心の学校・佐藤康行の『真我の実践・サンタ営業の実践』日誌…『ひよこ』から『にわとり』への道

うつに苦しみ社会離脱した人間が真我(=本当の自分)に目覚め、サンタ営業実践の日々と開発者・佐藤康行の言霊を紹介します。

【第636回】真我カウンセリング③~聴くことのその先にあるもの~

2024-06-25 16:53:00 | 日記
相手の話を聴く力・・を証明してくれた3名の方の奇跡の実例から始まり、
 
さらに聴く事の先にある真我カウンセリングの真髄と手法について、連続で6回書いてきました。

前回から続けます。

真我カウンセリングでは、相手の話を『聞き』『聴く』ことがスタートです。

そして、聴くことのさらにその先がある。

真我カウンセリングでは、相手が悩み苦しみを表現していても、その悩み苦しみの奥に完全完璧の真我の心が在るという大前提に立つ。

三日月と満月のように、人の視界には欠けている月=三日月にしか見えなくとも、その実体はまん丸のお月さん=満月であるように、

悩み苦しみの渦中にいる中でも
相手は神である
相手は悩んでいない
相手は愛と感謝と喜びの心で溢れている相手は完全完璧である。
という『前提』で相手と対峙し、

相手の悩み苦しみに対して、カウンセラーが愛の光の鏡となって、その悩み苦しみの奥にある相手の『完全完璧な心』=『真我』で返していく。

カウンセラーの愛の鏡に相手の真我を映し出すのだ。

しかし、そうは言うものの、これがなかなか上手くできない。

佐藤学長の真我カウンセリングのセミナーでは、カウンセリングのスタート『相手の話を聞く』&『言葉のオウム返し』ですら誰もできない。という現実が示されたのです。

佐藤学長は
『人は相手の話を聴いていないんです。人の話を聞いて、自分の心の声を聴いてしまうからです。私は人の話を聴いていない。その事を知る事がスタートです。だから皆さん、しばらくの間は当分意識しないといけません・・』と仰った。

真我カウンセリングのスタートは『聞き』、そして『聴く』こと。しかし、聴けない・・・

じゃあどうすればいいのか?

この究極の答えをそれから約3年後、佐藤学長より示されたのです。

そのやり方、聞き方とは。

心の中で『真我の実践・・真我の実践』と唱えながら、相手の話を聞くことです。

『真我の実践』という言霊は、真我開発講座を天啓で受け取った佐藤学長からインスピレーションで出てきた言葉です。

意味は『南無阿弥陀仏』や『南無妙法蓮華』と本来的には同じ意味だと仰っていました。 

簡単に言えば、『真我に目覚めよ。真我に目覚めよ。』という意味になります。

私が思う
【真我カウンセリングのポイント】
①相手は神であり真我であるという前提に立ち
②心の中で『真我の実践・・真我の実践・・』と唱え続けながら
※『真我の実践』の代わりに『神・神・・』とか『完璧・・完璧』と唱えるのもあり。
③ただただ相手の話を聞き続ける。 

これだけです。

相手が話をしているときに、相手の話の内容を聞こうとしたり理解しようとせずに、『真我の実践』を唱えることだけを意識して唱えるのがポイントです。

心の中で『真我の実践・・真我の実践・・真我の実践・・』とひたすら唱えながら、相手の話をただただ聞き続ける。

何か自分の意見を言いたくなったら、さらに真我の実践と唱えることに意識を向ける。自分の価値観を出さず、ただただ聞き続けるのです。

相手の話を聞きながら、『真我の実践を唱える』って難しくないか・・そう思われるかもしれません。

※ここからは、あくまでも私の感覚です※

心のオウム返し、言葉のオウム返し、真我のオウム返しをしようしようと意識してしまうと、その事で心が一杯になってしまい、相手の話が聞けなくなってしまいます。

相手の話を聞きながら『真我の実践』を唱え続ける事の方に集中していくと、自分の心の声を聞かなくてすむのです。邪念が出てこない。

その結果、
相手の『言葉』がクリアに聞こえてくる。
その奥の相手の『心の声』が自然と聴こえてくる。
さらにその奥の相手の『真我』『完全なる素晴らしさ』が自然と見えてくる・・というか浮かび上がってくるという感覚でした。

