海猫は眠らない

いつからだろうか、不忍池にウミネコが住みついたようだ。
「おっ、こんな都会のど真ん中に素晴らしいところがあるぞ」
ウミネコはあんまりにも居心地がいいから、友達をよんだそうな。
その数、ざっと200羽！
近くの民家の屋根に寝床こしらえて住処にしてもうた。
ウミネコは宴が大好きだから、毎晩、朝まで大宴会の大騒ぎ。
カラスどんもカモメどんもカワウどんもこれはたまらんと引越してしまった。
こうなるとウミネコたちの宴会はもう止まらない。
毎晩、騒いで騒いで汚して汚してのやりたい放題。
あまりにもうるさいので、町人がお役人に嘆願する始末。
「お役人様、毎晩毎晩、あのウミネコたちが朝まで宴会騒ぎで『ニャー、ニャー』うるさくてたまりません。
なんとかして下さい。」
しかしお役人もウミネコ相手は初めてだから、どうして良いのやら困り果ててしまった。
「なにか良い知恵はないかのぉー」

平成台東村の出来事です。

毎晩毎晩、朝までニャーニャー鳴いてほ、ホンマにうるさいっ！
こうなったらウミネコに対抗して山猫を出すしかないでしょ。

狙撃班、目標、ウミネコ200羽の暗殺を命ずる。
トム ベレンジャーに依頼しなきゃ。