「スターウォーズ/フォースの覚醒」
復活したスターウォーズの最新作。
もともとジョージ・ルーカスによる全9作の構想だったシリーズは、
4、5、6話を作った所で中断。
忘れた頃に1、2、3話を作るが、そこで打ち止めになるはずだった。
だが、シリーズの映画化権がディズニーに渡り、事情が変わる。
ミッションインポッシブルとスタートレックと言う
2シリーズを引き継いだJJエイブラムズが、スターウォーズまで引き受けた訳。
ルーク、ハンソロ、レイアと言うオリジナルキャラが再集合した点も見逃せません。
レイ がらくた集めをする娘
フィン 帝国軍の脱走兵
ハン・ソロ 海賊(ハリソン・フォード)
レイア・オーガナ将軍 元姫(キャリー・フィッシャー)
ルーク・スカイウォーカー ジェダイの騎士(マーク・ハミル)
チューバッカ ハン・ソロの相棒(ピーター・メイヒュー)
C-3PO ルークに仕えたロボット(アンソニー・ダニエルズ)
カイロ・レン 帝国軍のリーダー
ポー・ダメロン レジスタンスの兵士
スノーク 帝国軍の指導者(アンディ・サーキス)
ハックス将軍 カイロ・レンの上官
キャプテン・ファズマ ストームトルーパーのリーダー
マズ・カナタ 飲み屋の女主人
ロー・サン・テッカー レジスタンスの将軍(マックス・フォン・シドー)
①あれから帝国軍が盛り返した
遠い昔、はるか彼方の銀河系で。
エンドアの戦いから30年後。
ジェダイに勝利をもたらしたルーク・スカイウォーカーが姿を消してしまう。
一方、帝国軍の残党は、ファーストオーダーと称して、再び銀河に脅威をもたらす。
レイア・オーガナ姫は将軍としてレジスタンスを結成。
帝国軍に対抗する事となる。
つまり、ルークらがあんなに頑張ったのに、元の状態に戻ったと言う訳ですな。
②帝国軍は勝敗の鍵を握るルークの居場所を表す地図(BB)を追跡
ルークの居場所は戦局を左右する重要事項に。
砂漠の惑星ジャクーでは、マックス・フォン・シドー扮する将軍が、
ルークの情報を収めたロボット、BB―9をレジスタンスのポーに託す。
だがポーは結局捕まってしまい、BBだけが逃げる形に。
これまたどっかで聞いた展開ですな。
これを追う帝国軍は、ジャクーの人々を殺戮しまくる。
そのリーダーはカイロ・レンなる人物で、旧作のダースベイダーに相当する訳だが、
普通の人みたいな名前で、本作の主役レイと紛らわしいのも難。
序盤には、光線を途中で止めるフォースの技を見せるが。。
とあるストームトルーパーは、帝国軍の殺戮行為に耐えかね、
捕らわれたポーを逃がして戦艦(スターデストロイヤー)から脱出。
ポーは彼を気に入り、FN-2187と言う呼び名からフィンと名付ける。
彼らは追跡を振り切るが、ジャクーに墜落。
(見てる時は別の惑星かと思ったが、同じらしい)
砂漠の生き物に襲われ、ポーはやられたらしく、フィンは一人で退散する。
ポーに頼まれたBBを探すと言う使命を帯びて。
③そうとは知らない少女レイがBBを拾う
砂漠で暮らす少女レンは、
墜落したスターデストロイヤーからめぼしい物を見つけては売って生活していた。
幼い頃に捨てられた形になったが、いまだに母親が迎えに来ると信じてるらしい。
ある時、BBを拾って自分の物にする事に。
④レイは脱出兵フィンと出会い、そこにあったミレニアムファルコンで逃げる
市場のガラクタ業者はBBなら高く買うと言うが、売り物じゃないと拒否。
そんな中、BBはたどり着いたフィンに反応。
彼がポーからもらった服を着ていた為だが、レイは泥棒と決めつけもみ合いに。
だが、BBを狙う帝国軍が現れ攻撃してきた為、レイとフィンは一緒に逃げる羽目に。
何ヵ月も前から放置されていると言うガラクタ宇宙船に乗って退散。
ガラクタ宇宙船の全体が見えると、
観客にはそれがミレニアムファルコン号だとわかると言う訳。
追っ手が追撃するが、スターデストロイヤーの残骸をすり抜けたりした末に振り切って
惑星ジャクーを脱出。
レイにとって、ジャクーを出るのは初めての体験だった。
⑤レイらはハンソロに会い、ルークやフォースの話を聞く
だが、レイらは別の船に捕らわれてしまう。
海賊みたいな連中だが、その中にハン・ソロとチューバッカがいた。
ソロは一味に借金があり、甘んじて仲間になっていたのだ。
彼は手放していたファルコン号と再会して感激。
レイらも、相手が有名なソロ将軍だと知って驚く。
フォースとか言うのを使って、帝国軍に勝利したルークの仲間と伝え聞いていたのだ。
するとソロは、フォースは実在すると語る。
かつては俺も信じなかったが、この目で見たと。
帝国軍に勝利した後、ルークはジェダイ騎士団の再建に取り組む。
だが、一人の弟子が暗黒面に落ちたのをきっかけに、姿を消してしまったのだと言う。
