ERP(企業資源計画)データファイル

ERPのデータバンク作りを目指す

◇ERP◇ SAPジャパンが中小市場向けERP導入キットを発表 

2006-08-31 20:50:44 | 中規模ERP

 SAPジャパンが中堅中小市場向けに初期コストを抑えたERP導入キット「SAPファースト・ステップ・キット」を発表した。その第1弾として、300万円、500万円、1980万円を中心とした価格帯で、IPS、NECネクサソリューションズ、日立情報システムズから順次提供されることになっている。

 <短評>300万円、500万円を中心とした導入キットは中小企業向けERP「SAP Business One」、1980万円を中心とした導入キットは大手企業向けERP「mySAP ERP」がベースになっている。ここまで書いてきてなんだか、マンションのセールスのようで可笑しい。というのは、これまで一流の高級マンションしか提供してこなかったSAP不動産が、方向を一転させ、中小マンション市場に殴り込みをかけてきたようなもんだからだ。これまで、SAP不動産は中小マンション市場には参入してこないし、してきてもノウハウがないから大丈夫と高をくくっていた、中小ディベロッパーの顔色が、見る見る青くなっていくようだ。SAPの名前は一流ブランドとして知られ、それが安く手に入るとしたら、マンション購入予定者がSAP不動産に流れるかもしれない。中小不動産いや中小企業向けERPベンダーは、早く対抗策を取らねばならないのでは。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6641


◇ERP◇ 矢野経済研究所が「ERP市場の実態と戦略展望」を発表

2006-08-29 20:32:11 | ERPニュース


 矢野経済研究所は、国内におけるERPパッケージビジネスの実態を調査・分析した調査レポート「2006 機能拡張するERP市場の実態と戦略展望」をまとめ発表した。ERPパッケージのエンドユーザー渡し価格ベースによるライセンス売上高は、04年が前年比マイナスであったのに対し、05年は同3.4%増であった。また、06年は同7.3%増が見込め、ERP市場は完全に復調した。シェアは、①SAP②富士通③住商情報システム④日本オラクル⑤ワークスアプリケーションズ―の順となっている。

 <短評>04年は前年比マイナスであったわが国のERPパッケージ市場も、05年は反転し前年比プラスにとなり、さらに06年は7.3%増が見込め、その後も日本版SOX法の対応需要などで、市場の拡大が続くものと予想されている。その昔、日本人は独自のソフトを好み、パッケージソフトの導入は進まないであろうといわれていた。今、時々テレビに出ているビル・トッテンさんなどが、日本の市場にパッケージの良さを広めようと苦労していたのを思い出す。ところが最近の状況を見ると、ERPをはじめとして日本も欧米に劣らずパッケージを導入し始めた。この理由の一つは、システムをなるべく標準化しておかなければ、データの連携ができなくなったことなども影響しているのかも知れない。
http://www.yano.co.jp/press/2006/000172.html


◇ERP◇ SAPジャパンが「Business One」向け統合ツールを無償提供

2006-08-27 06:00:47 | 中規模ERP


 SAPジャパンは、中小企業向けERPパッケージ「SAP Business One(B1)」に対応したインテグレーションツール「SAP Business One integration for SA NetWeaver(B1i)」の出荷を開始する。この「B1i」はSAP製品を導入している既存ユーザー向けに無償で提供され、短期間で業務プロセス統合を支援することができる。「B1i」はマスターデータの連携によるデータの受け渡しや変換、グループ内購買発注における自動的な在庫確認や伝票生成といった機能を装備し、迅速な業務プロセスの統合を支援する。

 <短評>SAPは今、中小企業市場をどう開拓しようかとひっしになっている。SAPといえども大手企業と違い、中小企業は市場はそう簡単には切り崩すことはできない。そこで、SAP製品を導入している大手企業の取引企業に目をつけたのが統合ツール「B1i」なのであろう。今後、中小企業といえどもネットワーク化に無縁でいれるわけがない。この点を徹底的に衝いていけば、SAPにも勝機が出てくるかもしれない。そういう意味からして、今回無料としたのは、“最初に損して、後から得とれ”を地に行ったものだろう。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6627

