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J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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【閉店】独り呑み(@串カツ田中 日野駅前店)

2020年03月13日 | 【閉店】食べ歩き


今日は晴れときどき曇り。今朝は上空に薄いカーテンの襞のような薄い雲が広がっていて、東の空に浮かぶ雲が朝日で赤く染まっていた。今朝の気温は4℃で風はほとんど無く、幾分湿った空気がヒンヤリと感じられる。早朝の涼気は心地よく、寝起きの頭がしゃんとなるように感じる。
昨日に引き続き、今日も自宅で、午前中3時間のテレワークをした後、職場に行く予定になっている。いつもより、少し遅く起きると、モーニングコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通した。定時の少し前に、職場から持ってきた端末に電源を入れて、業務を始めた。

時計の針が11時を廻ったところで、仕事を片付けて出勤の準備をする。今日は暖かくなるとの予報だったこともあって、コートを脱いで出勤することにした。今日もお昼を新宿で済ませることにして、日野駅のホームに滑り込んできた特別快速電車に飛び乗る。
昼前の上りの特別快速電車は比較的空いていて、席も所々空いている。シートに腰を下ろすと、瞼を閉じて爆睡モードに入った。気が付くと、電車は新宿駅に到着するところだった。

日中は上空に薄い雲が所々にかかっているものの、雲と雲の合間から青空もみえていて、柔らかな日射しが降り注ぐ空模様となった。昼間の最高気温は19℃で湿度が低く、午後になって吹いてきた南よりの風が心地良く感じられる。日が傾いてくると、次第に薄い雲が上空を覆ってきて、日射しが次第に弱くなってきた。
今日のお昼は簡単に済ますことにして、新宿駅西口の地下街「小田急エース南館」の一角にあるロッテリアで食べて、そのまま職場に向かった。

今日も1日仕事を終えた頃には夜になっていて、外はすっかり暗くなっていた。上空には雲が風に流されたのか、澄んだ暗い空が広がっていて星が瞬いている。昼間の暖かさの余韻を残しているかのように、夜になっても気温はあまり下がらず、コート無しでも過ごしやすい陽気である。
新宿駅から中央線通勤快速電車に乗って帰宅の途につく。電車が日野駅に到着したところで、今日は夕食を食べて帰ることにしていたのを思い出した。明日は土曜日でお休みである。久しぶりに駅前の飲み屋で、軽く呑んで帰ることにした。

駅改札を出て、駅東口の横断歩道を渡った。駅から20mほど歩いたところの右手に居酒屋「串カツ田中 日野駅前店」がある。この店は以前、よく通っていたミスタードーナツ日野店があったところである。今日はこの店に入店することにした。


店に入る。逆L形の店内は入口から見て左手奥に厨房があり、厨房を囲むようにL字形にカウンター席が10席配されている他、厨房の周囲に6人掛けのテーブル席が5卓と4人掛けのテーブル席が3卓、2人掛けのテーブル席が2卓配されている。奥のスペースには掘り炬燵形式の座敷席があり、6人掛けのテーブル席が2卓と4人掛けのテーブル席が1卓配されていた。
出てきた店員に1人であることを告げるとカウンター席を案内されたので、カウンターの端の席に腰を下ろした。卓上には激辛ソースと万能しょうゆ、塩、七味唐辛子といった調味料の他、メニューと箸、串入れ、金属製の取り皿が置かれている他、各席毎に紙おしぼりが置かれている。席に座ると店員が早速、お通しのキャベツとソースの入った金属製の小さな容器を運んできた。このキャベツはお替わり自由とのことである。

初めて入る店であるので、まずはメニューを見る。メニューは各種宴会メニューの他、各種「ドリンク」「串カツ」「クイックメニュー」「逸品」「大阪名物」「デザート」に加えて「ちりとり鍋」「肉吸い」「出し茶漬け」「焼きうどん」「やきそば」「明太ごはん」「田中のおにぎり」「玉子かけごはん」「白ごはん」「田中のかすうどん」「かすカレーうどん」「月見かすカレーうどん」で構成されている。
早速、スマホを取り出し、ぐるなびのクーポンを見つけて「ワンドリンクサービスクーポン」を使用することにした。このクーポンでは税抜400円以下のドリンクを注文することが出来るとのことなので、「定番レモンサワー」を注文することにした。更に、「串カツ5品盛り」「葱まみれチー平焼き」を注文する。

先に運ばれてきたのは「定番レモンサワー」である。グラスの中には氷を浮かべたレモンサワーが入っていて、カットレモンが1片沈んでいる。


まずは紙おしぼりで手を拭くと、さっそくレモンサワーを飲むことにした。グラスを手前にずらそうとして、不注意にもキャベツとソースを除けようとしたところでハプニングが起きた。うっかりソースをテーブルの上にこぼしてしまったのである。あわてて、紙おしぼりをいくつかもらって、テーブルの上を拭く。ようやく落ち着いたところで、レモンサワーを飲もうとするところに、注文した「串カツ5品盛り」「葱まみれチー平焼き」が運ばれてきた。
ここで、気を取り直して、取り皿を1枚取り、料理を食べながらレモンサワーを飲むことにした。


まずはレモンサワーで独り乾杯。強めの炭酸で割ったレモンサワーは冷たくて美味しい。レモンの酸味が胃袋に染み渡るかのような美味しさである。レモンサワーで口を湿らしたところで、まずはキャベツをソースに浸して食べる。


サラサラとしたソースはあっさりとしていて、深みのある味わいで、キャベツが面白いくらい進んだ。旨味と甘味がキャベツの甘みに絡まって美味しい。


キャベツを食べるのを止めて、箸を取って、「葱まみれチー平焼き」を食べる。「葱まみれチー平焼き」は刻みネギをチーズに絡めたものを薄い玉子焼きで丸めるようにして焼いた上にソースとマヨネーズをかけて刻みネギをたっぷりと載せた料理である。


