SAPジャパンが中堅中小市場向けに初期コストを抑えたERP導入キット「SAPファースト・ステップ・キット」を発表した。その第1弾として、300万円、500万円、1980万円を中心とした価格帯で、IPS、NECネクサソリューションズ、日立情報システムズから順次提供されることになっている。
<短評>300万円、500万円を中心とした導入キットは中小企業向けERP「SAP Business One」、1980万円を中心とした導入キットは大手企業向けERP「mySAP ERP」がベースになっている。ここまで書いてきてなんだか、マンションのセールスのようで可笑しい。というのは、これまで一流の高級マンションしか提供してこなかったSAP不動産が、方向を一転させ、中小マンション市場に殴り込みをかけてきたようなもんだからだ。これまで、SAP不動産は中小マンション市場には参入してこないし、してきてもノウハウがないから大丈夫と高をくくっていた、中小ディベロッパーの顔色が、見る見る青くなっていくようだ。SAPの名前は一流ブランドとして知られ、それが安く手に入るとしたら、マンション購入予定者がSAP不動産に流れるかもしれない。中小不動産いや中小企業向けERPベンダーは、早く対抗策を取らねばならないのでは。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6641