 


◇ERP◇ NTTデータシステムズとインターコムがパートナー契約締結

2006-08-24 22:01:01 | ERPニュース


 NTTデータシステムズはインターコムと、ERPパッケージソフト「SCAW」と統合EDIシステム「MegaBRIDGE」の連携で、アライアンスパートナー契約を締結した。今回の締結により、いちいち連携用プログラムをカスタマイズする必要がなくなり、企業間取引のEDI
化を推進することで、受発注処理などのさらなるスピードアップ/効率化を実現できる。

 <短評>インターコムは、メインフレーム全盛の時代、メインフレームとパソコンとをリンクするソフトを開発し、これが今日のインターコムの基礎となった。統合EDIシステム「MegaBRIDGE」はレガシーEDIとWeb EDIをワンパッケージにしたもので、これまでの同社が持つノウハウを組み込んだ形の製品。今回NTTデータシステムズの「SCAW」とジョイントしたことで、「MegaBRIDGE」が一つの飛躍のきっかけになるのに違いない。
http://scaw.net/release/20060822.htm


◇ERP◇ 東洋ビジネスエンジニアリングが「MCFrame」のSCM対応機能を強化

2006-08-22 23:41:43 | SCM


 東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は、生産・販売・物流の統合フレームワーク「MCFrame」の新ラインアップとして、グローバルSCM対応ソリューション「MCFrame/国際物流管理」「MCFrame/Trade」の提供を開始した。これらは、グローバルSCMニーズに対応するため、MCFrameの生産・販売・物流の機能の強化し、ERPとの連携をはかりながら、製品のグローバルな物流の可視化、トレーサビリティの確保などのSCM機能に十分配慮したWeb対応ソリューションとなっている。

 <短評>「MCFrame」は国産ERPパッケージソフトとして、これまで多くのユーザーをもっている。今回SCMニーズに対応させるための機能を付加したもの。B-EN-Gはわが国で最初にSAPのERP「R/3」のSI企業となった、知る人は知る的企業。その同社が持つノウハウを基に開発されたのが「MCFrame」。今回グローバル機能の強化により、市場が広がりそうだ。アジア諸国は日本のERPパッケージに関心が高い。つまりアジア人の発想が似ているからだ。
http://www.to-be.co.jp/news/Data/060803_globalscm-mcframe.pdf


◇ERP◇ SAPジャパンがハイテク産業向け設定自動化ツール発売

2006-08-20 06:07:14 | ERPニュース


 SAPジャパンは、基幹システムの導入プロセスを飛躍的に進化させる設定自動化ツール「SAP Best Practices」の、電子・電気・精密部品業種向けの業務に特化した新たなツール「SAP Best Practices for High Tech」を開発し、提供を開始する。テクノスジャパン(東京都新宿区、城谷直彦社長)では、同ツールをベースに独自シナリオを開発・追加した「Fact-Best Practices for High Tech」を提供する。

 <短評>このツールは、ハイテク産業に向いたツール類をあらかじめ組み込んでおき、さらに日本独特のアプリケーションにも対応可能な機能を持っているのがミソ。この辺は、SAPの十八番というか得意な機能なだけに市場への浸透は早いと見るが、いかがなものであろうか。
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6605


◇ERP◇ CECが米ジェスパー社製OSS対応のBIソフト販売を開始

2006-08-17 21:55:50 | BI


 シーイーシー(CEC)は、OSSのBI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「JasperServer Professional」の販売とサービスに関する代理店契約を、米ジェスパーソフト社と締結した。CECはLinuxやMySQLなどのOSSと組み合わせて提供する。また、ジェスパーソフトのレポーティングツール「JasperReport」と組み合わせることにより、ユーザーは企業内データの集計から分析、レポートまで一括利用できるようになる。

 <短評>ERPパッケージとBIの結びつきはますます深いものになっていく。しかし、これまでのBIソフトは高価な製品が多く、なかなか手が出なかったのも事実。この問題を解決するのが、OSSのBIで、今回CECが米ジェスパーソフト社製のOSSのBIソフトを日本市場で販売を開始することは、いいタイミングといえる。
http://www.cec-ltd.co.jp/news/2006/0816.html


◇ERP◇ 日本オフィスシステムがオンデマンド型ERPサービスの新製品発売

2006-08-15 21:06:58 | 中規模ERP


 日本オフィス・システム(NOS)は、オンデマンド対応ERPサービス「FineCrew NX」の新たなモジュール「FineCrew NX販売」の販売を開始した。「FineCrew NX」は、ユーザーにとって負荷の大きい初期投資を抑え、システム稼働後のサービス量に応じて月額定額制として設定し、ユーザーの環境や戦略の変化にも柔軟に対応していく新しいコンセプトのERPサービス。

 <短評>オンデマンドとかSaaSが、これからのソフトウエアサービスの主流となるという見方がある。これまでのソフトサービスはパッケージソフトとして提供され、一部手直しして使ってきた。これが、今後ASPとなり、ユーザーはオンライン環境でネットワークを介して、あたかも水道や電力のように使うようになる、というのが筋書きだ。その成功事例として挙げられるのがセールスフォース・ドットコムである。これに続けと今後ASPサービスが広がりそうになってきた。その尖兵としての役割を果たすのが「FineCrew NX」である。
http://www.nos.co.jp/ir/release060810.html


◇ERP◇ 国産ソフトベンダー13社が結束しコンソーシアムを結束

2006-08-13 04:40:36 | ERPニュース


 国産ソフトウエアのトップベンダー13社同士が結束し、多様化する顧客ニーズに対応し、国内・海外へのビジネス強化を図る「MIJSコンソーシアム」が発足した。これにより“日本のソフトウエア”に対する優秀性の認知向上および市場におけるビジネス基盤の強化を図ることにしている。

 <短評>日本のソフトウエア製品は品質が優秀の割には、世界市場への普及という点から見ると、ほとんどその存在が一部を除き認められていないのが現状だ。日本のソフトウエア製品は世界への進出が難しいというだけで、一向に手をつけてこなかったのがこれまでの姿だった。この現状を打破しようとして立ち上がったのが「MIJSコンソーシアム」だ。注目されるのはERPパッケージ製品が多いことである。一方、競合製品同士が果たして一緒に活動できるのかという、次元の低い心配をついしてしまうのは、多分私だけだろう。
http://www.infovec.co.jp/newsrelease/2006/pdf/20060807.pdf


◇ERP◇ サンが買収したシービヨンド社製のEAIソフトをSOAとして発売

2006-08-10 21:17:58 | SOA


 サン・マイクロシステムズは、ITシステムの効率的かつ効果的な統合を実現するSOA基盤製品「Sun Java Composite Application
 Platform Suite(Sun Java CAPS)」を発表した。同製品はサンが買収したシービヨンド社製のEAIソフトをベースとしたもので、今回サンのブランドで販売を開始したもの。

 <短評>暫く名前が消えていたEAIソフトの老舗のシービヨンドが、今回サンからSOAという名前で再登場することになった。もともとシービヨンドはわが国の大手企業にに多くのユーザーを持っており、隠れた著名ベンダーであった。それに目をつけたサンが買収したもので、労なく大手ユーザーを手に入れられたという意味でサンはいい買い物をしたわけだ。問題はサンがあまりにUNIXサーバーを売るための手段として旧シービヨンド製品を扱うと、たちどころにユーザーからそっぽを向かれかねない。サンはくれぐれも、その扱いに注意をした方がいい。
http://jp.sun.com/company/Press/release/2006/0803.html