遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

リチャード・バック『かもめのジョナサン』

2023-10-16 00:56:11 | 読書感想文

 

 

2023/10/14

カモメのジョナサンが飛行速度を追求していくうちに、時空を超越した存在になる話。

名作古典という先入観もあり、ツバメ=愛人みたいなニュアンスで、ジョナサンのことを人間だと思っていた。

速さを追求する彼は、群れを追放されてからも、どんどん成長していく。

やがてチャンという師匠に出会って、最終的には瞬間移動まで身に着ける。なんだこれ。

師匠の名前からして(欧米人が想像する)東洋思想のようなものの影響が入っているような気がする。

やがて彼は弟子をとるようになり、ただのスピード狂から師匠的な役割を担うようになる。

『トップガン マーベリック』みたいな話だった。

そして、かつてチャン師匠がそうしたように、彼は光とともに消滅していく。正直、変な話だと思った。

巻末に訳者の五木寛之の解説がある。

どうして本作が1970年代のアメリカで流行ったのかを、訳者なのにやや批判的に考察していて、あわせて楽しむことができた。


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