ERP(企業資源計画)データファイル

ERPのデータバンク作りを目指す

◇ERP◇ フューチャーシステムコンサルティングとウッドランドが合併

2006-09-17 05:43:49 | 中規模ERP


 フューチャーシステムコンサルティングは、ウッドランドと07年1月1日付で合併することに合意した。フューチャーとウッドランドは対等の立場で合併するが、手続き上、フューチャーを存続会社とし、ウッドランドは解散し上場廃止となる。これによりフューチャーが得意とする大規模市場と、ウッドランドが得意とする中堅・中小企業市場とを相互補完させることができる。

 <短評>ウッドランドのERPソフト「RRR」は歴史のある製品で、多くのユーザーを有し市場での評価も高く、玄人好みのERPだ。今回フューチャーと合併することにより、経営基盤が強化されたことにより、競業のERPソフトベンダーにとっては目障りな存在になりそうだ。「RRR」は知名度がイマイチという感がするので、新体制になって存在感あるアピールの仕方を編み出して欲しいものだ。
http://www.future.co.jp/company/news/060914.html


◇ERP◇ NTTデータシステムズがウイングアークテクノロジーズと提携

2006-09-15 06:15:23 | 中規模ERP


 NTTデータシステムズは、ウイングアークテクノロジーズとアライアンスパートナー契約を締結し、ERPパッケージ「SCAW」と帳票開発ツール「Super Visual Formade」を連携することになった。これによってSCAW導入ユーザーの要望に応じた帳票開発や帳票出力システム構築を容易に実現することができる。

 <短評>ウイングアークテクノロジーズは、翼システムの帳票事業部が分離独立した企業。つまり、同社は十分に実績をつんだ企業であり、今回の両社の提携はいい結果を生むと思われる。
http://scaw.net/release/20060912.htm


◇ERP◇ SAPジャパンが中小市場向けERP導入キットを発表 

2006-08-31 20:50:44 | 中規模ERP

 SAPジャパンが中堅中小市場向けに初期コストを抑えたERP導入キット「SAPファースト・ステップ・キット」を発表した。その第1弾として、300万円、500万円、1980万円を中心とした価格帯で、IPS、NECネクサソリューションズ、日立情報システムズから順次提供されることになっている。

 <短評>300万円、500万円を中心とした導入キットは中小企業向けERP「SAP Business One」、1980万円を中心とした導入キットは大手企業向けERP「mySAP ERP」がベースになっている。ここまで書いてきてなんだか、マンションのセールスのようで可笑しい。というのは、これまで一流の高級マンションしか提供してこなかったSAP不動産が、方向を一転させ、中小マンション市場に殴り込みをかけてきたようなもんだからだ。これまで、SAP不動産は中小マンション市場には参入してこないし、してきてもノウハウがないから大丈夫と高をくくっていた、中小ディベロッパーの顔色が、見る見る青くなっていくようだ。SAPの名前は一流ブランドとして知られ、それが安く手に入るとしたら、マンション購入予定者がSAP不動産に流れるかもしれない。中小不動産いや中小企業向けERPベンダーは、早く対抗策を取らねばならないのでは。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6641


◇ERP◇ SAPジャパンが「Business One」向け統合ツールを無償提供

2006-08-27 06:00:47 | 中規模ERP


 SAPジャパンは、中小企業向けERPパッケージ「SAP Business One(B1)」に対応したインテグレーションツール「SAP Business One integration for SA NetWeaver(B1i)」の出荷を開始する。この「B1i」はSAP製品を導入している既存ユーザー向けに無償で提供され、短期間で業務プロセス統合を支援することができる。「B1i」はマスターデータの連携によるデータの受け渡しや変換、グループ内購買発注における自動的な在庫確認や伝票生成といった機能を装備し、迅速な業務プロセスの統合を支援する。

 <短評>SAPは今、中小企業市場をどう開拓しようかとひっしになっている。SAPといえども大手企業と違い、中小企業は市場はそう簡単には切り崩すことはできない。そこで、SAP製品を導入している大手企業の取引企業に目をつけたのが統合ツール「B1i」なのであろう。今後、中小企業といえどもネットワーク化に無縁でいれるわけがない。この点を徹底的に衝いていけば、SAPにも勝機が出てくるかもしれない。そういう意味からして、今回無料としたのは、“最初に損して、後から得とれ”を地に行ったものだろう。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6627

 


◇ERP◇ 日本オフィスシステムがオンデマンド型ERPサービスの新製品発売

2006-08-15 21:06:58 | 中規模ERP


 日本オフィス・システム(NOS)は、オンデマンド対応ERPサービス「FineCrew NX」の新たなモジュール「FineCrew NX販売」の販売を開始した。「FineCrew NX」は、ユーザーにとって負荷の大きい初期投資を抑え、システム稼働後のサービス量に応じて月額定額制として設定し、ユーザーの環境や戦略の変化にも柔軟に対応していく新しいコンセプトのERPサービス。

 <短評>オンデマンドとかSaaSが、これからのソフトウエアサービスの主流となるという見方がある。これまでのソフトサービスはパッケージソフトとして提供され、一部手直しして使ってきた。これが、今後ASPとなり、ユーザーはオンライン環境でネットワークを介して、あたかも水道や電力のように使うようになる、というのが筋書きだ。その成功事例として挙げられるのがセールスフォース・ドットコムである。これに続けと今後ASPサービスが広がりそうになってきた。その尖兵としての役割を果たすのが「FineCrew NX」である。
http://www.nos.co.jp/ir/release060810.html


◇ERP◇ NECネクサスが「SAP Business One」の「簡易導入支援パック」を発売

2006-08-06 06:21:37 | 中規模ERP


 NECネクサソリューションズは、中堅企業向けERPパッケージ「SAP Business One」を短期間・低コストで導入可能な「簡易導入支援パック」の販売を限定50ユーザーに対し開始する。これはSAP Business One導入に伴う一連の作業をユーザー主導で実施することを前提に、導入サポートを短期間・低コストで提供するサービス。

 <短評>SAPは今、全世界的に中堅企業市場の開拓に取り組んでいるが、これまで書いてきたとおり日本市場は他の国とは違う。日本的商習慣をサポートしたオフコン系ERPパッケージが圧倒的に強い。このため何とか「SAP Business One」を普及させようとした手の一つが今回のサービス。果たして効果はあるか。貿易商社などビジネス上海外とつながりのある中堅企業に絞り込めば、活路が見つかるかもしれない。
http://www.nec-nexs.com/news/press2006/0803.html


◇ERP◇ NTTデータシステムズのERP「SCAW」が1,000システムを突破

2006-08-01 21:55:24 | 中規模ERP


 NTTデータシステムズは、ERPパッケージ「SCAWシリーズ」が平成18年度6月末で累計導入実績1,000システムを突破し、平成20年度には1700システムの導入を目指すと発表した。SCAWは“カスタマイズによる柔軟性”が大きな特徴となっており、これがユーザーの支持を勝ち得ている。現在のパートナー企業は31社。

 <短評>SCAWの母体となったのは確かその昔、全盛を極めた電電公社のTSSサービス「DRESS」「DEMOS」であると思う(違ったらごめんなさい)。NTTのソフトとしてはヒット商品となった。この原因は中堅企業に的を絞り、地道に販売するという、マーケティングの王道を歩んできただからであろう。ただ、弱点はパートナーがまだまだ弱いという点。それに中国などアジア諸国に今後どう販売していくかだ。
http://scaw.net/release/20060714.htm


