観劇三昧:intro『蒸発』(有料)地域:北海道
2017/2/27
2011年の公演を劇場でも見ている。
雨漏りのひどい家で暮らす母と犬のところに、息子夫婦が帰省してくる話。
無気力な兄、一見まともな弟、潔癖な嫁、妙に馴れ馴れしいかつての同級生たち。
癖の強い人たちが癖の強い動きをする。
特に男連中がクネクネしている。
終盤お母さんもクネクネするので心象表現のひとつなんだろうけど、作者から観た「男」をデフォルメした姿だと思ったほうが納得できる。
急にそれらしいことを言って仕切りだす兄に笑ってしまう。確かにそういう人はいる。
終盤の渾身の一人語りに、周りのひとたちの「体を掻くだけ」というリアクションが斬新。
ざっくり解釈すると心の時間が止まった人たちの話ということでいいと思う。
止まったままだとボロボロになって腐るというところまで描かれている。
最後に登場する小道具が演劇そのもののメタファーだったりするのかな。「祭り」は大事。
================メモ================
「芸術」に投票
上演時間:1:27:20
公演時期:2015/8/6
作者・演出:イトウワカナ
過去記事:intro「蒸発」※同じようなこと書いている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます