宮城県東部地方振興事務所では,慶長遣欧使節出帆400年を記念し,
去る10月10日(木)宮城県慶長使節船ミュージアム(通称:サン・ファン館)を会場に,
石巻製菓製パン同業組合と共催による「いしのまき地域すいーつ」展示発表会を開催しました
この発表会は,震災後も地域住民から愛され,変わらず作り続けられる伝統的な菓子にスポットを当てるとともに,
新たに開発された菓子の発表の場とし,復興に向けて頑張る石巻地域のPRと地域産業の活性化及び観光振興に役立てたいと考え開催したものです。
テーマは「伝統と革新をキーワードとした石巻地域のスイーツ」とし,
➀石巻地域の住民から愛され続ける菓子と,
➁慶長遣欧使節出帆400年を記念し「メキシコ,伊達,支倉常長等」をイメージさせる菓子
の2つの分類で15店が参加し,23種類の菓子を出展していただきました
それでは,これから参加店15店を五十音順で紹介いたします。
第1回目は,洋菓子店「アトリエニコ」を紹介します
【震災からの復旧の状況】
石巻港に近い「アトリエニコ」は,東日本大震災の津波により,店舗は全壊しました。
店舗は,流出は免れたものの,店内は,泥やゴミで埋まりました。
どこから手をつけたらいいか分からず途方に暮れていた時に,
全国各地から支援で訪れたボランティアの皆さんに協力いただき片付けることが出来たそうです。
お店の方から一言
「暖かい支援をいただいた全国のボランティアの方々にとても感謝しています。」
【現在の店の様子(平成24年8月にリニューアルオープンしました。)】
【展示発表会へ出品した菓子】
サン・ファンポルボ 価格157円/個(税込み)
(新商品:➁慶長遣欧使節出帆400年を記念し「メキシコ,伊達,支倉常長等」をイメージさせる菓子)
お店の方から一言
サン・ファンポルボは,形を舟に見立て「サン・ファン・バウティスタ」をイメージした菓子で,アーモンドとココアを使用しスペインのポルボローネ風にアレンジしました。
また,タルトとは違い口溶けが良く,アーモンドをスライスし,お年寄りでも食べやすいよう工夫しました。ココアの香りが口の中に残るのが特徴です。
【店長“イチオシ”スイーツ】
左:「巨峰のタルト」 右:「いちぢくのタルト」
お店の方から一言
季節感のあるスイーツでは,「巨峰のタルト」と「いちぢくのタルト」がお薦めです。
「シェフの気まぐれ」スイーツとして,季節の果物等を使ったタルトを販売しています。
「巨峰のタルト」は,葡萄を皮のまま焼き込みジューシー感を出しています。
「いちぢくのタルト」は,無花果の下にリンゴのコンフォートが入っています。
※フルーツのタルトは,季節によって提供できるものが変わります。
「nicoぷりん」
お店のから一言
震災前からの人気商品は,「nicoぷりん」です。
バニラときび糖を使用し甘さを控えめにした,素朴な味わいが楽しめるなめらかプリンです。
【作り手の想い】
店を支えてくれた多くの人たちの思いにこたえたかったこと,お客様の後押しで店を再開することが出来ました。皆様にとても感謝しています。子どもからお年寄りまで,お菓子を食べたお客様が笑顔になるように,今後も精進していきたいと思っています。
作り手:宇都宮 貴子さん
【お店情報】
連絡先 : TEL 0225-96-8702
FAX 0225-95-2906)
営業時間 : 11:00~18:30
定休日 : 毎週日曜日
住所 : 宮城県石巻市三ツ股1-1-47
【記載者コメント】
石巻市の大街道を車で走ると,一見,外形的には,普通の街並みで何も無かったように見えますが,少し横道に入ると民家が無くなり,更地となっていることに気づきます。
住民が少なくなり,飲食店や生活用品を販売している店などは,震災前の常連客を失うなど大変苦しい状況ですが,新たなお客様を呼び込みたいと一生懸命です!
石巻市内には,このように,いたるところに美味しいお店が隠れています
是非,横道にも足を運んでみてください
次回は,甘陣本舗を紹介いたします。
(toshi)
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