当時大阪府知事であった維新の橋本徹氏の「私が早稲田大学を卒業しながらろくさに英会話ができない」と言う問いかけに対して、私はこの人なら英語教育を改革の旗手となってくれると期待した。
しかし残念ながら彼は政界から手を引いた。
この彼の問いかけは、私たちにとっても同じ疑問だと思う。だいたいハイスクールを終えたらそこそこ英会話ができるという世界の常識に照らしてみれば異常なことなのだ。
話は変わるが、当英会話オンライン講座は「3ヶ月で英語が話せる」としている。なぜ「嘘だろ?」という批判覚悟であえて私はそう強調している。
このプログを読んでこられた方は、お分かりだと思うが、英語はbe動詞系列と一般動詞系列の2つしかないのだ。そして今回の未来形での表現展開は以下のようになっている。
I will be back.
I will get back.
ハイスクールでも終えたらこのような表現が簡単にできる。一方「助動詞willは動詞の原形」と結びつくと受験勉強を経て大学を終えても橋本氏のように「英語が話せない」という事実にもっと向き合うべきだ。
どうして、Be back!とか、Get back!などから始めないのか?これが当英会話オンライン講座のテーマだ。
【今日の学習】
今回は、当オンライン講座主教材「オウム返し英会話学習法」の記事を引用する。ちなみに、これらはP.206からP.208に述べているものだ。ただし、一部加筆したものがある。
willは、「〜するつもりです」と意志を表す場合、単純に未来を表す場合、そして相手に「依頼」の意味を表す場合があります。【オウム返し No. 82】の会話では、意志を表しています。
(依頼を表す場合)
Will you (please) be back soon? すぐに戻ってくれませんか?
Won't you (please) be back soon? すぐに戻ってくれませんか?
(単純に未来を表す場合)
How old will you be next month? 来月で何才になるの?
I will be twenty-one years old. 来月で21才になります
willだけではなく、canやmustやmayなども未来的なイメージで使われます。教育文法ではこれらを助動詞と呼ばれていますが、いずれにしても原形で始まる動詞フレーズを導くことに注目してください。
Can you be back soon?
あなた、すぐに戻れますか?
Yes, I can (be back). / No, I can't (be back).
はい、戻れます/ いいえ、戻れません
Shall I be back soon?
私、すぐに戻りましょうか?
Yes, please. / No, thank you.
はい、すぐに戻ってください/ いいえ、結構です
Must I be back soon?
私、すぐに戻らなければならないか?
Yes, you must (be back soon)./ No, you don't have to (be back soon).
はい、そうしなければならない / いいえ、そうする必要はない
Should I be back soon?
私、すぐに戻るべきですか?
Yes, you should (be back soon). / No, you shouldn't (be back soon).
はい、そうするべきです / いいえ、そうするべきではない
Had I better be back soon?
私、すぐに戻った方がいいですか?
Yes, you had better (be back soon).
No, you had better not (be back soon).
はい、そうした方がいい / いいえ、そうしない方がいい
他の例もあげておきましょう。
She may be back soon. 彼女、すぐに戻る知れない
She may not be back soon. 彼女、すぐに戻らないかもしれない
She can be back soon. 彼女、すぐに戻るはずだ
She can't be back soon. 彼女、すぐに戻るはずがない
ここで、提案がある。以上にとりあげた表現展開はbe動詞系列の運用だった。
それを以下の一般動詞系列の運用に転換したらどうなるか、ということだ。
言うまでもないが、いずれにしても原形で始まる動詞フレーズを導くことに注目。
何のことはない。be backがget backに変わっただけだということを確認して欲しい。
さらに確認して欲しいのは、助動詞(情緒動詞)のファンクションフレーズと異なり、以下のようなファンクションフレーズは時制変化や情緒表現と結びついて情報豊かな表現ができることだ。具体的に言えば、willをbe going toに、あるいはcanをbe able toを使って表現にしたら、過去など時制変化もできるということだ。ただし、これについては、STEP3の主教材「イメトレ英語学習法」で学習することになる。ちなみに、以下にfail toとmanage toをとりあげている。
I am going to get back soon.
I am able to get back soon.
I am sure to get back soon.
I am supposed to get back soon.
I am ready to get back soon.
You have to get back soon.
I want to get back soon.
I failed to get back soon. 戻れなかった、戻ることに失敗した
I couldn't manage to get back soon.
私はなんとかして戻ろうとしたが、できなかった
get back soon すぐに戻る「到達」
go back soon すぐに行く 「進行」
come back soon すぐに戻る 「出現」
have it back それを返す「付帯状況」
give it back soon それを返す「与える」
call back later 電話をかけ直す
kick it back それを蹴り返す、キックバックする
pay back the money 金を返済する
Chapter 2 「未来のこと」を表現する
言うまでなく、英語にはbe動詞系列と一般動詞系列の二つがある。そしてそれらの表現の枠組とその運用は異なったものとなっている。
まず以下の「テーブル」を見ていただきたい。
○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル
助動詞can
【今日の学習】
Chapter 3 「未来のこと」を表現する
Section 1 「未来のこと」をbe動詞でこれだけ表現できる
【オウム返し No.82】「あなた、いつ戻って来るつもりなの?」
「7時頃に戻って来るつもりよ」
【オウム返し No.83】「あなた、将来何になるつもりなの?」
「警察官になるつもりだよ」
Section 2 「未来のこと」を一般動詞でこれだけ表現できる
【オウム返し No.84】「あなた、何を飲みますか?」「何か熱い物を飲みます」
【オウム返し No.85】「あなた、どこに行くつもりなの?」「銀行に行くつもりよ」
【オウム返し No.86】「あなた明日、何をするつもりなの?」
「明日、パンケーキを作るつもりよ」
当講座主教材「オウム返し英会話学習法」には100のオウム返しトレーニングには【情報ボックス】欄が置かれている。これは以下のようなフレーズをとりあげている。具体的な英文生産のためだ。
受講生の方は、主教材「オウム返し英会話学習法」のP.176をご覧ください。
参考に未来形で使われるフレーズをあげておきます。
soon まもなく right now 今すぐに
tomorrow 明日 the day after tomorrow あさって
tomorrow morning 明日の朝 tomorrow evening 明日の夜
next Sunday 来週の日曜日 next Sunday 来週の日曜日
next week 来週 next month 来月
next year 来年 next January 来年の一月
next spring 来年の春 in the future 将来
【筋肉増強コーナー】
当講座受講されている方は、 副教材「話すためのたったこれだけ英文法」をお読み下さい。
当講座主教材「オウム返し英会話学習法」には100のオウム返しトレーニングには【情報ボックス】欄が置かれている。これは以下のようなフレーズをとりあげている。具体的な英文生産のためだ。
【情報ボックス】
略
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