イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

真田佐助→真田志郎

2014年07月17日 01時09分19秒 | アニメ

『宇宙戦艦ヤマト』で技術面で古代とヤマトを支える真田志郎。
企画段階で乗組員の運命は自身が握っていると考え人間よりも機械を信じるという性格だった真田佐助(初期の真田志郎)による大規模な叛乱が予定されたが、過程は不明ながら叛乱自体は消滅したらしい。
初登場だった本放送の第3話のエンディング・クレジットで“真田佐助”になっており、登場したのに何故かクレジットされなかった第4話を飛んで第5話に表示された名前は“真田志郎”に変更されていた。


オム・ファタール homme fatal

2014年07月04日 11時22分24秒 | アニメ

完全版 銀河鉄道999 PERFECT BOOK

キャラクター大図鑑
劇場版『銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』

強い信念で強大な支配者と闘い続ける

星野鉄郎

出会った者すべての運命を変える鉄郎とは真実の鏡のような存在

鉄郎は、彼が出会ったすべての人物にとって「運命の人」である。アンタレスやクレア、メタルメナ、ミャウダー、さらには敵対者であるプロメシュームにとってさえも。彼らはみな鉄郎と出会うことにより、その後の人生に急展開を迎えることになる。それどころか、鉄郎ととりわけ深く関わった者の多くが死んでしまっている。重要なのは、その「死」の意味するところだ。幽霊列車の犠牲者であるミャウダーと、敵の最高権力者として滅ぼされたプロメシュームを除けば、みなみずからの意志で死に臨んでいるのだ。何が彼らを決死の行動に駆り立てたのだろう?鉄郎とは鏡のような存在なのかもしれない。どこか遠くに置き忘れてしまった大切なモノを映し出す真実の鏡。その前で自分と向き合うことで、勇気ある人は本当の自分を獲得する生き方を選択する。そして命を賭してまで生まれ変わろうとするのだ。鉄郎とは迷える人に運命を選択させる鏡なのだ。


ミレーネル・リンケの原型「女性兵士イローゼ」の転用?

2014年07月04日 10時52分30秒 | アニメ

050.亡霊トンネル

999号は音を吸収しないトンネルの中で黒い金属の球体に囲まれて停車した。黒い球体を操るイローゼという女性が現れ、鉄郎に自分の家へ遊びに来るよう誘いを掛けて来た。鉄郎は999号を救うため、イローゼの誘いに応じたが…。


 『宇宙戦艦ヤマト2199』の第14話「魔女はささやく」で登場したミレーネル・リンケの原型は、実は旧作で没になった女性兵士イローゼであり『銀河鉄道999』の「亡霊トンネル」で嫌がらせをするアンドロイドのイローゼに転用された。


薮助治とヤーブ・スケルジ

2014年06月30日 01時28分29秒 | アニメ

旧作の終盤、薮助治と機関科員12名はイスカンダルで造反劇の果てに絶命した。しかし、元々は全39話の頃にヤマトの航海に対する不安に苛まれた薮が愚痴り、やがて機関科員の不満分子化と艦内の混乱に至る騒動と収拾の過程での古代の成長こそが予定されていたことだった。視聴率の低迷と赤字とプロデューサーである西崎義展の会議主義による会議の連続による製作時間の足りなさが原因で最終的に企画段階で予定されていた全52話の半分の全26話に短縮され、もはや数話をかけての混乱を描く余裕は無くなり薮が愚痴っただけで終わるだろうと誰もが思ったが、企画段階で出るも没になった“真田佐助(初期の真田志郎)の叛乱”を知る出戻りスタッフの山本瑛一が薮の不穏当な発言を徳川彦左衛門による叛乱の伏線だと勘違いしてしまう。最終的に誤解は解けるが、問題の愚痴を薮自身の“叛意の兆候”にと彼にお鉢が回った。

リメイク版では往路の反乱の首謀者をオリキャラの伊東真也にして彼を改心後に死なせるが、残された薮をフラーケンに拾わせて重い使命から解放し別の人生を歩ませるという救済措置が取られた。ヤマト乗艦時は懐疑的で不安だらけだったのに「UX-01」では生き生きとしている気がする。人間の幸福は生きる場所を見つけることから始まると聞いたことがあるが、薮の居場所は“ヤーブ・スケルジ”として生きる「UX-01」だったということかな。


造反劇はすれ違いと勘違いの積み重ね

2014年06月30日 01時26分10秒 | アニメ

出戻りの山本暎一は途中参加で既に動いている松本キャラ達の名前にも馴染んでいないことで結果キャラの取り違えが生じてしまうが、薮が徳川彦左衛門に“イスカンダルに行っても間に合わないかもしれない”と訴える第14話「銀河の試練!!西暦2200年の発進!!」も“徳川を艦長に”という薮助治の幻の台詞があったという第17話「突撃!!バラノドン特攻隊」も脚本担当は山本ではなく藤川桂介である。藤川は前半の殆どのシナリオを担当しており、当然のことながら全体構想を確認する場にもいただろう。それなのに徳川の反乱への伏線ぽい言動を薮にさせるのは一体どういうことなのか?

