Blender 3Dテキストが回転しながら現れるアニメーション
テキストをメッシュに変換するまでは簡単だった。今回はAlign Tools(アライン・ツール)というアドオンを使った。位置や回転、サイズをそろえる時に使うという。今回初めて使った。難しかった。
わかる範囲で今回の作業を整理してみよう。
制作過程
今回はテキストが順に回転しながら現れるというアニメーションの作成である。回転の仕方もオブジェクトによって変えてある。作業をやりやすくするため、テキスト(文字は3文字)は少なくした。NEWだけである。
太字のテキストを選び、ジオメトリ「押し出し」と「ベベル」をかけて立体感を持たせた。これを先ずメッシュに変換をしておく。ここまでは何回もやったことがあるので簡単である。メッシュにしたら、今度は一文字づつを分離させる。Pキーから「構造的に分離したパーツで」を選んだ。そうしたら、1文字で3つのパーツができた。参考にした動画はBlender3.22の古いものであったため、4.1で作業している身には違っていて困った。
そこは自分の薄い知識で適当にやってみたよ。構造的に分離であると、1つの文字に対して3つもオブジェクトができたので、そこは統合してみた。NとEとWの3つに分かれた文字ができた。この文字一つ一つに物理演算で設定していく。その前に平面を追加し、リジッドボディの「パッシブ」を付ける。
さて、ここからがややこしかった。まず「N」から。これを複製して上に上げる。複製したオブジェクトにリジッドボディのアクティブ、シェイプは「ボックス」。トランスフォームの回転でx軸に対して角度を付ける。するとNが落ちてきて平面についた。70フレームであった。回転しながら平面につくが、Nが表になるように角度を調整しなければならない。調整できたら、「オブジェクトタブ→リジッドボディ→キーフレームにベイク」する。
こうしてキーフレームを打つことができる。
次にエンプティの「矢印」を入れ、複製したNと親子付けをする。エンプティがNを操るのである。ここでAlign Toolsの登場である。選ぶものと、選ぶ順番が大事であった。先にエンプティを選び次にもとのN (複製した方ではない)を選ぶ。そうするとこのアドオンの窓で、Active Objectがエンプティになる。その下のボタンを押す。そうすると元のNに矢印が付いた。
ここまで出来ればもとのNを非表示にして再生する。するとNという文字が回転しながら落ちてきた。
次はEである。複製したものを上に上げ、リジッドボディのアクティブ、シェイプはボックス。ここまではNと同様である。しかし回転の様子を変えたかったため、Y軸に回転の数値を入れた。いくつか数値を試して、文字が表向きになるようにした。ここの調整が大変だった。何度も数値を入れなおして試してみた。
ここから先の作業はNと同様である。
Eが設定できたら、次はWである。似てはいるが、回転の所で何回も試行錯誤で数値を入れていった。Wは今回X軸だけの回転にした。これでは動き方が少し単純な気もしたが、疲れてきたのでこれで妥協したよ。
フ~~っ。やっとここまで出来た。再生したら、動くスタートラインが一緒なので、一工夫してずらすことにした。Nのキーフレームは触らず、Eのキーフレームを右へずらした。Wもまたもっと右へずらした。こうすることによって、文字の出る時間がずれる。
最後は平面に濃い色を付けた。光源はHDRI画像を入れた。
画像レンダリングでまず確かめる。
最後はアニメーションレンダリングでやっと終わった。出力はEeVeeエンジンで行った。丸1日かかった苦労作をご覧ください。
Blender 3Dテキストが回転しながら現れるアニメーション