石巻&東松島&女川復興情報 “石巻地域Again”

『復興に向けて頑張る地元企業』や『石巻地域の復旧状況』といった地元密着情報などを発信していきます!
〈本文は、敬称略〉

和菓子店「大沼製菓」 ~「いしのまき地域すいーつ」展示発表会参加店紹介シリーズ~

2013年12月18日 | 地域情報

 宮城県東部地方振興事務所では,慶長遣欧使節出帆400年を記念し,去る10月10日(木)宮城県慶長使節船ミュージアム(通称:サン・ファン館)を会場に,石巻製菓製パン同業組合と共催による「いしのまき地域すいーつ」展示発表会を開催しました

 ⇒取組内容については展示発表会参加店紹介シリーズの第1回目をご参照ください。

 

第5回目の紹介はこちらをクリック!

 

 第6回目は,和菓子店「大沼製菓」を紹介します

 

【震災からの復旧の状況】

 工場や販売店は石巻市の内陸部にあるため,津波の被害は無かったものの地震により建物や機械設備が倒壊しました。
 水道は,震災から12日後の3月23日から使えるようになり,翌日から在庫の原料と使用可能な設備で生産可能な商品の製造を開始しました。

  

お店の方から一言

「沿岸部の避難所に救援物資を届けることが出来たのは,燃料を分けてくださった農家の方々や,被害に遭っているにも関わらず,先陣切って誘導してくれた方,搬送の手伝いをしてくださった地域住民の皆さんのおかげです。とても感謝しております。」

 

【現在の店,工場の様子】
 販売店舗

工場

 

お店の方から一言

「震災当時は,量販店等での販路は,一時先の見えない状態となりましたが,稼働無くして企業は動かないとの思いからいち早く生産再開に踏み切りました。御協力いただいた方々,被災地を応援してくださった全国のお客様に心よりお礼申しあげます。」

 

【展示発表会へ出品した菓子】


桃次郎のきびだんご(ずんだ餡) 価格126円/個(税込み)
 (石巻の地域住民から愛され続けられる菓子です。)


桃次郎のきびだんご(くるみ餡) 価格126円/個(税込み)
 (石巻の地域住民から愛され続けられる菓子です。)

 

お店の方から一言

 「桃次郎のきびだんご」は,きび粉と数種類の米粉を独自製法で配合し,もちもちとした食感を出しています。
 丸いお団子生地の中に自社工場で炊いた餡が入っています。噛んだ瞬間「ふわふわ」美味しいずんだ餡と「とろーり」濃厚くるみ餡の2種類があります。

 

【店長“イチオシ”スイーツ】


「女川高校発 東日本大震災 復興プロジェクト第1弾 たまげ大福だっちゃ」

オレンジ:レモンあん(笑顔) ピンク:トロチョコ(幸せ) グリーン:きなこクランチ(楽しい)

 

お店の方から一言

 本商品は,災害ボランティアで石巻市を訪れた当時明治学院大学の大学生(現在は,一般社団法人Colabo)がコーディネーターとなり,女川高等と当社が支援金付きの和菓子の商品開発を行いました。
 企画会議を何度も重ね,生徒の思い(笑顔・幸せ・楽しい)の詰まった三色のミニ大福「たまげ大福だっちゃ」が完成し,平成23年9月に復興貢献プロジェクト第1弾として販売を開始したものです。販売開始より当地のみならず全国から数多くの反響をいただき,全国各地の学校の協力で販売が行われています。
 本商品は,(株)高政女川本店(蒲鉾店)でも販売されております。

 ○女川高校発 東日本大震災 復興プロジェクトは,下記のバックナンバーでも紹介しております。
  ⇒http://blog.goo.ne.jp/et-sinbk2/e/1c2b7ef04746a1616fba10de5252bd27

 


「女川高校発 東日本大震災 復興プロジェクト第2弾 女川AGAIN(あがいん)ボウル」

左:ありがとう(くるみ) 中:よろしく(桃生茶マロン) 右:またね(チョコバナナ)

 

お店の方から一言

 本商品は,第1弾の「たまげ大福だっちゃ」を通じて復興を支えていただいた方々への感謝と,広がった交流の輪がこれからも続くよう願いをこめた女川高校との最後のコラボ企画商品です。(平成25年春に女川高校は閉校となります。)

 味の組合せや食感,パッケージ,ネーミングに至るまで一つひとつ高校生の案から作られたものです。その商品名である「女川 AGAIN(あがいん)ボウル」は,(AGAIN)-「再び」を意味する英語と,(あがいん)-「食べて」という方言を掛けています。

 生地に宮城県産の米粉,バターと蜂蜜をふんだんに使用した3種類(くるみ,桃生茶マロン,チョコバナナ)のクッキーが入っています。
 また,3つの味には,それぞれ生徒からのメッセージが込められています。

 (1)たくさんの方々からの御支援、あたたかいお気持ちに感謝をこめて「ありがとう」

 (2)たくさんの方々と繋がった絆,これからも「よろしく」

 (3)2014年春,女川高校は閉校します,でも・・・「またね」

 

【作り手の想い】

 「桃次郎のきびだんご」は,昭和61年2月の発売から27年,今なお,地元住民から愛され続けられる和菓子です。
 販売当初は,直径5センチメートル程度の大きな団子を3つ串に刺して販売していましたが,テレビ番組の桃太郎紀行で訪れた俳優のS氏から「味はいいけど,こんなに大きかったら都会の人は買わないな」と一言。ここから関東圏での販売も視野に入れた改良が始まりました。小さく串を添えるなど,たくさんの人のアイデアと愛情で今の「桃次郎のきびだんご」があります。

 「懐かしい」とネット販売や帰省のお土産として御利用いただいております。「ふるさとの味」として皆様の記憶にあることを大変嬉しく誇りに思います。


作り手:(株)大沼製菓 大森 信悦 企画部長

 

【お店情報】

連絡先 : 0225-76-3213

営業時間 : 販売店 9:00~18:00

定休日 : 毎週日曜日(元日から3日まで休業)

住所 : 宮城県石巻市桃生町給人町字東町119


 

【記載者コメント】

 大沼製菓様のように,震災直後に自らも被害に遭ったにも関わらず,「もっと苦しい人たちがいるから」と,避難所に食料を運んでいただいた食品製造業の方々がたくさんおられます
 宮城県人としてとても誇りに思います。ありがとうございました

 

次回は,お菓子の国パンジーを紹介いたします

 

 

(toshi)



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