セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

紅葉の吉野山 (1/4)

2012-11-18 13:53:09 | 吉野山
今日から4回に分けて、旅行日記となります。

日帰りですが

旅がお好きな方は、どうぞ見ていってください。


それでは、はじまりはじまり~~~


やっとすっきりと晴れた金曜日。11月16日。

朝、イブ散歩を終えた私は、旅支度をしていました。

前日夜、天気予報で大阪あたりに晴れマークが出ていたのを見て、この日しかない!と思いました。

ぐずついた天気が続いていたので、なかなか出かけられずにいたのです。



吉野山といえば、ものすごい数の桜が有名ですが。

その時期は観光客がとっても多いと聞き、あまり足が向かなかったのです。

でもでも、小説の舞台になっていたり、好きな作家さんの行きたいなぁっていうツイートを見かけたりと、だんだん気になってきて。

数ヶ月前からは、吉野山~吉野山~とお経のように唱えていました。

どこに紅葉を見に行くか、ずっと悩んでいたのですが、紅葉がたくさんあろうがなかろうが、えいっ、吉野山まで行ってやる!と、決めました。

最近すっかり出不精で、遠出するには気合いが必要だったんですよ……



お外を眺めて座っているイブちょを、座布団ごとくるりと回してサッシを閉める。

はいはい、ごめんね~~~。

猫たち用のカリカリを小皿に分けて盛り、ぬくぬくお水を入れて、準備万端。

小皿に分けるのは、いっぺんにたくさん入れるといっぺんに食べて、かならず戻しちゃうからです。

疲れて帰ってきてぐちゃ、は避けたい



吉野駅までは、近鉄線で行きます。

橿原神宮前まで行き、そこからは、(急行)吉野行きに乗ります。

のんびり2分遅れで出発、急行なのに各駅停車、のんびりローカル線を楽しみます。

急かされないでのんびり乗り物に乗るのは大好き。



景色はすぐに、自然いっぱいに。

日よけが下りていたので、自分の前の分はすべて上げて、大パノラマで秋の景色を堪能しました。

となりのシートの人たちもそれを見て、同じように日よけを上げていました。

乗客がほとんどいないことをいいことに、駅で買ったパンをぱくつきます。


イヤホンからはジャッキー・エヴァンコの透明な歌声が聞こえ。

通り過ぎていく景色は、黄色いベールをかぶったような山々。

緑色の絨毯が広がる中に、黄色やオレンジ、赤に染まる、輝く木々が。

そして、真っ青な空。最高の天気です。日の光があったかい。


そして、薄暗い森を抜けて光が差し込むと、そこには広い川が!

川の向こうの鄙びた集落を、伸び上がって目におさめます。

ああ、ぶらり途中下車の旅がしたい!!

覚えておいて、今度行こうと決意する。


面白い駅の名前がいくつもあった。







吉野駅に到着。




大きな屋根~!



ケーブルカーに乗って、山を登ります。




いきなりの紅葉の通り抜け、素晴らしすぎる。


ビーーーッ、ぐいんぐいんぐいんぐいん。

ケーブルカーがゆっくりと動き出します。

わあっという乗客のため息ともつかない声を聞き、後ろを振り返ると。




……、大当たりだ、と思った。


窓にかじりつくように外を眺めてたら、すぐに上に着いてしまいました。




吉野山駅、だそうです。




吉野といえば吉野杉が有名で、地元の杉をふんだんに使った建物や家具、オブジェなどをあちこちで見かけます。


階段を上がると土産物屋さんが並びます。




帰りに寄りましょう。


ほんとうは、ここからバスで奥千本という一番上のバス停まで一気に上がり、そこから歩いて下りてきたかったですが。

この時間帯(12時台)は一本も無いようで(うそぉ)。

いきなり予定が狂った。


うーん、と考える。

ぽん、と手を打った。

そうだ、途中まで歩いて上がって見学して、途中からバスで上がろう。


ということで、一番近い見学場所、金峯山寺へ向かいます。

吉野山で一番大きな建物なので、見学していたらちょうどいい時間になりそう。



これから上がって行く道は、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)といって、昔からの修験道とのことです。




いやもう、修行ですから。坂も急です。

みんな、ゆっくりゆっくり上がって行きます。


途中、無人の民芸品店が。

これいいっ!!




コップの言葉、読みました?

黙って俺に、ついてこい!じゃないんですよ。

俺が、ついていく。いいなぁ。癒されるなぁ、なんか。

「お前は俺の言うこと聞いとったらええんじゃ!」

こういうこと言う人、大嫌いだからね。


通りの店や宿は、奈良、平安時代からあんまり変わってないんじゃないかと思う、風情ある建物ばかりで。

それでいて、内装も外装もとても綺麗なんです。

思わず入ってゆっくりしたくなる、そんなところがいくつもありました。

時間に余裕を持ってこなくちゃダメだな。

このとき、初めてそう思いました。


うん、思うの、遅い。


風情あるのれん。



銅の鳥居(かねのとりい)。




鳥居から見下ろします。




さらに進むと、金峯山寺の大きな屋根が見えてきました。







はぁ~~、着いた。


階段を、えっちらおっちら登って行くと。

吉野の山々が目の前に広がっていました。




ここ、高い石垣の上なんですが、柵がありません。怖い。

このことが、これからの吉野山での出来事を象徴していました。



こういう階段、好きです。




うわ、でっかい!




カメラに納まりきれません。

広角レンズを出すには疲れていて。

ちょっと端っこが切れてます(苦)。


もうちょっと離れて。




パワースポット的な感じですか?




水に沈む綺麗な落ち葉たち。





境内にはお稲荷さんや、




天満宮がありました。




どこもかしこも綺麗だなぁ。

横はすごい眺めだし。



えらいとこ、来たんだなぁ。




このお寺では現在、真っ青ででっかい蔵王権現像3体が特別公開中なのですが。

だいぶ並んでいたし、中は撮影できないし。

また今度にすることにしました。

ここでこれを見ないでどうするんだ!!

しかられそうですが。

ちょっと疲れてたのもあるんだよう。

時間もあんまりないし。

大きな本堂に別れを告げました。



さらに上へと歩いて行くならこの道を行くのですが。




私はバス停に行くので来た道を戻ります。


手をつないで、助け合って登る老夫婦。




優しく声を掛け合う姿が微笑ましい。


燃えるような紅葉が似合ってますねぇ。





バスが来るまで約10分。


周りを撮影したり観光客を眺めたりしながら、時間つぶし。

しかし、車が多い。

道が細いのにいっぱいくるから、何度も何度も脇へきゅーとよけなきゃいけない。


桜のシーズンはさすがにマイカー規制がかかるようです。そりゃそうでしょう。


あ、バスが来ました。

え、ここには停まれない?あっち?

少し先の、スペースのあるところで乗り込みます。


バスというより、バンだなぁ。

奥千本まで、お願いします。


つづく。