「葱まみれチー平焼き」を箸で切って口の中に入れる。とろけたチーズのコクにネギのシャキシャキとした食感の組み合わせが美味しい。玉子の甘みにソースとマヨネーズの絡まった甘みと旨味の絶妙なハーモニーがあわさって、食べ応えがある。レモンサワーを呑みながら、「葱まみれチー平焼き」を食べた。
続いて、看板メニューの串カツを食べる。串カツは右から海老、レンコン、タマネギ、串カツ豚、串カツ牛と並べられている。串カツにはタルタルソースが添えられた。


このタルタルソースを取り皿に盛り、串カツをソースにたっぷりと浸した後、取り皿のタルタルソースを適量載せて口に運ぶ。最初に海老から食べることにした。小ぶりの海老は身がプリプリとしていて、衣に染みこんだソースの甘みや旨味と海老の甘みが絡まって美味しい。サクサクとした衣は、ソースが染みこんでジューシーで、タルタルソースの酸味がアクセントになっている。尾はサクサクとした食感で、香ばしくて美味しかった。海老を食べてしまうと、串入れに串を入れる。
続いて、レンコンである。大きなレンコンの串カツは全てソースに浸りきらない。二度漬けは禁止となっていて、キャベツでソースを掬って串にかけるのが通の食べ方と、メニューに書かれている。そこで、キャベツでソースを少し掬ってレンコンにかけて口に運んだ。

肉厚のレンコンはシャキシャキとした食感でボリュームがあって美味しい。ソースの旨味がレンコンにまとわりついて、なかなかの食べ応えである。続いてタマネギもソースに浸して食べる。タマネギも肉厚で、熱の入ったタマネギの甘みにソースの甘みがあわさって、美味しかった。ジューシーな味わいに、ソースの旨味が加わって、レモンサワーも進んだ。
串カツ豚は小さな短冊状の豚肉を串で通して一体感を持たせ、これに衣を付けて揚げている。かぶりつくと、肉汁が口の中に溢れて、肉の旨味にソースの旨味が絡まって美味しい。しかもなかなかのボリュームで、食べ応えもあった。

最後に串カツ牛を食べる。串カツ牛は1枚の大きな肉片に串を通し、これに衣を浸けて揚げている。ソースの旨味と甘みが肉の旨味を引き立てていて、歯応えもあって美味しかった。
ここで、レモンサワーのグラスが空になってしまった。料理も無くなったので、料理とドリンクをあわせて注文することにした。ドリンクは「チンチロリンハイボール」を注文する。対象ドリンクはビームハイボールか、角ハイボールとなっており、ビームハイボールを注文することにした。

2個のサイコロを振って、出た目がゾロ目なら無料、出た目の合計が偶数なら半額、奇数なら倍額倍量になるというものである。サイコロを振ると、残念ながら奇数となったので、倍量のハイボールをもらうことにした。料理は「牛すじ土手」と「ホルモン炒め」を注文する。
倍量のビームハイボールはすぐに運ばれてきた。先ほどのレモンサワーのグラスよりも明らかに大きなグラスにたっぷりと注がれたビームハイボールには氷が浮かべられていて、カットレモンが1切れ沈んでいる。


続いて、「牛すじ土手」が運ばれてきた。


さっそく箸を取って、「牛すじ土手」を食べながらビームハイボールを飲む。バーボン由来の甘さとマイルドな口当たりのビームハイボールは爽快感があって美味しい。グッとくる美味しさと爽快なキレ味が感じられて、飲み応えがある。
「牛すじ土手」は器の中にドロリとした味噌だれに絡められた牛スジとコンニャクがたっぷりと入っていて、刻みネギが載せられている。味噌だれは甘く濃厚で、牛スジとコンニャクの歯応えを楽しみながらビームハイボールを呑んだ。味の濃いソースにも負けないしっかりとした味わいのハイボールは味噌だれまみれになった口の中をキレイに流す切れ味の良さが美味しい。


「牛すじ土手」を食べ終える頃に「ホルモン炒め」が運ばれてきた。


「ホルモン炒め」は牛ホルモンをモヤシとニラで炒め、味噌だれを絡めた料理である。ふわふわのホルモンはほのかな甘みが合って、味噌だれが絡んで美味しい。モヤシのシャキシャキとした食感が料理にボリューム感を与えている。濃い緑色のニラが料理に彩りを添えている。


「ホルモン炒め」を食べながら、ビームハイボールを呑む。交互に食べたり呑んだりしていると、「ホルモン炒め」の皿が空になってしまった。
ここで、〆に「田中のかすうどん」を食べることにした。まだまだお腹が満たされない気分なので、大盛り(1.5玉)で注文する。更に「白ごはん」をあわせて注文することにした。

「田中のかすうどん」が来るのを待っている間、お通しのキャベツをソースに浸しながら食べつつ、グラスに残ったビームハイボールを飲む。キャベツが無くなり、グラスが空になった頃に、「田中のかすうどん」と「白ごはん」が運ばれてきた。


「田中のかすうどん」は太いうどんが特製の出汁に浸かっていて、うどんの上に油かすととろろ昆布、刻みネギが載せられている。うどんにはレンゲが添えられた。


「白ごはん」はうどんの入っているのと同じ大きさの丼に盛られている。


まずはレンゲでうどんのダシを掬って飲んだ。色の薄い関西風のダシには油かすの旨味が溶け込んでいて、飲み応えがあって美味しい。ダシを何杯か飲んでしまったところで、うどんを食べることにした。
極太のうどんはコシがあり、もちもちとした食感とつるつるとした喉越しが味わえる。うどんの上に載せられた油かすはホルモンから油を搾ったもので、香ばしくて美味しい。たっぷりのダシを吸い込んだ油かすはサクサクとした食感で、うどんにボリューム感を与えている。同じくダシを吸ったとろろがうどんに絡まって口の中に入ってきた。

うどんをあらかた食べ終えたところで、ご飯をダシに投入し、レンゲで軽くかき混ぜると、雑炊風にしてご飯を食べる。ダシが絡まったご飯もまた美味しい。サラサラと食べてしまった。
ご飯を食べ終えると、さすがにお腹いっぱいになった。少々食べ過ぎた感がある。