そして、聴こえてきたもの、見えてきたものが、相手との自然な会話の中で、自然に無理なく自分の口から言葉が出てくるのです。

返そうと意図して返すのではなく、相手の話を真摯に聞かせて頂き、聴いた『結果として聞こえてきたもの、見えてきたもの』を、そのまま鏡となって返すだけです。

これが私の感じている真我カウンセリングの
『言葉のオウム返し』
『心のオウム返し』
『真我のオウム返し』です。

まさにカウンセラーが相手の心&言葉&真我の鏡となった瞬間です。

ちなみに『言葉』の鏡と『心』の鏡は、相手との歯車合わせに必要な場合が多いです。
相手が『あっ・・この人は自分の話を聞いてくれているな・・』と思って頂ける事で、相手との信頼関係をつくり、相手が安心して話せられる環境をつくるために必要な場合が多いです。

しかしあくまでも目的は、カウンセラーが真我の鏡となることです。

相手の悩み苦しみの言葉と心の奥にある愛の光。その光をカウンセラーの鏡で相手に反射させていくのです。

真我カウンセラーは、相手の神の心・光の心・宇宙の心・愛と感謝と喜びの心、即ち=真我の『鏡』となるのです。

まさにカウンセラーは『神鏡』です。『光の鏡』と言ってもいいかもしれません。相手の心の闇』を光で返していくのです。

なかなか真我のカウンセリングができないと仰っていたある経営者がこう仰っていたのを思いだします。
『自分は相手の真我を見よう見ようとしていた。そうではない。見えるんだ。見えてくるんだ。』と。
・・・私もこの感覚に近いです。

真我カウンセリングのポイントを自分のカウンセリング体験をベースにして、自分の言葉で整理してみました。

次は、佐藤学長の真我カウンセリングについての直接の言葉でまとめたいと思います。

次回に続きます。ありがとうございました。

※この真我カウンセリングの講座は、以前は二日間で16万円のセミナーでしたが、今は佐藤康行学長からバトンタッチした講師が受け継ぎ、月額会費1万円、1回の受講料3000円で受講できるようになったようです。
個人的には、まずカウンセリング講座の前に真我を体感できる講座(これも3000円)を受講した後にこのカウンセリング講座の受講をお勧めします。

