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◇ERP◇ SAPジャパンが「mySAP ERP 2005」の出荷を開始

2006-06-01 23:06:32 | 大規模ERP


 SAPジャパンは、ERPパッケージ「mySAP ERP」の最新バージョン「mySAP ERP 2005」の出荷を開始した。この新バージョンは300以上の改良点が加えられ、企業に求められる迅速な情報アクセスと意思決定の支援をさらに強化している。

 SAP NetWeaverプラットフォーム上に構築された最新のmySAP ERPが利用できることによって、SAPが提唱するESA(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャー)へのロードマップが現実的になってきた。

 <短評>いまSAPはESAと中堅・中小市場の2つのテーマに真正面から取り組んでいる。ところが、全世界の市場はともかく、日本市場だけを見た場合、この2つのテーマを実現するには並々ならぬ努力を要する。ESAはSAP版SOAであるが、日本市場にSOAの概念を定着させるには相当な時間を要する。欧米の業界はコンセプトが優先して、それからシステム構築に入るが、日本の市場はコンセプト論争と言うものがほとんど存在せずに、具体的製品やコストに関心が集中する。SOAから今すぐ具体的な解決策を探り出すのは難しい。もう1つの問題の、中堅・中小市場は日本の場合、地場に根ざした強力なERPベンダーが多くあり、外資系が参入しずらい環境にある。いずれにしても、これからがSAPジャパンの真価が問われることになる。
http://www30.sap.com/japan/Company/Press/Press.epx?PressID=6343