2018/2/18
・廓のお代を払わず居残り状態になっている八兵衛が、取立て屋のお季里に店賃の返済を迫られ、どうにかこうにか二十両稼ぐ話。
・本演目を見るのは少なくとも3回目。前回は2016年12月。それ以前は旧コンカリーニョ時代で10年以上前。ブログの感想も書いていない頃。
・2016年版のキャストが大部分引き継がれ、しっかり「あの愉快な面々」が帰ってきていた。
・主人公の八兵衛を演じる小林エレキくんの江戸っ子風情も、より馴染んでいて、安定感が増している。
・現代人が時代劇を演じる以上、役者さんの錬度はとても大事。
・そして、その安定感を目的化するのではなく、次のステップに進むための足場として利用している感じ。
・前回より役者さん同士が楽しそうで、もっと言えば、イチャイチャしていた。どこまでがアリなのかがわかれば、より際どいところを攻められる。
・棚田さんの声がいつもの感じで安心する。去り際のかっこよさを堪能する。
・自分はそんなに笑うほうではなかったけど、どの役者さんも魅力的で、コメディとして成功していたと思う。
・特に深浦七変化は誰が見ても楽しいはず(実際には六役)。
・戯曲的には結構ダレるポイントもあったと思うけど、役者さんの演技力と演出でうまく乗り切っていた。
・具体的には榮田佳子さんの一人語りのシーンや、イラストの演出など。
・スライドの少女マンガ風が絶妙だなと思いながら見ていたけど、宮下あきら風でも藤子不二雄風でもそれなりに面白かったような気がする。
・ただ、漫☆画太郎風や福本伸之風だとしっくり来ないから、何か基準がありそう。
・あの水戸黄門のネタでもそのうち通用しなくなるんだろうか。
・ところで、上演中、外に出たいと思しきお客さんが、出口を探してこともあろうに上袖の手前の幕をめくろうとしていた。というか、ちょっとめくって隙間ができてた。
・自分はたまたま上手側の客席にいたので、近くのお客さんと出口のほうを指差したらわかってくれたみたいだったけど、上手側に誘導するスタッフさん、いなかったのかな。
・その人もたぶん観劇が不慣れで焦ってたと思うので、イヤな思い出になってなきゃいいんだけど。
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