ご関心ある方は『心の学校 佐藤康行』で検索しお問い合わせください。ズームでのセミナーも多数ありますので、全国どこからでも受講可能です。

【第635回】真我カウンセリング②~聴くことのその先にあるもの~

2024-06-24 14:21:00 | 日記
前回から続きます。

人の心は観音開き。内側から外に開く。相手が心を開いてもらうには、相手が話をする必要がある。

だから、真我カウンセリングでは、相手の話を『聞き』『聴く』ことがスタートです。

そして、聴くことのさらにその先がある。

真我カウンセリングでは、相手が悩み苦しみを表現していても、その悩み苦しみの奥に完全完璧の真我の心が在るという大前提に立つ。

三日月と満月のように、人の視界には欠けている月=三日月にしか見えなくとも、その実体はまん丸のお月さん=満月であるように、

悩み苦しみの渦中にいる中でも
相手は神である
相手は悩んでいない
相手は愛と感謝と喜びの心で溢れている相手は完全完璧である。
という『前提』で相手と対峙し、

相手の悩み苦しみに対して、カウンセラーが愛の光の鏡となって、その悩み苦しみの奥にある相手の完全完璧な心=『真我』で返していく。

カウンセラーの愛の鏡に相手の真我を映し出すのだ。

カウンセラーの愛の鏡を通して、相手は真我に気づき、目覚め、自分自身で自分の心を癒やし、自ら問題の答えを見つけていく。

だから、カウンセラーには知識も知恵も経験も技術も必要ない、人間であれば誰でもできるのです。

しかし・・これがなかなか上手くいかないのです。
なぜ上手くいかないのか・・

ここからが続きです。

どうして上手くいかないのか。

人は、相手の話を聞くときにどうしても過去の記憶や経験、そして自分の価値観の枠の中で聞いてしまうからです。

相手の言葉が呼び水になって自動的にそういった思いや感情が湧き出てしまうのです。

また、カウンセリングで『よし愛の光で返すぞ、愛で翻訳するぞ』という頭の作戦が、さらに自分の心を曇らせる。

作戦の世界で頭が一杯になり、相手の話が聞けなくなり、無意識に自分の作戦で相手を誘導しようとしてしまうのです。

相談者から喜ばれたい、感謝されたいという自分の欲求も邪魔をします。

自分がよく見られたいという思いが、相手の言葉を遮ってしまい、自分の耳を塞いでしまうのです。

まとめると、相手の言葉をきっかけにして、自分の心の声を聞いてしまうのです。相手の言葉を全く聴いていないのです。

だから真我カウンセリングにおいては、まず自分の邪心を廃し、クリアな心で、100%相手の話に集中しないといけません。

まさにスタートは『傾聴』です。

しかし、『100%集中しないといけない』という思いが強すぎると、この思いが邪魔をしてこれも上手くいきません。

以前、心の学校佐藤康行学長の真我カウンセリングの講座のスタートの研修で、1人の女性が前に出て、自分の悩みを話しました。

彼女が話し終わった後、佐藤学長より『今彼女が何を言ったか、どんな事で悩んでいるのか、手を上げて発表してください。』と参加者に呼びかけた。

30名の参加者が次々と、『彼女は・・と仰いました。』と手を上げて発表したが、1人も彼女を満足させる答えができない。

ピント外れの言葉ばかりを聞かされてる彼女の表情からは『誰も私の話を聴いてくれていない。』と落胆の表情が都度強くなっていく。延々と気まずい虚しい時間が続いた。

その様子を見ていた、講師の佐藤学長が『貴女は・・・という事を仰っていたんじゃないですか?』と投げかけると、落胆していた彼女の顔が晴れやかになり、『そうです。』と深く頷いた。

彼女が言っていたことを、正確に返せたのは、佐藤学長たった1人だけだった。

真我カウンセリングのスタート『言葉のオウム返し』ですら誰もできない。という現実が示されたのです。

佐藤学長はこう仰った。
『いいですか、皆さん。なぜこの事に午前中一杯の時間を使ったか。 

それだけ人は人の話を聴こうとしていない。聴いていないという事なんです。
中にはある程度当たっているかなというのもあって彼女のジャッジもちょっと厳しすぎるかなというのもあったけど。

私は人の話を聴いていない、聴けていない。その事を知る事がスタートです。だから皆さん、しばらくの間は当分意識しないといけません。流れを変えるんです・・・』

真我カウンセリングのスタートは聴くこと。しかし聴こうとしてもなかなか聴けない・・・

じゃあどうすればいいのか?

この究極の答えは、それから約3年後、佐藤学長より示された。と私は理解している。

それを次回に書きます。

ありがとうございました。

※この真我カウンセリングの講座は、以前は二日間で16万円のセミナーでしたが、今は佐藤康行学長からバトンタッチした講師が受け継ぎ、月額会費1万円、1回の受講料3000円で受講できるようになったようです。
個人的には、まずカウンセリング講座の前に真我を体感できる講座(これも3000円)を受講した後にこのカウンセリング講座の受講をお勧めします。