店員に会計をお願いして、帰り支度をすると店の入口脇のレジで代金を精算した。この店では会計は現金のみとなっている。代金を支払うと店を出て、帰宅の途についた。
夜になって、昼間よりもだいぶ気温が下がってきたようだ。夜になって吹いてきた北よりの風が冷たく感じられる。久しぶりに酒を呑んで火照った体がクールダウンするようである。

家に着くと、熱い風呂を沸かして、湯に浸かった。ようやく1週間が終わった気分である。


【閉店】今日のランチ(ハラミステーキランチ@フーターズ 新宿西口店)

2020年03月12日 | 【閉店】食べ歩き


今日は晴れ。今朝は上空には澄んだ空が広がっていて、東の空に昇ってきた朝日に照らされて明るくなってきている。今朝の気温は2℃で北よりの弱い風が吹いている。外に出ると、空気がヒンヤリと感じられるが、早春を思わせるスッキリとした寒さで、冷気がかえって心地良く感じられた。
今日は自宅で、午前中3時間のテレワークをした後、職場に行く予定になっている。いつもより、少し遅く起きると、モーニングコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通した。定時の少し前に、職場から持ってきた端末に電源を入れて、業務を始めた。

時計の針が11時を廻ったところで、仕事を片付けて、出勤の準備をした。今日は昨日ほど暖かくはならないとのことだったが、それでも春本番の陽気になることが見込まれるとの予報に、薄手のモッズコートを羽織って家を出た。
今日は新宿でお昼を食べることにして、日野駅から中央特快電車に乗って新宿に向かった。昼間の上りの電車の車内は空いていて、シートに座って出勤する。窓から日射しが燦々と降り注いで、陽光がポカポカと暖かく感じられる。つい、うとうととしていると、電車は新宿駅に到着した。

日中は所々に雲が浮かんでいるものの、上空には青空が広がった。昼間の最高気温は17℃で、午後から強い南よりの風が吹いてきた。空気が乾燥していて、風が涼しく感じられるものの、心地よい陽気である。
お昼は新宿郵便局の東隣のビルの地下1階及び地下2階にあるダイニングバー「フーターズ 新宿西口店」で食べることにした。


階段を下りて店の入口を入ると、右手に無人のバーカウンターがある。バーカウンターにはカウンター席が5席設けられている他、地下2階を見下ろすカウンターが設けられていて、ここにはカウンターを設けたベンチが2席配置されている。


更にそこから階段を下りていくと、テーブルが並んだ大きな空間に出る。階段を下りると、ノースリーブのシャツにオレンジのショートパンツを履いたチアリーダーをイメージしたスタッフが近づいてきた。胸の大きい魅力的な女性だが、時節柄、マスク姿であるのが残念でもある。1人であることを告げると、店の一角にある4人掛けのソファ席に案内された。
地下2階のフロアの中央には4人掛けのテーブルを2卓並べたハイテーブルが12卓配されている他、6人掛けのテーブル席が2卓配されており、その両側の壁際に6人掛けのソファ席が1卓と4人掛けのソファ席が7卓、2人掛けのソファ席が1卓配されている。店の奥には喫煙コーナー用の立ち席が設けられていた。

卓上には、タバスコと塩、粗挽きコショウ、トマトケチャップ、キッチンペーパー、メニューが置かれている。席に座るとラミネートされたランチメニューのシートが出された。
ランチメニューは「フィッシュランチ」「グリルチキンランチ」「ハンバーグランチ」「スペシャルランチ」「ハラミステーキランチ」「グリルチキンバーガー」「フーターズバーガー」「BBQバーガー」といった各種メニューとランチドリンクとして「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」「ジンジャーエール」「スプライト」「メロンソーダ」「ウーロン茶」「コーヒー(ホット・アイス)」「ティー(ホット・アイス)」「カフェラテ(ホット・アイス)」で構成されている。ちなみに本日の「グリルチキンランチ」はカルビアンジャーク、「ハンバーグランチ」のソースはトマトソース、「スペシャルランチ」は唐揚げの塩ダレとのことだった。

注文したのは「ハラミステーキランチ」である。ライスを大盛りで注文することにした。店員にランチドリンクを注文するか聞かれて、アイスコーヒーを注文することにした。ミルクとガムシロップを使うか聞かれて、両方もらうことにする。
先にアイスコーヒーとナイフ、フォーク、紙おしぼりが出された。氷が浮かべられたアイスコーヒーはアメリカンサイズの大きなグラスにたっぷりと入っていて、ストローが既に挿してある。アイスコーヒーにはミルクとガムシロップが1個ずつ添えられた。


しばらくしてからハラミステーキの載った皿とライスが運ばれてきた。
ハラミステーキの載った皿にはカットされたリーフレタスの上に刻んだキャベツとニンジンを盛り、その上に10cm×6cmくらいの大きさのハラミステーキを2枚重ね、ジュリー状のオニオンソースがかけられている。肉の脇にはソーセージが1本とポテトサラダ、刻んだピクルスが添えられている。ポテトサラダとピクルスには粉バジルが散らされている。


大盛りのライスは平皿に盛られて出された。ライスには粉バジルが散らされている。


最初に紙おしぼりで手を拭くと、アイスコーヒーを少し飲んで喉を潤す。まずはブラックのまま飲んでみた。
軽い苦みのテイストのアイスコーヒーは冷たくて、ゴクゴクと飲めてしまう。渇いた喉が適度に潤ったところで、ミルクとガムシロップを入れて、更に少し飲んだ。ようやく落ち着いたところで、ナイフとフォークを手にとって、ハラミステーキを食べることにする。
ステーキは既に5枚にカットされている。カットされた肉片は幅2cm程度の短冊状になっていて、これをフォークで突き刺して口に運んだ。断面がほんのりと桜色の肉は厚さが1cm程度あって、なかなかボリュームがある。中まで火が通っているが、柔らかく、肉質系で美味しい。酸味と旨味のある冷たいソースが肉の旨味を引き立てていて、なかなかの食べ応えである。ライスをかき込みながら、肉を食べた。


