On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

倶楽部通い、二回目(16/37)

2011-01-01 02:31:55 | 2008,2010-2011ハモリ倶楽部


ううー、逃げてきているかも。


行き詰まりや言い訳や、早くすっきりとしたいのにいつまでも
ずるずるしていることがあって。
そういう状態でライブに来ると、胸ぐらつかまれて(おいおい)
顔洗って出直してきます的な、なんかこうめそめそした気分になるのです。

私は休んでいても、世間は動いている。
ほんの3時間弱と、それをとりまく時間を自分のためだけに使いたい我儘。
ワガママいいじゃないの、たまには。そうはっきり言い切れるかの自問自答。

気になっていることが多いと、別件の、先方にとっては急ぎの割り込みを
分断しきれなかったりもする。ライブ中にふとそのこと考えていたりする。

クリスマスイヴを5人と、それも仙台で過ごすことを選択してきたのにね。
オンをしっかりやりきらないと、オフをしっかり楽しめない。
でも、そういうことからですら、自分を解き放ちたい。

そんなときでも、この倶楽部は、
心が折れそうなとき、いつでも支えてくれる。
心の隙間をそっと優しく埋めていただける。

そのとおり。わかってるよ。知ってるよ。

この5年あまり、私はいったいこのひとたちと、そこからのご縁に
どれだけ支えてもらってきたことだろうか。

そんなことをしみじみ思ってしまった年の瀬。もといクリスマスイヴ。

なんていうんだろう、「ハモリ倶楽部」っていうのは、はっちゃけたお祭りというか
あの夏のすぱーんとした安岡優感謝祭的印象が多分にあるもので、「響」は
私にとって、座っている時間も長いからか妙に内省してしまう構成なのよ。

でもさ、きっとそんな「負」な気持ちも「正」を知っているからこそだと思うのだ。
どっちの振れ幅も、それぞれに味わうことができるのもゴスのすごさだと
改めて感謝したい、「ハモリ倶楽部 響」@仙台サンプラザホール。


こんなに広い世界でーAh-たったひとりのー君を愛してるー
溢れる思い伝えてクリースマスラーーーブ

と、突拍子もなく歌い上げてしまいそうな気分で
二曲目の「ふたつの祈り」ですでに泣きそうになっておりました。
来たよ!わたし、来たよ!とこの曲でクリスマス特別感が増し(笑)

そして「冬響」で気持ちの上で号泣。「東京スヰート」でダメ押し、
と、かなりの長い時間をゆるやかに、「泣き」にあてていたのでした。






1ヶ月少し前に観た神奈川は、ドキドキしすぎて目の前で起きることしか
見えていなかったけど、今回は照明やステージ全体がよくわかった。
やっと全貌がみえてきた感じ。

通称「ブルーベリータルト席」から、オペラグラスでガン見です。
「いつもなら、チーズケーキとかブルーベリータルトという席が、今日だけは、
今宵ばかりはクリスマスケーキでしょう!立見の皆さんがキャンドルに見える!」
なるほどー、満員御礼+αの立見席へのスポットのあてかたが素敵。

そんな酒井さん、立て板に水な名口上はここ仙台でも。
「さもありなん、さもありなん!」は「Mr.サンデー」前の名調子だけど
MC中の「何だい、やぶからぼうに」や、「いろは2010」へ行くまえ、
「このままお帰ししては、ハモリ倶楽部の名折れにございますっ!!」には
心底喝采でした。つかうことばが江戸っ子なのやら武士なのやら。
酒井さんが言うと、なんとも勢いをますことばたち。

心のファイヤーがともっているか、とかそんなたたみかけだったかな。
クリスマスケーキにも存分に明るい火が点りましたとも。

今年の幕開け、苗場ではこの曲でぎゃふんと唸ったんだよなぁ…
もう一年なのか…と感慨にひたりつつの熱狂だった「いろは2010」のあと
「もう一曲おまけです!」と言われて素直にひゃあ!と思ってしまったのだけど
「靴を履いたまま」の存在を私がすっかり忘れていただけでした。

そう、おまけ。

倶楽部開店前の朝礼、声出し後には、「今日はあれだから」「あれですね」
「あれやるか」と口々に言ったのちの「The Christmas Song」
真面目にふざけていたあとでも、この説得ハーモニー。聴かせちゃうね。
ハモリ倶楽部からのメリークリスマスが、うれしかった。

あ、店長はグラス磨きだけでなく、ほうき&ちりとりでおそうじも。
パンフ忠実。

ソロ企画、カオルの「赤い服とかで出てくるんじゃないの」予想を見事に
裏切らなかった男、ヨウさま。クリスマスサンタ衣装でインカム登場。

テツヤのサングラスがこわくてお客さんこないんじゃないか話が結構
長いことひっぱるなあ、と思っていたんだけど、着替えていたか~(笑)

目に入る光景と、歌声とまなざしの真剣さとのギャップがなんだかすごくて
とにかくヒザ打って爆笑したけど。

やー。
やー!

