遠藤雷太のうろうろブログ

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』

2017-06-15 00:42:45 | 映画を見てきた

映画『メッセージ』予告編

2017/6/14

・言語学者のルイーズが、宇宙からやってきた知的生命体と意思を疎通させようとする話。

・巨大な浮遊物が世界各地に12体も出現して、各地の軍隊が大騒ぎするという地球規模の話なのに、人が一人も死なない。爆発も一回だけ。

・序盤、気分が乗らずウトウトしてしまったけど、「HUMAN」のあたりから緊張感が出てきた。

・宇宙と学者リスペクトの組み合わせが、『オデッセイ』っぽい。

・表音文字ではないことがわかったところとか、「おまえたちの目的はなにか」という質問をするためのプロセスとか、中国では麻雀を使ってコミュニケーション取ろうとしているところとか。

・ありとあらゆる手を使って相手の意思を解読しようとしている。じりじり真相に迫っていくのが学者っぽい。

・ちゃんと学者へのリスペクトがある。ご時勢的なことを意識しているのかもしれない。

・時間の制約があるので展開が急すぎるのは仕方ないけど、意思疎通までのプロセスはもっとあってもよかった。

・あと、宇宙とヒロインの娘が『ゼログラビティ』っぽかった。最後まで見たら全然違ってたけど。

・ついでに後半の超展開が『インターステラー』っぽい。

・それをやったらおしまいという感じもするけど、『メッセージ』の構成のほうが納得できる。ような気がする。

・生命体の文字が不自然なくらいかっこいいけど、湿度高そうな「内部」の環境を後付することで違和感を減らしている。

・町山智宏解説によると、文字の形と物語の構成が重なっている。

・こういう文字や生命体をごまかさずに作ってはっきり見せちゃうのがすごい。

・回想のようなシーンに出てくる娘がかわいい。特に保安官コスプレで無邪気としか言いようのない感じではしゃいでいるところ。

・その「回想」の挿入の仕方で、話の進行に独特のリズムを加えている。

・楽しく見終わった後に内容を思い出してみると、意外と地味な話だったことに驚く。

・危機らしい危機といえば、地球人側が仕掛けた爆弾と味方に撃たれそうになったことくらい。

・たぶん二回目に見たほうが面白い作品だと思う。

・せっかく北海道にも来てたのに、作中まったく触れてもらえず。どのあたりに出てきたんだろ。

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