ガートナージャパンは、CIO(情報担当役員)を対象に実施した調査結果から「CIOのフォーカスは、テクノロジーからビジネスに転換しているとの分析結果を発表した。06年の調査結果は全世界約1400人のCIOからの回答を基にしたもので、「顧客と市場ニーズという社外からの要求により、テクノロジーへの期待が形成されている」ということから、同社では「CIOと社内IT部門が、テクノロジーからビジネスそのものにフォーカスを転換している」と見ている。
<短評>CIOほど口当たりの良い職種はない。経営とITの両分野を管理する役員というわけだが、その重要性について否定する人はいないだろう。否、CIOについて会議をすれば誰もがその重要性に賛同するだろう。ところがである。CIOに適する人材は果たして今の日本にどのくらいいるであろうか。現実には、そんな神様みたいなことができる人はほとんどいない。多くの人はCIOという言葉に惑わされている。もし、我こそはCIOだと名乗る人がいれば、取締役など捨てて、独立して経営者になれば十分にやっていけるはずだ。それほど難しい職種なのだ。軽かるしくCIOの育成などという人の顔が見たいものだ。
http://www.gartner.co.jp/press/pr20060828-01.pdf