「保活レポート」第23回は、浦安の保育園「おもちゃのいえ」(http://www.omochanoie.com/)の村上梨江先生にお話を伺った。
保育士として10年、いくつかの保育園を経験する中で感じたそれぞれの園の良いところ、それらを集約した園を作りたい、そう思って開園された「おもちゃのいえ」。
私がお話を伺って感じたこの保育園の特徴を一言でいうと、「自然体のコミュニティ」という言葉で表現できるように思う。
自然体と感じたのは、この保育園には、一般的な保育園にあるようなルールやきまりといったものがほとんどなく、そこで生活する子どもたち、保護者や先生たちが、その時その時の話し合いの中で、互いにとって快適な過ごし方を導き出しているからだ。
まず、子どもたちについては、ご飯の時間やお昼寝の時間は決められておらず、お腹が空いたら食べるし、眠たくなったら寝るという自由な意思が認められている。
それから、部屋の中を走り回ることも特に禁止したりはしていないのだが、自然と子どもたちの中で走る時は右回りといった暗黙の了解ができていて、ぶつかって怪我をするようなこともないそうだ。
次に、保護者に対しては、送り迎えの荷物を減らすなど負担を軽減できるように、園からの要望は極力少なくし、また、月極の日数の範囲内であれば土、日も含めて曜日の変更を自由にするなど、保護者の利便性を高めている。
そして、これもとても珍しいことだと思うが、開園時間中はいつでも園の中で子どもと一緒に過ごして構わないことになっている。
このように園をオープンにすることで、保護者の方は保育園の中の様子を知ることができるし、ゆっくり居たいと思ってもらえるような場を提供することは、先生と保護者のコミュニケーションの時間を増やし、おむつを取る時期やトイレに誘う回数など、それぞれの子どもに合った育て方をじっくり相談できるということにつながっているそうだ。
今では元園児のお母さんたちがボランティアとして保育園の手伝いをしてくれているそうで、こうしたコミュニケーションの中で生まれた信頼関係の深さの表れだと思う。
もう一つ、村上先生がこだわっているのは、手作りのものも含め、木のおもちゃを多く取り入れていることだ。
このボタンを押せば音がなるというような遊び方の決まったおもちゃではなく、自分で考えないと遊べない、その分自由な発想で組み合わせて遊ぶことができる、そんなおもちゃが多く用意されている。
このようなおもちゃを年齢ごとの発達段階に応じて与えることで、子どもたちの創造力や集中力を育むことができるそうだ。
最後に、この保育園の運営スタイルは、村上先生の人柄で成り立っている、なかなか真似できない特別なものだと思う。
園に通っていない親子にも自由開放されているそうなので、興味のある方は是非一度体験されることをお勧めしたい。
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