなぁ。脂汗をかきながら必死に耐えました。

波をグイングインと乗り越えていく感触が、今でも忘れられません。


乗ってきたお船です。



バタバタしてたので、降りてから撮りました。

降りたところは伊良湖です。ここは愛知県の渥美半島の先端。

美しい海岸線のあるところです。

震える手で宿にお迎えを依頼する電話をし、自動販売機でジュースを買ってなんとか飲み。

歩いた疲れと船酔いがましになるまで、船着き場で休みました。

小さい船はめっちゃ酔いますね。


さて、神島の旅はこれで終わりです。

時間的には、朝、鳥羽の港を出て昼の2時くらいには伊良湖についていますので、ほんとに短い滞在時間でした。

港で猫ちゃんの一匹も見つけたかったですが、残念ながら旦那の生き物センサーにも引っかからず。

それだけがちょっと残念でした。

でも、最後に島の優しいおじさんと触れ合えましたし、心に強く残る、いい旅でした。



最後に、宿から見えた神島です。




中腹に小さく、あの灯台が見えています。

夜になって、部屋のベランダに出ると、とても心強い光が届きました。


次回からは、伊良湖の写真をアップしようかなぁ。

それでは、また。


ちなみに、旦那は未だに、

「あそこは怖かった、観光気分で気軽に行くとこちゃう」

なんて言ってます。はははは……

私の旅に付き合うと、とんでも僻地に連れて行かれるねぇ。