遠藤雷太のうろうろブログ

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ジョン・キース・ワッソン、ジェーン・ウェルズ監督『売春 闇の巨大産業』(2013年)

2017-01-24 08:45:27 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2017/1/24

・アメリカの売春婦とその関係者のインタビューで構成したドキュメンタリー。

・売春というと、売り手と買い手がいるところまでは想像するまでもないけど、その間にいる「ポン引き(pimps)」の存在がとても重要。

・日本語の「ポン引き」とは結構ニュアンスが違う気がする。

・彼らは、まず男女の関係として女性と仲良くなる。金銭的な援助もする。それから金を稼ごうと持ちかける。

・そうなると逃げられない。

・すでに情もあるし経済的な恩もある。

・後ろめたいから家族にも相談しにくい。

・それから暴力的な支配に入る。

・女性は、騙されたことにも気づかず、売春を続ける。

・騙されたことに気づいても、なかなかそれを認めることが出来ない。

・おしりにポン引きの名前のタトゥーを入れている女性も出てきたけど、気の毒としか言いようがない。

・このへんの感覚は前に見た『CHAT チャット ~罠に落ちた美少女~』で見た感じと一致する。

・カルトに似ている。

・DVの構造にも似ている。

・同じようなことは、日本でも多そう。

・ただ、日本だと売春は貧困の問題なのに対して、アメリカでは人身売買の感覚が強い。

・生活のためにやむにやまれず…ではなく、金儲け、成り上がりの手段。

・それは売春婦にとってではなく、ポン引きにとっての話。女性はあくまで売り物。

・人を人と思わない感覚はアメリカのほうが強いかも。

・11歳から売春をやらされた女性も登場する。同年代の子は他にもたくさんいたと言うけど、さすがに日本ではありえないと思う。

・本作は、売春を絶対悪として描いているけど、仮に撲滅できても、生活ができなくなる人が続出するはず。

・大麻みたいに合法化する話も出ていたけど、被害者がいる話なので、そちらも簡単ではない。

・旗幟鮮明なのは、アメリカのドキュメンタリーの特徴っぽい。個人的にはそのほうが考えやすいので好み。

 

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