◇ERP◇ 日本オラクルがERPパッケージの中堅企業向け新戦略を発表

2006-07-30 05:29:47 | 中規模ERP


 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは、中堅企業向けアプリケーションビジネスの新戦略を発表した。オラクルでは年商100億円から1000億円の企業を中堅企業として位置づけ、ビジネスを展開する。具体的にはERPパッケージ短期導入ソリューション「Oracle NeO」を活用し、ユーザーのニーズに合致した最適な提案を行うことにしている。

 <短評>いよいよ日本オラクルもERPパッケージ事業において中堅企業をターゲットとすることを明確にした。SAPジャパンは一足先に中堅企業重視の姿勢を鮮明にした。日本オラクルもこれに遅れないためにも今回、中堅企業重視の姿勢を鮮明にしたもの。ただ、両社とも日本市場においてERPパッケージを中堅企業に販売するのは、困難を極める。これは日本市場には昔からオフコンがあり、オフコンをベースに中堅企業向けERPパッケージ市場が既に形成されているからだ。外資系ERPパッケージベンダーが日本に中堅企業市場で存在感を示せるのは、グローバル企業を中心に展開するしかないであろう。
http://www.oracle.co.jp/news/


◇ERP◇ 富士通が中堅企業向けERP「GLOVIAsmart」の第1弾製品発売

2006-07-16 11:07:23 | 中規模ERP


 富士通は、今年5月に発表した中堅企業向けERPパッケージ「GLOVIAsmart」の製品第1弾として「GLOVIAsmart会計情報システムGLOVIA‐CXI」「同人事給与システムSE」「同ポータル」「同CRMナレッジセンターパック」「同ワークフロー人事就労」の5種のパッケージの販売を開始した。

 <短評>「GLOVIAsmart」は、富士通のオフコン用ERPパッケージ「GLOVIA-C」のSOA対応版という位置づけになろう。SOAは最近のIT界の流行語で定義は非常にあいまいで、ベンダーごとにいうことが違う。こういうIT用語は、一種の呪文と考えておけば間違いがない。考えて見れば昔から情報システムは呪文が多くあり、呪文を使うのが好きな人が多い業界だ。この呪文に異議を差し挟むとたちまちのうちに村八分にあう。だからSOAも良く分からないが、Web+EAI+XML+・・・ぐらいに考えておいて、あまり深く考えない方が安全だ。「GLOVIA‐C」というとついオフコンを思い浮かべてしまうが、「GLOVIAsmart」というとオフコンを忘れSOAを思い浮かべるというところに富士通の狙いの1つがあるのではないか。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/07/12-1.html


◇ERP◇ 住商情報システムとエンプレクッスが資本・業務提携

2006-07-05 21:45:16 | 中規模ERP


 住商情報システムとエンプレックス(東京都中央区、沢登秀明社長)は、資本ならびに業務提携で合意した。住商情報システムはERPパッケージ「ProActive」、エンプレックスはCRMパッケージ「eMplex CRM」をそれぞれ独自に開発し、中堅企業市場で多くのユーザーを有している。今回これらの2つの製品を提供することにより、フロントから基幹系業務までを統合したワンストップソリューションを実現できることとなった。中期的には2製品の連携も視野に入れている。

 <短評>住商情報システムのERPパッケージ「ProActive」は、中堅企業に3000社以上の導入実績を誇る同クラスNo.1のERPパッケージ製品。良くも悪く「ProActive」はこれまで、自社の力一つでユーザーを拡大してきた。これはこれで1つの戦略で結構なのだが、今後はモンロー主義が通じるかというと大いに疑問がある。近い将来には中堅企業向けERPパッケージ市場には、マイクロソフトも参入してくるだろうし、SAPジャパンは既に必至になってセールスを展開している。つまり、王「ProActive」といえどもうかうかしていられない状況にある。そういった意味から今回エンプレックスと提携したことは賢明な判断だったと考えられる。既に東芝情報機器がオービックビジネスコンサルタントと提携するなど、今後ERPパッケージ業界は合従連衡時代へと突入しそうな情勢ある。
http://www.scs.co.jp/news/pdf/20060630_1.pdf