肉を食べてしまうと、ポテトサラダを箸休めに食べる。小さなニンジン片が彩りを添えたポテトサラダは、ジャガイモ片がごろっとしていて、なかなかの食べ応えである。ポテトサラダを食べてしまうと、ソーセージを食べる。
粉バジルが散らされた肉のソーセージは大きく、1本でなかなかのボリュームである。ソーセージにかぶりつくと、肉汁が口の中に飛び散った。ちょっとピリ辛だが、ジューシーで美味しい。ソーセージを食べながら、皿の上のライスを片付けた。

皿に残ったピクルスをカットキャベツやリーフレタスに絡めて口に運ぶ。ピクルスにはカットしたトマトとタマネギ、青唐辛子が入っていて、ちょっと刺激的なピリ辛である。皿の上の野菜を食べてしまうと、再びアイスコーヒーを飲んでひと息つく。ちょっと量的には少なめだった。もう少し食べたい気もしないでもないが、腹一杯食べてしまうと、午後は眠くなる。これくらいがちょうどいいのかもしれない。
店員が伝票を持ってきたので、会計をすることにした。会計はテーブル会計で、クレジットカードを渡して代金を精算する。グラスの中に入ったアイスコーヒーを飲み干すと、席を立って店を出た。

途中で売店に寄って、アイスコーヒーのペットボトルを買うと、職場に向かう。午後は夜までデスクワークに取り組んだ。
日が沈み、空が暗くなったところで、今日の業務も終了。職場を後にする。

帰りの電車は少し混んでいたが、途中で座ることが出来た。電車が日野駅に到着すると、電車を降りて歩き出す。
夜は澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。東の空には月が浮かんでいて、明るい光を放っていた。


【閉店】今日の夕食(US産アンガス牛サーロインステーキ@いきなりステーキ 国立店)

2019年12月21日 | 【閉店】食べ歩き


今日は曇り。昨夜は少し飲み過ぎたらしい。帰宅していつもより早めに寝たのだが、目が覚めたのは昼前だった。
カーテンの外を見ると、上空には灰色の厚い雲が一面に広がっていて、日射しの無い空模様である。昼間の気温は8℃を下回っていて、北よりの風が吹いている。やや湿った空気が冷たく、寒々しい陽気である。

今日は久しぶりに、1日を自宅で過ごすことにした。まず、コーヒーを淹れて、熱いコーヒーを飲むと、少し目が覚めた気分になった。今日は全く予定を入れていないこともあり、前々から先送りにしていた作業を一気に進めることにする。とはいえ、既に今日は半日が経過している。いろいろなことを要領よく進めなくてはならなかった。
作業の合間に買い物に出かけたり、クリーニング店に出したスーツを取りに行っていると、あっという間に日が暮れてきた。今日は夕食を外で食べることにしている。作業の合間を見て、夜に外出した。

夕食は久しぶりにステーキを食べに行くことにした。先日、インターネットでニュースを検索していると、ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」の業績が不振に陥っていることを知った。最近、こういったチェーン店を見ていてよく思うのだが、店を出して一気にブレイクすると、店を急速に拡大するのだが、数年もしないうちに業績が失速することがよくある。
消費者の方は目新しさで最初は店も一気に人気店に上り詰めるが、やがて、店舗網が拡大し、目新しさが無くなると、客足も途絶えてきてしまう。なんだかその繰り返しを見ていると、ちょっとある種の法則に気が付くのである。

国立にあるステーキ店「いきなりステーキ 国立店」も来月13日に閉店するとのことなので、その前に国立店に足を運ぶことにした。
日野駅から中央線に乗って2つ隣にある国立駅で下車する。改札を抜けて駅南口に出ると、駅前ロータリーから旭通りに入ると、すぐ左手にステーキ店「いきなりステーキ 国立店」の看板が目に入った。今日はこの店に入店する。


店に入る。店内は入口の正面に厨房があり、入口右手に壁に面したカウンター席が1席と1席分の立ち席が設けられている他、左手に6人座ることのできるカウンター形式のテーブル席が1卓と4人座ることのできるカウンター形式のテーブル席が2卓、2人座ることのできるカウンター形式のテーブル席が2卓配されている。また、厨房の脇には3人分の立ち席用のカウンターも配されている。
店員に「メニューが置かれている席にお座りください」と言われて奥のカウンター席に腰を下ろした。席に座ると、店員がお冷やとメニューを運んできたので、お冷やを飲みながらメニューを眺めた。店員を呼んで、料理を注文する。

この店では、他店にあるような注文窓口が無く、テーブルで全てのメニューを注文する。メニューは基本的に「リブロースステーキ」「トップリブステーキ」「ミドルリブステーキ」「US産アンガス牛サーロインステーキ」「”本格熟成”国産牛サーロインステーキ」「ヒレステーキ」の定量カット(200g又は300g)とランチメニューとして「ワイルドステーキ」「ワイルドハンバーグ」、鉄皿トッピングメニューとして「トッピングカットステーキ」「トッピングビーフハンバーグ」、追加トッピングとして「コーン」「ソテーニンニク」「インゲン」「ジャガイモ」「ブロッコリー」「大根おろし」「オニオン」「キャロット」、サイドメニューとして「いきなりサラダ(スモール又はレギュラー)」「シーザーサラダ(スモール又はレギュラー)」「フレンチチーズソース」「おしんこ」「いきなり!手作りの味ビーフスープ」「ガーリックライス」「ライス」、セットメニューとして「ライス&いきなりスモールサラダ」「スープ&ライスセット」「スープ&ライス&いきなりスモールサラダ」、各種ソフトドリンクとアルコールドリンクがある。

注文したのは「US産アンガス牛サーロインステーキ」である。肉の量はオーダーできるとのことだったので、400gで注文することにした。更にステーキのトッピングのコーンをブロッコリーに変更してもらう。これに「スープ&ライス&いきなりスモールサラダ」をあわせて注文した。ちなみに焼き方はミディアムとした。
また、「肉マイレージ ゴールドカード」を提示して、ソフトドリンク1杯無料サービスを受けることにして「黒烏龍茶」をもらうことにした。「黒烏龍茶」はサントリーの「黒烏龍茶」といきなりステーキのPB「黒烏龍茶」のいずれかが選べるということなので、サントリーの「黒烏龍茶」を注文することにした。またライスは大・中・小のそれぞれの盛りがあるとのことで、大盛りでもらうことにした。ちなみにライスは1回までお替りができる。

