英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

やさしいペーパーバックでTOEIC800点

2007年06月15日 | その他
 翻訳を志したことのある英語学習者は少なくないと思います。かつての私もそうで、翻訳の通信講座にかなり投資したこともあります。しかし満足のいく結果は出せませんでした。「力不足の状態で通訳や翻訳の訓練を始めたりすると、『英語を英語のまま理解する能力』が育たない結果、通訳翻訳能力も伸ばせなくなる」ということを受講者に教えてくれるほど親切な翻訳「教育」会社はなかなかありません。
 ある日のこと、徳岡孝夫著「翻訳者への道」ダイヤモンド社刊を読んでいた際に以下のような一節を見つけました。

(引用開始)
 英語の本を一冊、自分の力でまるごと読む。これをやったことがないくせに、翻訳家になりたいと望む女性が案外多いのです。中学一年のときから英語をやってきたあなたなのに、まだ一冊の本さえまるごと読んだことがないとすれば、ウソのような話です。
 なんですって?英語はもう十分に読んだ?テスト、テストで、イヤになるほど読んできたからもう見るのもごめんだ、ですって?何を言ってるんですか。今日ただいまそんな弱気は捨ててしまってください。一冊の英語の本をまるごと読んだ人と、テスト用紙にプリントしてある英語や教科書しか読んだことのない人とは、おとなと子どもの差があるんですよ。
(引用終了)

 もっともな指摘だと感じ入り、本の中で推薦されていたローラ・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズに始まって、映画化された「チョコレート工場の秘密」の著者であるロアルド・ダールの児童書等を20~30冊ほど読みまくりました。

 そのあとで力試しにTOEICを受験したところ、驚いたことに810点というスコアが出ました。TOEIC向けの試験勉強は一切しなかったにもかかわらずリーディングとリスニングのスコアがほとんど変わらなかったのは、やさしい英語を訳さずに理解する蓄積を通してリスニング能力も伸びたのだと思います。 英語耳より大切なのは英語頭のようです。
ペーパーバックを読んだことのなかったころにはTOEICスコアが600点代で足踏みしていたことを考えれば、「 一冊の英語の本をまるごと読んだ人と、テスト用紙にプリントしてある英語や教科書しか読んだことのない人とは、おとなと子どもの差がある」という指摘は至言です。
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