真田佐助(初期プロットの真田志郎)の反乱のアイディアは企画段階で出るも途中で消滅したが、機関科員達の不満分子化はストーリープロットの中で明確に構想された。シナリオ途中参加の山本氏は徳川機関長が反乱の首謀者だと勘違いしていたが、第14話の藪と徳川のシーンを書いたのは当初から参加している藤川圭介である。短縮で消えてしまった機関部員達の不満分子化と、古代がそれを収拾して艦長代理として成長するという流れを書いたものだった。

企画段階の全52話から短縮した全39話予定のストーリープロットを見ると中盤で、遅々として進まない道程への焦りから機関員が不満を募らせ、それを古代達が苦労して纏め上げてゆくという流れがある。『ヤマト』は若者の成長の物語でもある。偉大なリーダーに感化されて自らリーダーとして立ち、苦難を乗り越えて成長する。従って当然若い古代が艦長代理になるわけだが、それで皆がすぐに付き従うわけではない。

ストーリープロット通り39話全部がちゃんと作られたら、沖田艦長には流石に何も言えない薮ら機関部員も若いリーダーである古代には面と向かって反発するという展開があった筈だった。藤川は徳川機関長に反乱を起こさせるつもりは皆無であり、ただストーリープロット案にある要素を活かすべく薮に喋らせた。よみうりテレビは当初の予定だった全39話から全26話に短縮したため、数話をかけて艦内不和を描く余裕は無くなるというのが第14話を書いている時点での藤川の認識だった。削除されてしまう要素を簡略化して盛り込んだつもりだったらしい。

いずれにせよ藤川は反乱の伏線として書いていたわけではないのだが、途中参加の山本はこれらのシーンを反乱の伏線と思い込み、後になって間違いに気づくも脚本を担当した第25話「イスカンダル!!滅びゆくか愛の星よ!!」でその思い違いを活かして短期決戦の反乱劇を薮にやらせた。


ヤマトの元機関士

2014年06月29日 01時37分00秒 | アニメ

リメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』の終盤、大ガミラス帝星の次元潜航艦「UX-01」の窮地を救う活躍を見せた新人のザルツ人機関士“ヤーブ・スケルジ”として新しい人生を歩むという視聴者の意表を突いたヤマトの機関士だった薮助治。

旧作で読みが「やぶ すけはる」だったが、リメイク版では「やぶ すけじ」に変更された。もしや“ヤーブ・スケルジ”に繋がる伏線だったのだろうか? よくブログ等で間違われるが、姓の漢字表記は「 薮」であって断じて「藪」ではない。


ヒス副総統 万歳!

2014年06月28日 13時23分49秒 | アニメ

旧作 - 山下啓介
リメイク版 - 秋元羊介

「総統! お願いです、もうやめて下さい!! まだお気づきになりませんか!? 大ガミラスといえども敗れることはあったのです! これ以上の戦いはガミラスの自殺行為です、やめて下さい。そして遅まきながらヤマトとの和平を、話し合いによる地球との共存の道を!! 総統。」
→ 旧作 第24話「死闘! 神よ、ガミラスのために泣け!!」

トレードマークはスキンヘッド。出っ張り気味の血走った目、神経質でデスラーに振り回されて気苦労が絶えず険しい表情になりがち。

旧作では現役の将軍で短剣を胸に挿した褐色の軍服を着用した。やはり「第10話 さらば太陽圏! 銀河より愛をこめて!!」までは肌色だったり赤紫色だったりと一定せず、後に無理やりに変更した生粋のガミラス民族特有の青い肌ではなく「第11話 決断!! ガミラス絶対防衛線突入!!」で変更され他の将兵と同じく青い肌に暗緑色の軍服になった。

初登場
旧作 - 「第4話 驚異の世界!! 光を飛び越えたヤマト」
リメイク版 - 「第6話 冥王の落日」

リメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』では容貌は同じだが、内務省出身の官僚に変更され褐色の制服である。ガミラス首脳部のNo.2で植民地惑星の管轄などの内政面で国家運営を支えており、副総統という地位は筆頭閣僚に相当する。内政を担当するという点は同じ。


幻の女性兵士

2014年06月27日 17時57分58秒 | アニメ

リメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』の第14話「魔女はささやく」の元ネタは旧作のTVアニメ版の原作者の松本零士による没原案の宣伝相シャベラスターと部下の女性兵士イローゼだった。

『宇宙戦艦ヤマト』第1シリーズには第23話「イローゼ潜入」という幻のエピソードがあったが、視聴率低迷の影響で話数が削減され未使用に終わった。イローゼは兵士でありデスラー(声 - 伊武雅刀)の身の回りの世話をする侍女でもある美女の1人で、七色星団の決闘でドリルミサイルの内部に潜んでヤマト艦内に潜入して精神攻撃と破壊工作を行う筈だった。設定画では第7話「ヤマト沈没!!運命の要塞攻略戦!!」の青系と第21話「ドメル艦隊!!決死の挑戦状」の黒系のワンピースでミニスカートの制服を着ており、他の侍女と共にヒス副総統(声 - 山下啓介)を見下す態度を取るなど、無駄に高い気位が窺える。

因みに、TVアニメ版『銀河鉄道999』の第50話「亡霊トンネル」に球体を操って作ったトンネルを支配するアンドロイドのイローゼが登場した。原作込み。彼女の主人の同名の女性イローゼ(声 - 鈴木弘子)は人を苦しませて喜ぶ腐った性分を忌み嫌われて自殺したが、自身の行いを後悔したわけではなかった。生前の腐った中身を投影したアンドロイド“イローゼ”を遺し、宇宙を旅する人々を苦しめる悪行を繰り返すのだった。