料理を注文すると、店員がメニューを下げて代わりに紙エプロンを持ってきた。
卓上にはホットステーキソースの入ったポットと甘口のいきなりソース、箸が置かれている。一段高い棚には塩と粗挽きコショウ、タバスコ、マスタード、おろしわさび、おろしニンニク、いきなりドレッシング、ペッパードレッシング(醤油味)、バルサミコドレッシングとといった調味料や薬味の他、ナイフとフォーク、紙ナプキン、楊枝が置かれている。

お冷を飲んでいると、店員がサイドメニューの「いきなりスモールサラダ」「ビーフスープ」「黒烏龍茶」を運んできた。
「いきなりサラダ」はちぎったレタスの上に千切りのニンジンとスライスしたパプリカとタマネギが載せられ、その上にほんのわずかに千切りにしたレッドキャベツが載せられて彩を添えている。


「ビーフスープ」はカップの中に牛肉とニンジン、タマネギが入っている。


ペットボトルの「黒烏龍茶」にはグラスが添えられた。


紙エプロンを身につけて待っていると、しばらくして鉄板に載せられた「US産アンガス牛サーロインステーキ400g」が運ばれてきた。鉄板の上にはスライスされたタマネギの上に網目のついた肉が載せられていて、肉の上にスライスされたソテーニンニクとバターが載せられており、盛んに湯気を上げている。肉の脇にはブロッコリーが添えられていた。


最後にライス大盛りが運ばれてきた。山盛りに盛られたライスはなかなかの盛りである。


卓上に料理が一式並べられたところで、さっそく食べることにする。


最初に黒烏龍茶をグラスに注いで、黒烏龍茶を飲む。


先日飲んだいきなり!ステーキPBの黒烏龍茶の味はすっかり忘れてしまったが、やはりサントリーの「黒烏龍茶」はキレがあって、スッキリとした飲み応えで美味しいように思われる。冷たい黒烏龍茶で喉を潤すと、サラダを先に食べることにした。
「いきなりスモールサラダ」に「いきなりドレッシング」をそのまま回し入れると、サラダを食べる。

サラダは箸で食べることにした。箸があるとサラダが食べやすい。レタスやパプリカはシャキシャキとした歯ごたえでみずみずしく、ドレッシングの旨みでさっぱりと、美味しく食べられた。
サラダを食べてしまうと、続いてスープを少し飲む。よく煮込まれてとろけるような味わいのタマネギの甘みや旨みと、牛肉の旨みがスープの中で混ざり合っていて、美味しい。

いよいよステーキを食べる。まずはナイフで肉の断面をカットしてみた。肉の厚みは3センチ余りあって、かなり分厚い。網目のついた表面に対して、肉の中心部は桜色で、脂身は少なく、きめが細かい。


肉を全て適当な大きさにカットして食べることにした。サーロインステーキは柔らかく、ナイフがスッと肉に入って、心地良いくらいに切れる。
小さくカットした肉を2つに分け、片方の半分に塩と粗挽きコショウを振りかけ、もう片方の半分にホットステーキソースをかけて口には運んだ。最初に塩と粗挽きコショウを振りかけた肉を食べる。ふんわりとした弾力のある歯応えが感じられるステーキ肉は、塩でぎゅっと旨味が引き締められた感があって、肉の旨味が濃くて美味しい。分厚い肉は、気分も揚がる。たまにはステーキも美味しい。

ステーキの脂身は少なめだが、その脂は舌の上でとろけるような食感で、甘くて美味しい。これだけでライスが結構進む。
肉の下に敷かれたタマネギやブロッコリーを口に運ぶ。タマネギやブロッコリーは肉の旨みを吸って、ジューシーな味わいである。なかなか食べ応えがあった。

ここでライスが無くなったので、ライスをお替わりする。お替わりのライスも当然大盛りである。


肉は半分無くなっているので、空いた鉄板の上にライスを載せ、これにホットステーキソースを適量かけて、ライスと肉を交互に口に運んだ。肉汁とソースの旨みが絡まったライスはなかなか食べ応えがあって美味しい。
ライスを食べて、鉄板の上を綺麗に片づけてしまうと、カップに残ったスープを飲み干して完食。グラスに残っている黒烏龍茶を飲み干し、飲みかけの黒烏龍茶のペットボトルはそのまま持って帰ることにした。

最後にコップに残ったお冷やを飲み干すと、帰り支度をして席を立ち、店の入り口脇のレジで代金を払った。
店を出て帰宅の途につく。店の外に空気は冷たかったが、食事を終えて火照った体に冷たい外気が気持ちよく感じられる。一気にクールダウンするようである。

国立駅に戻ると、電車に乗って帰宅の途についた。ちょっと食べ過ぎた感もあったが、いい気分である。
家に帰ると熱いコーヒーを淹れて、くつろいだ。


【閉店】今日のランチ(牛スジ黒カリー@黒カリー屋)

2019年09月05日 | 【閉店】食べ歩き


今日は曇りときどき晴れ。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は22℃で弱い北よりの風が吹いている。雨は降っていなかったが、湿度が高くて、シメシメとした空気がヒンヤリと感じられた。
今日は研修のため、朝は臨海副都心にあるテレコムセンタービルに向かう。早朝の臨海副都心は比較的人が少なくて、気持ちがいい。いつものように研修所のあるビルの1階のコンビニで朝食を買うと、1階のホールにあるテーブルで朝食を食べる。その後、研修場所に向かった。

お昼は晴れて上空の所々に小さい雲が浮かんでいるものの、青空が広がった、と思ったのは束の間で、再び雲が広がってきて、日射しが無くなった。昼間の最高気温は30℃を下回るくらいの気温で真夏日とはならなかったが、湿度が高くてムシムシとした陽気である。
研修は昼前に終わった。お昼を食べて職場に戻ることにする。これから新宿に戻ると、ちょうど昼時に新宿に到着することになる。お昼はテレコムセンターの中にある飲食店で食べることにして、2階にあるカレー屋「黒カリー屋」に入店することにした。