ご関心ある方は『心の学校 佐藤康行』で検索しお問い合わせください。ズームでのセミナーも多数ありますので、全国どこからでも受講可能です。※

【第634回】真我カウンセリング~①聴くことのその先にあるもの~

2024-06-23 14:23:00 | 日記
前回まで4回に渡り、真我カウンセリングの基本『聴く』事の威力を見せてくれた素晴らしい実例をお伝えしました。

そして、真我カウンセリングには『聴く』のさらにその先があります。

このブログを書くきっかけになった、あるカウンセラーの言葉
『無条件の肯定的関心』
『愛ある態度』
『やり方ではない在り方』
クライアントは『癒やされていく』

真我カウンセリングと共通する所を感じ、とても素晴らしいと思いました。

しかし、このカウンセラーの話を聞く限りでは(本当は共通するかもしれないけど)、真我カウンセリングとは1つ違うと思うところがある。  

少しの違いのようで、大きな違いだ。

それは『苦しい人を癒やす』という部分。何回か彼の動画を拝見した私のイメージは、彼のカウンセリングは悩み苦しんでいる人を、愛で包むというやり方。

一方で真我カウンセリングは、

相手は神である
相手は悩んでいない
相手は愛と感謝と喜びの心で溢れている相手は完全完璧である。

という『前提』で相手と対峙するのです。

悩んでいる心の奥に、悩んでいない完全完璧な心がある。という前提に立つ。その立ち位置からのカウンセリングなのです。

そして、その完全完璧な心のことを『真我』と言うのです。

相手を癒やすカウンセリングではない相手の真我に的を当てたカウンセリングなのです。しかしその結果、相手は自分自身で自分の心を癒やしていくのです。

相手を癒やすという発想は相手が不完全であるという発想です。

しかし真我カウンセリングは、相手が悩み苦しみを表現していても、その奥には完全完璧の真我の心が在るという前提に立つ。

相手の方がカウンセラーからも不完全だと見えたとしても、相手は完全だという大前提に立つのです。

そして徹頭徹尾その前提を崩さないのです。

そして、真我カウンセリングでは相手の話を聴くことは大前提ですが、『聴く』ことが目的ではない。  

目的は、カウンセラーが、相手の『真我の鏡』になり、相手が真我の心に目覚めることです。

相手の言葉、そしてその奥の相手の。そしてさらにその奥にある相手の神の心・仏の心・宇宙の心・愛と感謝と喜びに溢れた心=即ち=真我を、カウンセラーが鏡となって相手の方に返していくのです。

相手の心の闇を、カウンセラーが光の鏡となって愛の光で返していくのです。

愛の鏡返しをするのです。

クライアントは、カウンセラーが映し出した鏡から自分自身の姿を見て、自分の言葉と心・・そして自分の真我を観て、自ら問題の答えを見つけていく。

聴くことによって相手の言葉を吸収するに留まらず、カウンセラーが、相手の心と言葉と真我の鏡となって返していくのです。

だから、カウンセラーには知識も知恵も経験も技術も必要ないのです。

人間であれば誰でもできるのです。

しかし・・これがなかなか上手くいかないのです。

なぜ上手くいかないのか。そしてどうすればいいのか。

それを次回に書きます。

ありがとうございました。

【第633回】真我カウンセリングの基本「聴く力」を教えてくれた2人のうつ病の方を思い出す④

2024-06-22 15:38:00 | 日記
このシリーズで4回目です。
『傾聴の学校』を主宰されているカウンセラーのオンラインセミナーに参加したことをきっかけに、思い出した2人のうつ病の方が見せた『愛の心で聴く力』の素晴らしさ。

今回は、もう1人を思い出した方がいるので、その方の話を書きます。

時は今から17年前、真我プロカウンセラーの2日間の講座。

その時に色々な年代層の方が40人ぐらい参加される中で、なぜか1人だけ高校生の女の子が参加されていました。

そのセミナーでは、丸2日間、相談者とカウンセラーの立場を入れ替えながら、ひたすら対面実習を1人ずつグルグル回しながら、何十回(何百回?)と繰り返していきます。

どちらかというと中高年の方が多いその会場で、1人だけ高校生の彼女は違和感があったかもしれません。

実習の感想をシェアする場面で、彼女が意を決して様子で手を上げました。

彼女は顔をクシャクシャにして涙ながらに、
『私は皆さんの話の内容がさっぱりわかりません。わかりたいけど、わからない・・わからないから言葉を返せません。とても皆さんに申し訳ないです・・(号泣)』

中高年の方が多い中、その大人の悩み・・多分夫婦問題とか、会社の上司との関係とか、嫁姑問題とか、借金苦で自殺したいとか・・
そんな大人の悩みを聞いても、人生経験が及ばない高校生の自分には理解できず、何を話をしたらいいかわからない・・。彼女が相談を受けるカウンセラーの立場になるとすごく苦しそうでした。

彼女はお母さんと一緒にこのカウンセリングのセミナーに参加していました。人のお役に立とうと命をかけてこのセミナーに参加している母の背中を追いかけて参加したものの、私は人のお役に立てない無力な自分を思い知らされ、絶望していました。

