電子の星 池袋ウエストゲートパークIV文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
おなじみのIWGPシリーズの第4弾。
スペシャルドラマになった「東口ラーメンライン」を含む4作を収録。
毎回、同じ様な内容なのについつい読んでしまう、不思議な小説である。
大体の流れは以下の通り。
・依頼人と会う。
・初めは断わろうと思っていたが、話を聞いて依頼を受ける。
・聞き込み。犯人特定。
・タカシと犯人を懲らしめる。
ミステリー小説でありながら難しいトリックは一切無い。
誰かが不幸になるわけでもないし、明るくなる様な終わり方。
登場人物に個性があり、皆カッコ良い。
ある意味パターン化されているので安心して読める。
平成の水戸黄門といった所だろうか。
作品の雰囲気が良いなと感じた一冊である。
「ワルツ・フォー・ベビー」の終わりのシーンでは、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」が頭の中で流れたのは俺だけではないはずだ。
いや、ホントですって。
評価★★★★☆(5段階)