凧師のひとり言

江戸角凧に魅せられて40数年。東京生まれ!江戸っ子? 実は三代続いていないので「東京っ子」かな? 千葉県九十九里に在住。

大正時代に作られた大凧の復元3

2015年02月02日 | 凧の制作

 

この凧の大きさは 残っている骨組を測ったところ

縦六尺 × 横三尺六寸 (約1.8m × 1.1m) 

大正時代に作られた凧なので、寸法は 尺 を使っただろう

・・・と言う判断から、尺物差し を持参した・・・

 

今日は 六尺 × 三尺六寸 の 和紙を用意する。

 

手漉きの和紙(黒谷10匁を使用)の大きさは

約90cm × 60cmだ。

和紙の角を すべて 90度 になるように

・・・つまり、角が直角の正確な長方形を作りだすために

和紙に筆で水を引き、手でちぎる。

この時、ちぎられた和紙の縁にできた繊維が大事で

和紙を貼り合わせた時に、和紙の厚みの段差ができない。

『喰い裂きつなぎ』 と言う伝統技。

つなぎ目のわかりにくい大きな和紙を作る

和紙の四辺すべて この方法でちぎる

  

正確な長方形の和紙を横幅の大きさに糊で貼り合わせる

糊刷毛で和紙に糊をつけ・・・

貼り合わせ・・・

打ち刷毛でなでて 押える。 

二枚づつ貼り合わせた和紙を

すべて貼り合わせて 大きい1枚の和紙を作る 

 

 

 

和紙は 互い違いになるように 『煉瓦貼り』 にする 

 

 

糊が乾けば OK!

和紙の出来上がり  で~す。

これだけで、かなりの時間が必要。

 

 

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