そしてその苦しみに耐えきれず、ついにその気持ちを涙ながらに吐露されたのでした。 

それに対して佐藤学長はこう仰いました。(以下は私の想像も入っています。ご了承ください。) 

『そのわからないのがいいんです。このカウンセリングはアドバイスをするんではない。
 そもそも、その人の悩みを人の心をわかる人なんているんですか?
 その人の生まれてから今日までの生い立ち、そしてその都度感じた感情や心を全てわかっているんでしょうか?
 その人の言葉だけを聞いて、それだけを切り取ってわかったような気になって、上から目線でアドバイスする。 
 それでその人がそのアドバイス通りやって貴方は責任をとれるんですか?
 問題も解決策も、相談者の心の中にあるんです。だから、相談者が先生であり、カウンセラーは生徒なんです。カウンセラーは相談者に教えてもらう立場なんです。
 真我カウンセリングに於いては、逆に今までの人生経験が邪魔になります。さっきから何度でもアドバイスするなと言っているのに、なかなか簡単ではないでしょ。みんなついついアドバイスしてしまう。
 相手の話がわかる訳はないんです。だからわからなくていい。
 しかし、相手のことをわからないけどわかろうとする謙虚な姿勢が大事なんです。
 だから、〇〇さん、貴女はこのカウンセリングにとても向いていますよ。』

その言葉を聞いた彼女はさらに号泣しました。しかしその涙は、絶望の涙から、こんな私そのままで人のお役に立てるんだと気付いた歓喜の涙に変わっていたのです。

その後の実習でも、彼女は涙ながらに相手の話を聴き続けました。わかりたいけどわからない、その悔しい気持ちを必死でこらえながら、とにかく相手の話をわかろうとし続け真剣に聞いて聞いて『聴き』続けました。

すると奇跡が起こりました。

彼女よりも何十歳も年上の方々が次々に話ながら号泣されていく。

『こんなに真剣に私の話を聴いてくれた・・』
『私の言葉一言一言をとても大切に受け取ってくれた・・』 
『彼女からとても暖かい優しい波動を感じた・・』
『今までの自分の人生の中で、一番自分を受容してもらえた・・』

実習後、彼女のカウンセリングを受けた何十歳も年上の大人がその感動を涙ながらに訴えていくのです。

この事を思いだすきっかけとなった。あるカウンセラーの言葉、
『愛の傾聴の根幹は在り方です。在り方のその先にやり方があるのです。やり方・テクニックが先ではありません。無条件の肯定的関心。愛ある態度。カウンセリングの肝はやり方ではない。
というのは、まさにこの事だなと思いだしました。

人の言動は、愛を求める叫びなり。それは無限に存在するなり。

真我カウンセリングを開発した心の学校佐藤康行学長の言葉です。 

だからこそ、人の話を愛ある姿勢で聴くことができると人間関係は面白いほど上手くいくと佐藤康行学長は仰っています。

知識も知恵も経験もない。頭も良くない。上手く話せない。面白い話ができない。だから人間関係は苦手だ。そして自信を失い対人恐怖症やうつ病になってしまう人。

そんな方が愛の心を根本に置いたとき、人の話を聴こうという姿勢に転換したときに、それが逆に人のお役に立てる最高の才能となり得るのです。

この事を3人の方に教えて頂いていた事を、今改めて思いだしました。

ありがとうございました。

【第632回】真我カウンセリングの基本「聴く力」を教えてくれた2人のうつ病の方を思い出す③

2024-06-21 14:49:00 | 日記
前回、前々回より続き、このテーマで第3回目です。
真我カウンセリングの基本となる
『相手の話を聴こうとする姿勢』 
『相手をわかろうとする姿勢』
傾聴の学校を主宰されているカウンセラーの方の言葉
『無条件の肯定的関心』
『愛ある態度』
その力を、2人の方からまざまざと見せて頂いた事を思い出し、書いています。

今回はその2人目の方についてです。その方は、10年以上引きこもっていた男性の方。 お母さんが、心の学校佐藤康行の『真我開発講座』を受講されたことをきっかけに、ご本人もこの講座を受講された。その時に、両親から無限の愛を与えて頂いていたことに気付く。『10年以上も家に引きこもらせてくれた。私を守ってくれたんだ。お父さんお母さんありがとう・・』
心の病は、愛の欠乏感から来る。彼もそうだった。
しかし、既に両親からの愛で満たされていた事に心から気付き、彼は明るさと元気を取り戻した。

