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古賀議員、学歴詐称で辞職

2004年09月26日 11時36分43秒 | weblog
古賀議員が辞職するそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040924it04.htm

 いい学歴がなければ就職も結婚もできない。本当にそうかどうかは分からない。けれど、もしそれが神話でなく現実だったら……。いざというときの保険として人は学歴を求める。
「大学出てないのは服着てないも同じ」「博士号をとらないのは知的に半人前」それが「世間の常識」というものだ。

 そこで、実際以上によい学歴を示そうとすると、古賀さんのようなことになる。
 学歴詐称はいけないことか否か。
 ともかくウソをついているのだから、ルール違反なのは確かだ。実際、「不正確→不誠実」ということでイメージも悪くなる。苦労してアメリカの大学でリスクをとり苦労をして学位をとった方にとってはヒドイ話だ。かたや、学歴がなくて恥ずかしくても苦労しても生きている人には「自分ってバカ正直だったの?」ということになる。なので、国政をあずかる政治家としては辞任するのが妥当、という判断だったのだろう。

 しかしなぜか釈然としない。政治家が「公約」を守らないことなど恒例行事ではなかったのか?
社民党は消費税廃止を掲げて選挙に圧勝した。その後、消費税を3%から5%に引きあげた。また、自衛隊違憲論から合憲論に切り替えた。その後、また選挙のために自衛隊合憲論を違憲論にすりかえた。なのにまだ解散していない。誰も辞職しない。
 今は、ウソ社会からホントウ社会への転換期なのだろうか? それとも、ただの気まぐれというか、気分だけで決まっているのだろうか? 報道されない派閥や閨閥や世代にからむ争いが、背後にあるのだろうか?

 自分としては、やはりウソはやめてほしい。コロコロと何の脈絡もなく政策を変え、有権者をあざむいた党も、過日の選挙では圧敗(圧倒的敗北)していた。
 また、ウソをつかなくても「正直者がバカをみない」社会ができればいいと思う。過渡期に混乱して犠牲になる人は気の毒だが、今から10年も経てば変わるのではないだろうか?