店に入ると券売機があり、ここで食券を購入する。メニューは「ODAIBA黒カリー(プレーン黒カリー)」「チーズとろ黒カリー」「豚カツ黒カリー」「温玉山とろ黒カリー」「牛コロッケ黒カリー」「唐揚黒カリー」の6種類のカレーを基本メニューとし、これに1日10食限定の「牛スジ黒カリー」「豚バラ肉盛り黒カリー」で構成されている。なお、ランチタイムはサラダバー、スープ、おかわりライスが無料で利用できる。
食券を購入すると、券売機脇に立っている店員に食券を渡して料理を注文した。注文したのは1日10食限定の「牛スジ黒カリー」である。ライス大盛りで注文した。

店の奥に進む。店内は手前左手に厨房があり、その前に10人が座れる長テーブルをカウンター席にしている他、右手には4人掛けのテーブル席が2卓と3人掛けのテーブル席が1卓、2人掛けのテーブル席が5卓配されている。カウンター席に座るように指示されて席に座った。
卓上にはおしぼりと紙ナプキン、コップ、冷水のポット、楊枝が並べられている。店の奥にはサラダバーが配置されていた。


まずはコップを1つ取り、冷水を注いで、お冷やを少し飲んだ。サラダバーに行ってサラダを取ってこようとすると、食券に書かれた番号が呼ばれたので、受取口に向かった。受取口で「牛スジ黒カリー」とスプーンが載ったトレーを受け取って、確保したカウンター席に戻った。


「牛スジ黒カリー」は金属製の舟形の器の半分に盛られたドーム状のライスには粉バジルが散らされていて、もう半分の領域に黒カレーのルーが湛えられている。カレーのルーの中には、牛すじの塊肉が4切れほど浮かんでいる。


あらためて、店の奥のサラダバーに向かう。サラダは「水菜の入ったレタス」「コーンの入ったキャベツとニンジンの千切り」「タマネギのスライスの入ったワカメ」「ダイコンとニンジンの千切り」「揚げネギ」「カイワレ」の5種類が用意されている。ガラスの器を1つ手に取ると、「コーンの入ったキャベツとニンジンの千切り」と「タマネギのスライスの入ったワカメ」を適量器に盛り、これに「揚げネギ」をトッピングした。
ドレッシングはノンオイル(青じそ)ドレッシング、オニオンドレッシング、ゴマドレッシング、和風ドレッシングの4種類が用意されている。ゴマドレッシングをたっぷりとかけた。


薬味はらっきょと福神漬けが用意されており、薬味用小皿を1つ手にとると、2種類の薬味を載せる。


スープはワカメスープでタマネギが入っている。陶製のスープカップに入れた。


サラダバーの脇にはお替わり用のライスが入ったお釜とフォーク、箸が用意されている。箸を持って席に戻る。
時間も無いので、急いで食べることにした。まず、おしぼりで手と顔を拭くと、お冷やを少し飲んで、スープを少し飲む。スープは空腹の胃袋に染み渡るように美味しかった。

続いて箸をとってサラダを食べる。シャキシャキとした食感の野菜に弾力のあるワカメが合わさって、なかなかボリュームがあって美味しい。揚げネギがサクサクとした食感でアクセントを与えている。ゴマドレッシングがさまざまな食感の野菜をしっかりとまとめている。
サラダを食べてしまうと、スプーンを取って、「牛スジ黒カリー」を食べることにした。


スプーンでライスの山を崩してカレールーと混ぜ、口に運ぶ。十数種類のスパイスで仕上げた黒カレーはじんわりとした辛さが美味しい。数時間かけてトロトロになるまで煮込んだという牛すじの塊肉はゼラチン質の舌触り滑らかな食感で、パンチの効いたスパイシーなルーとのコラボレーションが美味しかった。


カレーを食べる合間に福神漬けとらっきょを箸休めに食べる。薬味を食べると口の中がさっぱりとした気分になる。
ライスの山が無くなったところで、お替わりライスを入れようかとも思ったのだが、時間も厳しいので、残ったカレーをかき込み、薬味を片付けて、スープを飲み干し、完食した。最後にコップに残ったお冷やを飲み干すと、席を立って店を出る。

電車に乗って職場に到着すると、午後は夜まで仕事をこなした。夜は職場待機がかかったものの、やがて連絡待機に切り替わったので、職場を後にして帰宅の途につく。
日野駅に到着して、家路を急いでいると、団地の草むらから秋の虫が鳴いているのが聞こえた。暗い空には半月が浮かんでいる。明日は上弦の月である。


【閉店】独り呑み(@目利きの銀次 日野東口駅前店)

2019年02月22日 | 【閉店】食べ歩き


今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ空が広がっていて、紅く染まった東の空の地平線付近から暗い西の空までのグラデーションが美しい。今朝の気温は1℃で風は無く、ヒンヤリと感じられる空気に身が引き締まるように感じられる。今日は再び寒くなるとの天気予報に、再びダウンコートを羽織って出勤した。
日中は上空のところどころに大きな雲が浮かんでいて、時折、日射しが遮られることがあったが、雨が降る気配もなく、おおむね晴れている。昼間の最高気温は14℃で、午後から南風が吹いてきて、比較的暖かい陽気となった。

今日は午後2時間休を取って、医者に行くことにした。診療所に行き、診断を受けて花粉用の鼻炎薬を処方してもらった。診療所を後にすると、新宿駅から電車に乗って帰宅の途につく。
家に着いて荷物を置くと、コーヒーを淹れて、自宅のノートパソコンを起動し、メールなどを確認する。家に着いて間もなく、日が沈み、空が暗くなってきた。部屋のカーテンを閉めて、灯りを点ける。