彼の尊い愛の目覚めを私が言葉で書いてしまうと、10年以上引きこもっていた彼の心の感動の千分の一も伝えられてないと思う。
だけど、社会と自分に絶望し10年以上引きこもりだった彼が、両親の愛に目覚め、幸福感に包まれた心情を想像するだけでも、私はとても暖かい気持ちになれるのです。

両親の愛に気付き、心が幸福感で満たされた彼は、誰の助けも借りず自ら引きこもっていた部屋を出た。そして地方から東京の佐藤康行の心の学校のフォロークラスに足繁く通った。

もちろん10年以上人の接点がなかった彼がすぐに社会復帰とは行かなかった。
しかし、彼は彼自身にしかわからない彼自身のペースで一歩一歩進んでいく。

そんな中、彼は一段ステップアップするために心の学校グループ・YSコンサルタントの『サンタ営業・心編』という営業セミナーに参加する。
このセミナーは営業セミナーでありながら、心の深い部分を対面の実習で掘り下げていく。
1対1のペアワークを人変えながら一日中行っていく。
だから、もと引きこもりの彼も1日で何十人もの色々な人と対面することになる。

奇跡はそのセミナー中に起きた。
色々な人と対面のワークをこなしていく中で、何と高級自動車のディラーの日本一のトップセールスマンとペアになった。
片や彼は、まだ社会に出たこともない無職のもと引きこもりの青年。

この2人がお互いに『愛の傾聴』『愛の会話』を繰り返していく。

深い心のトラウマにも愛の心で踏み込んでいくので、凄いセンシティブな内容にもなることから、セミナーの対面実習中は、電気も消され薄暗くなるので、表情は見えない。

そして、実習が終わり灯りがともされ、講師が参加者に感想を募った。

その時に真っ先に手を上げたのが、引きこもりの彼とペアだった、その日本一のトップセールスマンだった。

何と・・彼は号泣している。そして号泣しながら、言葉を振り絞るように話し始めた。

『自分の生きてきた30年の人生の中で、(この引きこもりの彼が)一番自分をの事をわかってくれた。認めてくれた。とても幸せです!!』

と涙が止まらなかった。

そんな号泣するトップセールスマンの前にして、引きこもりの彼は優しい微笑みを浮かべながら、少しキョトンとしていた。彼自身も何が起こっているか理解できていないようだった。

当時スタッフだった私は、彼を担当させて頂いていたが、もちろん自分から熱く人を引っぱるようなタイプではない。能弁に話しができる訳でもない。

しかし、引きこもる中で自分の心と自己対話し続けて培った繊細な敏感な優しい心で、彼の愛の心で、彼なりの優しい柔和な表情で、誠実に、そのトップセールスマンの心の内から発せられる言葉一言一言を誠実にただただ聴き続け、ただただ受け取り続けたのだ。

日本一のセールスマンを『人生で一番自分をわかってくれた』と言わせた、もと引きこもり、社会に適合しようとしている無職の内気な青年。
この対照的なコントラストに、本当の強さとは何か。愛の力とは何かを凄く考えさせられた。
私もうつ病経験者で強くなりたい!!しかし強くなれない・・と悩んでいた。
しかし、私にはうつを経験できた才能があるんだ。人の話を聴ける。そしてその人の心を感じれる繊細さがあるんだ。だから私のような人間でもお役に立てるかもしれないと勇気づけられた。今でも私の心の軸となる思いで深い出来事です。 

その後、彼はアルバイトしながら自分のペースでカウンセラーを目指す。仲間とともに大きな公園に出向き『カウンセラー無料』との看板を掲げ、無料でカウンセリングを始めた。人との交流会にも積極的に参加しボランテ『命の電話』や『駆け込み寺』で悩む人の話を聴き続けた。

そして今ではもと引きこもりのカウンセラーとして地上波のテレビ出演されるまでになった。愛の心で聴くことの力を教えてくださった彼には心から感謝しています。
ありがとうございました。