日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは、中堅企業向けアプリケーションビジネスの新戦略を発表した。オラクルでは年商100億円から1000億円の企業を中堅企業として位置づけ、ビジネスを展開する。具体的にはERPパッケージ短期導入ソリューション「Oracle NeO」を活用し、ユーザーのニーズに合致した最適な提案を行うことにしている。
<短評>いよいよ日本オラクルもERPパッケージ事業において中堅企業をターゲットとすることを明確にした。SAPジャパンは一足先に中堅企業重視の姿勢を鮮明にした。日本オラクルもこれに遅れないためにも今回、中堅企業重視の姿勢を鮮明にしたもの。ただ、両社とも日本市場においてERPパッケージを中堅企業に販売するのは、困難を極める。これは日本市場には昔からオフコンがあり、オフコンをベースに中堅企業向けERPパッケージ市場が既に形成されているからだ。外資系ERPパッケージベンダーが日本に中堅企業市場で存在感を示せるのは、グローバル企業を中心に展開するしかないであろう。
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