今日は夕食を外で食べることにしていた。明日は休みなので、久しぶりに一人で飲みに行くことにした。また電車に乗って行くのも面倒なので、自宅近くの飲み屋で夕食がてら軽く飲めれば良い。
ノートパソコンを閉じると、家を出て日野駅前に出た。昨年の春に「天丼合せ重」を食べた蕎麦屋「中清 日野駅前店」があるビルの隣のビルの1階に居酒屋「目利きの銀次 日野東口駅前店」がある。この居酒屋「目利きの銀次」は先日独り呑みをした居酒屋「豊後高田とり酒場」と同じモンテローザ系である。今日はこの店に入ってみることにしよう。


店に入る。出てきた店員に1人であることを告げると、あきらかに嫌そうな顔をされた。ビルの1階と2階が店舗になっている店内は全て大小さまざまな大きさの個室になっている。独りで適当に飲みたいのだが、カウンター席などは無いとのこと。結局、一番奥の4人掛けの個室に案内されると、最初に店員から「今日は金曜日なので、お席は2時間までとさせていただきます」と宣言された。


卓上にはメニューが広げられており、テーブルの脇に3種類の醤油と塩、箸、楊枝、紙ナプキン、小皿、ガンガン焼用のカセットコンロ、注文用のタッチパネルが置かれている。今日はガンガン焼は注文するつもりは無いので、カセットコンロは下げてもらった。注文が決まったら、テーブル脇にあるコールボタンで、店員を呼んで欲しいとのことで、卓上におしぼりを置いていった。
まずはおしぼりで顔と手を拭くと、早速メニューを眺める。メニューは各種「刺身」「サラダ」「鯨肉」「ガンガン焼」「活貝濱焼」「漁師の炙り焼」「濱の揚げ物」「海鮮丼」といった料理と「ビール」「ハイボール」「ホッピー」「焼酎」「地酒」「日本酒」「サワー」「果実酒」「ウィスキー」「ワイン」「サングリア」「カクテル」「ノンアルカクテル」「ソフトドリンク」等で構成されている。

とりあえず、ビールを注文することにして、コールボタンを押して店員を呼ぶと、ビールを1杯注文することにする。お通しがあるということだが、その他に料理を何品か注文することにして「刺身徳盛り」と名物「鮪カマの炙り焼」を注文することにした。料理を注文すると、店員から、次回以降、卓上のタッチパネルで注文するように言われた。
さっそくビールが運ばれてきた。中ジョッキのビールを注文したつもりだが、グラスのビール「キリン一番搾りプレミアム生」である。不思議に思って店員に問うと、メニューの中ジョッキのビールの脇に記載されているのは「キリン一番搾りプレミアム生」となっていて、「キリン一番搾り生(中ジョッキ)」は別の箇所に記載されている。自分はビール中ジョッキの写真を指さして注文したつもりだったが、店員は、その脇に記載されたグラスのビール「キリン一番搾りプレミアム生」が注文されたとして、グラスのビール「キリン一番搾りプレミアム生」を運んできたわけである。これはメニューの記載方法が悪い。しかもこの「キリン一番搾りプレミアム生」は「キリン一番搾り生(中ジョッキ)」よりも量が少なくて、値段が高いと来ている。なんだか騙された気分である。


ビールと一緒にお通しが運ばれてきた。お通しは「カレイのフライ」である。


とりあえず、気を取り直して、ビールで1人乾杯。今日は比較的暖かい日になったということもあるが、久しぶりのビールは胃袋に染み渡るように美味しい。お通しの「カレイのフライ」はフライの小片が3切れほど器に入っている。フライは香ばしく、カリッとした歯応えである。お通しを食べながらビールを飲むと、ビールのグラスはあっという間に空になってしまった。
もう一杯ビールを飲もうと、タッチパネルに手を伸ばす。今度は間違えないつもりでビールを注文した。ところが、店員が運んできたビールはなんと先ほどの「キリン一番搾りプレミアム生」である。タッチパネルの中ジョッキの写真をタッチしたつもりが、やはりこれもまたグラスビールの「キリン一番搾りプレミアム生」のイメージ画像だったわけだ。何という詐欺のようなメニュー表示だろうか。さすがにイラッする。

ビールと一緒に「刺身徳盛り」が運ばれてきた。刺身は円筒形の器に氷が盛られ、大根のツマがその上に被さるように盛られて、大葉を2枚敷き、マグロの赤身とびんちょうマグロ、サーモン、カレイ、ツブ貝の刺身が2切れずつといくらとウニが載せられている。大根のツマの脇にはほんの僅かのワカメとトサカノリが添えられている他、スライスキュウリが2切れ添えられて、ワサビがトッピングされている。


卓上の脇の醤油小皿を1つ取る。醤油小皿といいつつ、長細い器には3つの窪みがある。


卓上には3種類の醤油(甘口さしみ、本醸造しょうゆ、利尻昆布しょうゆ)があるので、それぞれの窪みに3種類の醤油を垂らした。


甘口さしみ醤油にワサビを入れるのはためらわれて、本醸造しょうゆと利尻昆布しょうゆにそれぞれワサビを入れて、ワサビ醤油を作ると、ビールを飲みながら刺身を食べることにした。
まずは、甘口さしみしょうゆにマグロの赤身を浸けて口に運ぶ。大きいように見えるマグロの赤身は薄くて、存在感がまるで感じられないが、濃厚な旨さで美味しい。トロリとした甘口さしみしょうゆは沖縄、鹿児島県産の黒糖をブレンドして作った「コクのある甘み」が特徴の鹿児島で人気のある醤油とのこと。赤身の旨みに甘みが加わってなかなか美味しい。

続いてカレイを利尻昆布しょうゆに浸けて口に運んだ。カレイは柔らかく、淡泊な味わいである。利尻昆布しょうゆは北海道産利尻昆布を使用した醤油とのこと。醤油の旨みが刺身に絡んで美味しい。
次はサーモンを本醸造しょうゆに浸けて食べる。本醸造しょうゆは関東風の濃口しょうゆである。サーモンも薄いが、トロリとした食感が美味しい。

