Blender 湯気のアニメーション
昨日、どうしてもできなかった「肉まんに湯気を付けた映像」を再チャレンジで考えてみた。物理演算では3Dビュー上ではできていたにも関わらず、レンダリングしたときに出ないということは、どういうことか。平面を追加したときに、煙を映し出せなかったので、私は平面を非表示にしてみた。HDRI画像を入れて、そこに作った肉まんモデル(煙付き)を入れてみた。そして画像レンダリングをした。煙(湯気)はよく見えるように暗いHDRI画像を用意した。そしたら煙は映ったではありませんか。ただし、肉まんの周りに少しだけうっすらという感じだった。これではやっぱり駄目だ。
そう思って、今日は作った肉まんのモデルから最初からやり直した。湯気の付け方も昨日とは違う方法でやってみた。再トライの成果はバッチリでました!今度は成功したよ。こちらは密度を0.1にした画像。

次は密度を0.2と少し濃くした画像。

アニメーションにするには薄い湯気の方がよいかと思い、上の密度でアニメーションしたのが今回YouTubeに上げた動画であります。
制作過程
昨日は肉まん自体にフローの設定をしたので、煙もフロー全体から立ち上がっていた。今日のは、肉まんの上部分から湯気を立ち上がらせたかったので、フロー用に新たにUV球を入れてみた。

UV球をほぼ肉まんの大きさに調整。このUV球を煙が出てくる流入口にするつもりだ。このUV球を選択して、オブジェクト→クイックエフェクト→クイック煙を選ぶ。次に物理演算に行き、流体・タイプは「フロー」・フロータイプ「煙」・フローの挙動「流入口」とする。その下のテクスチャにチェックを入れる。
テクスチャプロパティの新規をクリック。タイプ「クラウド」・サイズ0.1、コントラストを5、カラーランプのスライダーを調整した。
(ここらの設定は昨日とほぼ同じであるが、選んでいるものを肉まんからUV球に変えてみた)
物理演算をクリックして、テクスチャのオフセットに注目。ここでキーフレームを打つ。1フレーム目、0。100フレーム目で0.7の数値にしてキーフレームを打った。
次、ドメインを選択。まずドメインの形を肉まんの幅ぐらいにし、縦方向に伸ばす。ドメインを選んで物理演算に行く。流体・タイプを「ドメイン」・ドメインタイプ「気体」。解像度は128にした。解像度は高い方がきれいに映る。しかしこれでも私のCPUでは重い。(書き出しの時間が相当かかるということ)
そして適応ドメイン・消滅・ノイズはすべてチェックを入れる。
この設定方法は昨日と同じであるが、ここからさらに手を加えた。適応ドメインを開いてその中の「渦度」を0.2とした。再生すると時間が進むにつれて、ドメインの大きさも変わり、ノイズで動き方も違ってきた。


アニメーションを確認したら、キャッシュを開いて、開始フレーム1、終了100とし、タイプを「すべて」にしてから、「すべてベイク」を押す。
もう少し、工夫をした。設定を直すときは、「ベイクを解除」してからやり直す。湯気がまっすぐ立ち上がるのではなくて、ユラユラとランダムに揺れる動作をしたいと思った。「乱流」を使うことにした。
まず、メッシュ円を追加する。物理演算のフォースフィールドから乱流を選ぶ。これをUV球の上部に置く。そうしておいて、ドメインを選んでもう一度ベイクをし直した。ベイクが終わったら再生して確かめた。この動きならよい。
次はマテリアル設定に進む。ドメインを選んでシェーダーエディターに行く。昨日よりもノードも少なくして簡単にした。プリンシブルボリュームのカラーは明るい白、密度は0.1にした。密度によって湯気の感じが変わる。いくつも試して私はあまり濃くない0.1にした。
ここから昨日は失敗した平面は入れないで、HDRI画像だけを入れた。湯気がわかりやすい暗めの画像を選んだ。
Cyclesエンジンで、カラーマネージメントではMideum High Contrasutを選んだ。まず画像レンダリングで本当に湯気が映っているかどうかを確かめた。

ホッ
・・映っていた!・・これなら大丈夫。アニメーションレンダリングをした。
これで昨日からの課題がやっと解決した。気になることはなるべく早く解決したいもんね。 流体シミュレーションは幅が広くて・・・難しいけれども、バリエーションが多いのでトライし甲斐があると思う。
Blendet 湯気のアニメーション