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DV被害者からの相談へのレス(抜粋)

2008年08月26日 21時30分15秒 | フェミニズム
とあるDV・ジェンダーヴァイオレンス関連コミュでの自分の発言の抜粋。

■トピ主さんは、失礼ながら、ご自分と彼との区別があいまいすぎるのではないでしょうか?

少しでも離れると生きた心地がしないほどの心理的密着は、身をほろぼしますよ。やめる決意が肝心です。

離れないと、権利のために闘えないです。


■直接(加害者に)会うのは危険です。弁護士、行政書士、または法律に詳しい友人などに同席してもらうか、あなたは欠席して代理してもらうほうがいいでしょう。
一対一では不毛なつぶしあいになることも、第三者や第四者がいることで三つどもえ、四つどもえにもちこめます。そうするとあなたが生き残りやすく、欲求も通しやすくなるはずです。

相手が関係のない論争を起こして交渉を混乱させるようなら、必要最小限の事務的な手続き以外の議論や必要以上のつきあいには応じる必要はありません。
特にそれが不快であったり、あなたの別の用事をさまたげるものであったりすれば、なおさらです。

相手はテンパる、切れる、すねる、ごねるをやれば、あなたが何でもいいなりになることに味をしめています。そうしてコントロール&プライド中毒になっているようですね。基本的にキレ得、ごね得ねらいなんですよ。そこに真剣な愛情やまっとうな親しみの念などありません。尊大な気分にひたりたいだけ、政治的支配の計算があるだけです。

理不尽な相手の欲求や圧力・暴力に対して、中途半端な妥協や打算は意味がないか逆効果だと思います。
もし妥協しても、相手の勝手で甘ったれた欲求は、幾度ものピークを描いて訪れ、エスカレーションしてゆくことでしょう。

■それと、あなたが「彼を好き」というのはもしや錯覚ではありませんか?怖さや緊張による不健康な動悸を、恋愛のそれと取り違えるするのはよくあることです。
吊り橋を渡るなどハラハラどきどきすることを男女が一緒にすると恋愛しやすいという説があります。
それを彼は経験的に理解して、悪用・乱用しているのではないでしょうか。

■あと、孤立するのは得策じゃないです。
つらくても、恥ずかしくても家族、友人、同僚等に折りを見てあなたの受けているDVについて話しましょう。
そんなひとりやくざみたいな男が相手なら、多少保守的な親や友人であっても、あなたに同情し、味方になってくれるでしょう。
それに、いざ逃げたり対決したりする時にも、少しでも周りの人たちの理解やサポートがあるほうがいいです。思わぬ役に立つアドヴァイスもあるかもしれません。
この種の加害者は、被害者についてあらぬ噂を立てることもあります。同じ職場であればなおさらその危険があります。
そのときの対策としても、周りに報告・相談して、彼との密室状況を透明に近づける努力は必要かと存じます。

相手の勝手な自己憐憫や被害者意識にふりまわされてはいけません。まことしやかに相手は暴力を正当化・美化するでしょう。それに巻き込まれてはダメです。

実はわたしもやっかいな相手と権利のために闘争中です。
互いにしっかりと自我を保ち、自由のために闘っていきましょう。

■ そうそう。
>元彼女はもっとひどかった

これは真に受けてはダメな言葉だと思いますね。人に残酷なことを平然と行い、それに社会的または正義的いいわけを添えるいじめっ子、しごきをやる人、それにDV加害者などは、だいたいこういうことをいいます。
それはその場の彼または彼女の横暴をごまかすためです。
暴言や暴力をやりつつ、ほかにも苦労している人はいる、自分なんてまだ甘いほうだ(だから感謝しな)等と言う。
さらに被害の訴えも被害妄想、悲劇の主人公ぶっているとおとしめます。
しかし、何の統計資料や写真や証言など具体的な証拠もなく、あなたの理解力を攪乱しているだけです。
それこそが脅しであり、圧力であり、嫌がらせでしょう。
「もし逆ったり逃げたりすれば、もっとひどい地獄が待っているぞ、それがいやなら俺専属の殴られ女、奴隷の立場に甘んじろ」
とあなたに暗示をかけているようなものですから。