いつも 3月は 誕生日祝いのように 椿館へ でかけることが 多かった。
大地震が あった 昨年 3月 には
大船渡 碁石の 世界の椿館へは 行かなかったように 思う。
だから 2年ぶり ということになる のかな。
どうしても 行きたい と ゾウさんが 2月から 言っていたが。
山越えの 心配もある が 震災の あとを みたくなかった。
でも 1年以上たったんだから…
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陸前高田市に 入った。
右手 山のうえに 「市役所」が 移っていた。仮設だろうか。
大船渡へ 行くときには ついでのように 帰り道に よることが 多かった
「高田博物館」と「図書館」 が 左手に 見えた。
いつもなら この 街道からは みえない 建物だ。
ちゃんと 形が 残っているのが 悲しい。
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津波の地に 道だけは ある。
両脇には 瓦礫の 山が 続く。
敷地と 思しきところは
周りが 田んぼの 畝のように 高くなっている。
境が わかるようにしているのだろうか。
テレビで 見慣れた 風景が 目に痛い。生々しく 飛び込んでくる。
ゾウさんは 車から なんども 降りて 写真を撮っている。
くすんだいろ ばかりが 続く。
人々が 住んでいたとは 思えない 無表情な 景色。
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ナビは なんとか 案内してくれている。
海沿いの道に 入る ところにあった 大きく 長かった 橋は
橋脚だけを のこして 突っ立っている。
多分 ここだろうと 下の道へ 降りた。
そこも
車だけは 何事もなかったように 行き来している。
海沿いの ガードレールは 何台もの車が ぶつかって 作った傷のように
形を 変えて 倒れている。
ジャッキで 持ち上げたように 杭が 伸び上がっている。
小さな川の 橋げた も なぎ倒されている。
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大船渡博物館の手前の
いつも 食事をする レストランは 土だけを 残していた。
博物館は なぜか 前より きれいに 感じた。
椿館も ちゃんとしていた。
その前の駐車場で いつもどおり 3時間半 ゾウさんを待った。
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帰宅したら 大雨 大風が はじまった。 良かった。
もうすぐ 8時。 まだ 家が 揺れている。