あえて平然と去っていく後ろ姿に、心から拍手を贈りました。

「黒沢が、村上てつやのファルセットをフィーチャーした、と紹介しましたけど
みなさん、家帰ってCD聴いて下さい。CDとまったく同じことしてますから」
と言ってのけたてっちゃん、「MIDNITE SUN」。確かに!!(爆笑)
「イントロと最後だけちょっと違うことしただけ」とはその通りなんだけど、
でも、やっぱり素敵だった。
夏の夕暮れ野外で聴いても、きっと素敵だと思うんだけど、
こういう冬のしっとりした空間で聴いても、この曲の空気感は心地いい。

ソロは、誰々と○○、という「フィーチャー」だとしたら
黒ぽんはウクレレ、ユタカさんは回転舞台だそうで。
「あんな風にドア開けることできない!ひざ沈むんだぜ、あけるときに!」
と黒ぽんに言わしめた、さすが真夜中のメリーゴーランド。
でも「Show must go on」の曲のイメージには、よくあっている演出だと思う。

「Mr.サンデー」はカンペキなソロではないけれど、間奏中の
酒井さんのHBBならぬスクラッチに、「あ、酒井さん何かやってる」と割と最近
皆さん気付かれはじめたのではないか、という話も(笑)
あえてフィーチャーというなら、バリケンさんのDJと口との対決、と。


クリスマスならでは、のアンコール1曲目は「This Christmas」に。
クリスマスシーズン、街中でこの曲の原曲やカバーが流れるたびにすべて
ゴスバージョンに脳内変換して聴きつづけて待ってました!
ソロ的要素を多分に含みつつも、全員の声いかした「♪Merry Christmas」が
聴けるのもこの曲の魅力。


「Armonia」で「祈り」の音がかすれた酒井さん。
声が売り切れてしまった、仕入れ(点滴)に、とツイートで目にしていたし
ラインナップからしてもコンディション保つの大変そうだと思っていたけど、
確かに最後にこのハードル。

その音を聴いたときに、なんだかものすごく自分に置き換えてしまって。

会場全体が5人の声だけに集中している時間。
ひとりひっぱるそのときに、期待されてるもの(音)がはっきりあるなかで
自分の仕事をしきれないって、いや、しないつもりでなんか絶対いないことは
わかっているんだけど、その瞬間の空気を受けることって、どれだけ、
ダメージのあることか。

ひとりの結果が、全体の結果になる。
出してみないとわからない、ではなく、当たり前に出すって、
ほんとに大変なことだ。

それがプロなのだといえばそれまでだけど、勝ち負けではないと思うけど
あらためてアカペラのむきだしさ、一本勝負におそれおののいて
自分が仕事に向かう姿勢は、お金もらっているのに適当すぎやしないか、
失敗したくなくて、なかなかトライしない、トライにかける時間が
長すぎるのでは、と反省してしまった。

失敗をこわいと思ってはいないんだけど、はずかしいと思っている
フシがあるのだ、自分は。だから失敗しないように、しないようにする。
でもそんなこと言ってたら、おきざりなんだ。
酒井さんは毎回向き合っているじゃないか、結果どうあれその瞬間に全力で。
(酒井さんだけでなく、もちろん全員ね)

エラーにならなければ、それはもちろん評価されることだし、
エラーのあとの持ち直しや再チャレンジでも評価されることなのに。
そこにたどりつけていない、今年の私。

逃げてるかも、という冒頭のつぶやきは、このあたりともリンクします。

でも、それをぐっと自分につきつけたことは強烈だったので、
来年にいかそうと思います。



オペラガン見の仙台での収穫は、ヨウ様の携帯には、
さるのぬいぐるみストラップがついていたこと。

んー…たぶん、あれはさる。

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