残りの刺身はそれぞれ3種類の醤油に浸けて、口に運んだ。薄い色のびんちょうマグロはねっとりとした食感で、淡泊な味わいである。ツブ貝は小片ながらもコリコリとした食感で歯応えがある。これもまた淡泊な味わいである。
刺身を食べてしまうと、海草類と大根のツマ、キュウリを食べる。大根のツマは驚くほど少なかった。器の底に盛られた氷で刺身全体の嵩が上げられて、盛りが良いように見えるだけで、実際は少ない。なんだか、あきれた。

刺身を食べ終える頃に「鮪カマの炙り焼き」が運ばれてきた。醤油ダレが表面に塗られたような「鮪カマの炙り焼き」は長方形の皿に載せられていて、大根おろしが添えられている。


さっそく箸でマグロの骨から肉をこそぎ落として、大根おろしを添えて口に運ぶ。正直言うと、マグロのカマ焼きは塩で食べたかった。醤油ダレの旨みがマグロの旨みと絡んで、マグロの旨みがストレートに感じられない。ただ、火を通したマグロの赤身はジューシーで美味しい。
「鮪カマの炙り焼き」を食べながらビールを飲む。裏はマグロの表皮がついている。マグロの鱗は大きくて固い。うっかり口の中に入れて、思わず吐き出した。注意深く、マグロの身を食べながら、ビールを飲んだ。

皿の上にはマグロの骨と皮だけになり、ビールグラスも空になった。ここで、タッチパネルで料理を注文する。この店でビールは鬼門である。ビールを注文するのを止めて、「角ハイボール」を注文することにした。更に「炙り鯨刺しのねぎ塩ごま油」と新潟県産「ニギスのソースタルタル」を注文する。
一番先に運ばれてきたのは「角ハイボール」である。氷の浮かんだハイボールにはカットレモンが添えられている。


続いて「炙り鯨刺しのねぎ塩ごま油」が運ばれてきた。細長い長方形の皿の上には7切れの炙り鯨刺しが並べられていて、その上に刻みネギと白ゴマが散らされ、おろし生姜が添えられている。


「角ハイボール」を飲みながら、炙り鯨刺しを食べる。舌にハイボールの刺激を味わうと、気分も幾分持ち直した。おろし生姜を炙り鯨刺しに適量載せて口に運ぶ。
筋肉質の鯨肉は脂身がなく、柔らかくて美味しい。あっさりとした味わいにゴマの芳ばしい香りが食欲をそそる。ネギのシャキシャキとした食感と生姜の辛みがアクセントを与えている。ハイボールが進んでしまった。


「炙り鯨刺しのねぎ塩ごま油」を食べ終える頃に新潟県産「ニギスのソースタルタル」が運ばれてきた。円形の皿にはキャベツの千切りが盛られた上にニギスのフライが3尾分載せられ、タルタルソースがかけられて、アオノリが散らされている。


ニギスは新潟県でよく売られている日常的な地魚とのこと。1尾をそのまま口に入れると、サクサクとした食感の衣の中にホクホクとした食感の白身の魚が詰まっている。ほどよく甘いタルタルソースがニギスのくせの無い淡泊な味わいを引き立てているようである。骨が入っていることに気づかずに食べてしまったが、骨も柔らかくて美味しかった。


ニギスを食べた後は千切りキャベツを食べ、ハイボールを飲み干した。
最後に〆の食事を注文することにした。注文したのは「サーモン親子二段重」である。これに「日替わり本日の味噌汁」をあわせて注文することにした。「サーモン親子二段重」はご飯の盛り(大盛り・普通)とわさび(有り・抜き)を選ぶことが出来る。ご飯の盛りは「大盛り」とし、わさび有りで注文した。更に、無料サービスからお茶をもらうことにした。

しばらくして、「サーモン親子二段重」と「日替わり本日の味噌汁」が運ばれてきた。


さっそく添えられた小皿に醤油を垂らすと、二段に重ねられた円筒形のお重を並べる。


お重の上段には刺身が盛られている。底に大根のツマを敷き、貝殻に盛られたイクラと炙りサーモンが1切れ、サーモンの刺身が4切れ載せられ、3枚のスライスキュウリとダイコンおろし、ワカメ、トサカノリが少量盛られて、おろしわさびが添えられている。


下段には円筒形の器にご飯が盛られ、その上に刻み海苔と白ごま、鰹節、魚粉のふりかけが散らされている。


「日替わり本日の味噌汁」はアオノリの味噌汁で刻みネギが浮かんでいる。


まずはお茶を少し飲み、味噌汁をすすった。久しぶりのアルコールが入った胃袋に味噌汁の旨みが優しく感じられる。
お椀を置き、ワサビを醤油に溶かしてワサビ醤油を作ると、続いて貝殻に載せられたイクラをご飯の上に全て載せて、ワサビ醤油を少量垂らし、ご飯とイクラをかき込んだ。小粒のイクラは、それでも濃い磯の風味と旨みのあるジュースを口の中にまき散らして、ご飯の粒と一緒に口の奥に消えていく。久しぶりのイクラご飯を堪能した後は、炙りサーモンを箸で取って、炙りサーモンにかぶりつきながらご飯を食べた。香ばしい風味の炙りサーモンは、旨みがあって美味しい。

サーモンの刺身はワサビ醤油に浸けて食べる。トロリとした食感のサーモンは甘くて美味しい。ワサビのツンとした風味がアクセントになっている。サーモンの刺身を食べてしまうと、ご飯も無くなってしまった。大盛りにした割には、あまりご飯の量は多くなかった。
最後に海草類やダイコンのツマを食べてしまうと、味噌汁を飲み干して完食。なんだかんだ言いつつも、お腹がいっぱいになった。

緑茶を飲んでいると、店員が来て「そろそろお時間です」と言う。会計をすることを伝えると、再び店員が来て伝票を置いていった。今回の呑みの内容の割には、ちと高い気がする。少々釈然としない気分であるが、しかたあるまい。
帰り支度をして、伝票を持ち、店の入口に向かった。代金を払って店を出る。

今日は天気予報では夜には雨が降るとのことだったが、外は雨は降っていなかった。家に帰り、熱いコーヒーを淹れて飲む。食後のコーヒーは格別である。
コーヒーを飲んだ後、風呂を沸かして熱い湯に浸かった。今週の疲れも洗い流された気分である。