石巻&東松島&女川復興情報 “石巻地域Again”

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〈本文は、敬称略〉

牧山の“花菖蒲”が見ごろです!

2013年07月05日 | ありがとうのページ

石巻市牧山にある零羊崎神社(ひつじさきじんじゃ)の花菖蒲やあやめが見ごろを迎えています

同神社境内の牧山中腹の南斜面に整備されている庭園には,
約300種,3,000株の色とりどりの花菖蒲・あやめが鮮やかに咲き誇っています!



6月下旬の開花の様子。まだ咲き初めといった感じです。


 
満開になるとこのような見事な景色を見ることができます
  (写真は過去の盛花期の様子です)


坂上田村麻呂が蝦夷の頭領・魔鬼女を征伐したという伝説が残っている牧山は,
石巻駅から東へ3kmほどに位置する標高約250mの見晴し良い山です!


現在では牧山市民の森として整備され,
ハイキングコースを備えた市民の憩いの場として親しまれています。


その牧山市民の森と隣接して零羊崎神社の花菖蒲苑があります。

花菖蒲苑は震災のあった2011年は復旧工事などにより開園を見送りましたが,
復旧・復興に取り組み,ここを訪れる方々の励みなればという想いから昨年より再開しました



棚状に整備された苑内に3,000株の花菖蒲,あやめが咲き誇ります



苑内の立て看板には昭和39年開苑とあり,50年近い歴史があることを物語っています。



苑内には花菖蒲・あやめのほかつつじも植栽されており,5月中旬~7月上旬まで色とりどりの花を楽しむことができます



零羊崎神社の縁起については,今から1,800年ほど前の応神2年,
神功皇后の勅願により東奥鎮護のために祭られたと伝えられているそうです。



神社境内の小道。
人里からやや離れた神社周辺は杉林に囲まれ,日中でもひっそりとしています。


また,歌枕となっている「尾ぶちの牧」の由来となったのは,牧山の山麓だったと伝えられており,
神社に続く山道には,後撰和歌集の歌と「尾ぶちの牧 おくのほそ道」の文字が刻まれた標柱が立っています。



松尾芭蕉の奥州・北陸の旅に同行した弟子,曽良の名勝忘備録には「尾ぶち御牧。
石ノ巻ノ向牧山ト云山有・その下也」とあるそうです。


色鮮やかな花菖蒲やあやめを眺めた後は,
後撰和歌集が編まれた平安中期や松尾芭蕉が歩いた元禄時代の石巻の姿を思い浮かべながら
牧山を散策してみてはいかがでしょうか

 



零羊崎神社(牧山社務所)の地図はこちら
 (宮城県石巻市湊字牧山1)




(uchi)



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