2024/7/5
・クリエイターが直面する様々なトラブルの事例と、その対応策、予防策を紹介していく本。
・関連する本はいくつもあるけど、特に口コミ評価が高かった。
・電子版。巻末の参考資料リンクが便利。
・法律系の話なのでもう少しとっつきにくいのかなと心配していたけど、簡単に通読できた。
・著者は法律に詳しくない人に説明する機会が本当にたくさんあったんだろうなとわかる。読みやすい。
・たしかにトラブルの話が多いけど、著作権の知識がないために、創作の幅を自ら必要以上に狭めてしまうことのないようにしてほしいということも書かれている。
・実際、どこまでがオリジナルなのか、引用なのか、やっていいことと悪いことの線引きができていないと、必要以上に安全策をとってしまうことはある。
・クリエイター全般に関する内容なので、自分とは直接関係ないジャンルのことも書いてあるけど、脚本分野に置き換えて考えられる案件も多い。
・演劇の事例もあったけど、デザイナーへの報酬にチラシの印刷代も含まれていてびっくりという案件だった。
・最初は自分も驚いたけど、思い返してみれば、同じようなお願いをしたことがあるような。
・デザイナーの方の知り合いの印刷業者を通したからで、もちろん合意のうえなので何も問題なかった。
・てか、法律知識関係なく、それくらい事前に話しておかないとダメなのでは。
・とはいえ、いま思い返すと納品してもらったデザインの扱いが微妙だったと感じる部分もあり、当時こういう本があったらよかったのになとは思ってしまう。
・契約の重要性を繰り返し述べられている。
・契約は、トラブルにならなければ不要だけど、トラブルになった時の重要な指針になる。
・契約というと難しそうだし、実際簡単でもないけど、「こういうトラブルがあるからこういう文面をいれたほうがいい」という説明とともに、文章例まで示してくれるのが手厚い。
・自分自身、そこまで深刻な契約上のトラブルは経験していないものの、活動規模を広げていきたい脚本家なら一度は目を通しておいた方が良い本だと思う。
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