25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

不穏だな

2019年09月12日 | 社会・経済・政治
母の家の前でJさん夫婦が連日ゲートボール場の草を刈り、コート内はメンバーも出て、雑草の根から取っている。Jさんはボランティアである。その草刈り機の先端のところを見ようと思い、50センチほどのロープの柵を越えようとした。右肢が越え、左肢も超えると思っていたら、左肢がロープにひっかかり、ぼくは前へ転倒した。あとで左肢を見たら、すねに傷ができている。足底から20センチほどのところでロープに擦ったのである。つまりぼくの無意識の左肢は上げるに20センチ足りなかったのである。こういう時、「いかんなあ」と思う。

 プリンターのカートリッジインクを買いに行くと、改めてインクは高いなあ、と思う。2個買って、割引してもらって、3600円である。「高いよなあ、インクは」と言うと、「プリンターは安いんですがねえ。これがねえ」と毎度の話である。
 カウンターの向こうに128ギガのSDが置いてある。「128ギガ? これ、どんな機種でも使えるん?」「いえ、機種によります。海外では1デラのSDがあるそうですよ。日本ではまだ売ってませんが」係員はニコニコ笑いながら情報を教えてくれる。
「1デラ、なかなか使えないですよね」と彼は言う。

 5Gの時代が来たら1デラごときさっさと使うだろうと推測する。高速、大容量の通信インフラなのだから、好きな映画を1デラのSDに入れてしまえばいいではないか。
 コンビニで食べ物を買い、また母の家に置いてある事務所に戻ると、ゲートボール場の草取りも終わろうとしていた。秋になれば、また朝早くからゲートボールをするのだろう。人間も長生きするはずだ、と思う。よく歩くゲームだからこれはいいものだろう。

 安倍政権は「生長の家原理主義者」が好きである。恩か義理でもあるのだろうか。国粋主義で戦争を煽りに煽った谷口雅春の考えに近いところがあるのだろうか。あるいは、病気でも治った、というのだろうか。稲田朋美も可愛がった。彼女は株を挙げる内閣に入ったからか、株で大儲けした。今度は衛藤晟一の起用である。彼は「日本会議」の事務局となっている日本青年協議会の委員長までした男で、当時の生長の家の政治活動メンバーである。その後生長の家は大転向し、谷口家は国粋主義からエコロジストに変身したのであるが、谷口雅春の考え方を引き継ぎ、(原理主義と呼ばれている)、政治家として上りつめて行ったのである。明治憲法に戻そうというのが彼らの悲願である。安倍政権のブレーン椛島有三は日本青年協議会の会長であり、日本政策研究センターの伊藤哲夫もブレーンである。生長の家原理主義者たちが「日本会議」をリードし、この国を引っ張っていると自負するところだろう。

 右派団体「日本会議」は政治家や各種団体がなんとなく参加しているいわば緩い団体であるが、この団体を使うのが日本青年協議会だ。もう椛島有三は青年でもないのだが。

 こんな忖度と右派の集まりの中に小泉進次郎もいるのだから、なんだかなあ、と思う。小泉進次郎はどんな思想をもっているのだろう。よくわからない。
 人気のあった親父の小泉元首相も人材派遣導入などという馬鹿なことをしたものだった。