そこへ海賊らが金よこせと現れるた為、レイらとソロらは退散。
荷物の怪物を放った為、一味は次々やられて、逃げ切れると言う訳。
⑥レイらはレジスタンスと合流。だがフィンは退散
レイらはソロの案内で惑星タコダナを訪れる。
怪しげな店のETみたいな顔の女主人マズ・カナタと会い、
レジスタンスへの手引きを頼むためだ。
だがフィンは、再び戦いの中に戻る事に抵抗を感じる。
やむなく、実は脱走兵だと白状して退散。レイを失望させる。
⑦レイはフォースの力を感じる
レイは何かに導かれる様に店の地下へ。
そこにあったライトセイバーに触れると、強い力を感じる。
それはかつてルークが持っていた物で、マズ・カナタはレイが選ばれた存在だと言うが
彼女はその重圧に耐えかねて退散してしまう。
⑧帝国軍は惑星をまとめて破壊する兵器を用意
帝国軍の最高司令官スノーク(でかいジャバザハットみたいなやつ)は、
レジスタンスの一掃を指示。
複数の惑星をまとめて破壊できる(つまりデススターより強力)
新兵器スターキラーの使用が決まる。
これは1回は発射されて、
主要登場人物に関係のないレジスタンス側に多くの犠牲が出る。
一方、カイロ・レンは、時々良い心がうずいて困っていた。
かつてアナキンとかは悪い心がうずいたものだが、その逆パターン。
彼は素顔は普通のあんちゃんで、
最初から頼りない印象な上、帝国軍内でも上の下くらいの地位に収まっていた。
彼は、ダースベイダーの壊れたマスクをなぜか持っていて
(ルークが燃やしたはず)、何やら想う。
⑨レイ捕らわれるが脱出
帝国軍が攻撃を開始。
逃げ出していたレイは捕まってしまい、拘束されて基地で尋問を受ける事に。
だが、念ずると見張りのストームトルーパーが操られ、拘束を解いてしまう。
どうやら彼女もフォースが使えるようになってきたらしい。
ちなみに、この「操られるストームトルーパー」を演ずるのは、
ダニエル・クレイグだとの事。
もちろん、知らなければ絶対に気付かないけど、
007とスタジオが隣だったので、覗きに来たらしい。
⑩レジスタンスが基地襲撃を計画
攻撃を逃れたソロと、結局改心して舞い戻ったフィンらは、
レイア将軍らレジスタンスと合流。
ソロは妻レイアとの久々の再会だ。
そこにはR2D2がいたが(あとC3POもね)、
ルークの失踪以降、機能を停止していた。
帝国軍によるスターキラーの使用が準備されていると判明し、
レジスタンスは基地の攻撃を計画。
脱走兵であるフィンの情報も役に立つと言う次第だ。
フィンが、実は生きていたポーと再会するシーンもあり。
基地の破壊にはソロたちが乗り込む事に。
レイアは、寝返って帝国軍側になった息子を連れ戻してと頼む。
⑪ソロがやられ、レイとカイロ・レンが対決
基地に潜入したソロらは破壊工作をする
(途中で脱出したレイと合流したんだったかな?)が、現れたカイロ・レンと対面。
実はカイロ・レンこそ、ソロとレイアの息子(つまりダースベイダーの孫)で、
暗黒面に寝返ったルークの弟子だったのだ。
ソロは橋の上でカイロ・レンを説得しようとし、
カイロ・レンもなびくような素振りを見せるが、結局ソロを刺してしまう。
ソロは橋から落ちていき、それは遠くにいたレイアも感じていた
(彼女もフォースを持つ)から、たぶん死んだって事だよね。
怒ったチューバッカが暴れ、
時同じくしてレジスタンスが攻撃開始したりして大変な騒ぎに。
カイロ・レンは基地の外の森へ逃げ、追うレイをフォースで飛ばしてしまう。
続いてフィンが、フォースの使い手かどうかもわからないのに、
ライトセイバーでカイロ・レンと戦い、意外に善戦するが、最後には負傷して倒れる。
カイロ・レンはフォースでフィンが落としたライトセイバーを手に入れようとするが、
立ち上がったレイがフォースの横入りで手に入れる。
ここで、高らかにルーク・スカイウォーカーのテーマが流れたので、
私はレイはルークの娘だろうと思っとります。
パワーが全開となったレイは強い強い。
いや、むしろカイロ・レンが弱いのか、やられっぱなし。
⑫基地から脱出
レジスタンスの激しい攻撃で、スターキラー基地はもはや崩壊寸前。
レイとカイロ・レンの間に亀裂が入り、戦いの継続は不可能に。
帝国軍はカイロ・レンを回収。
一方、チューバッカのミレニアムファルコンが、レイとフィンを回収。
脱出し、スターキラー基地は爆発する。
レジスタンス基地に帰還した一同は歓待を受けるが、
レイとレイアは、ソロの死を想って無言で抱き合う。
て言うか、ルークはいつ出てくるんだっけ?本作には出ないのか?
。。と言う不安にさいなまれてた頃です。
⑬ルークの居場所わかり、レイが会いに行く
そんな中、R2D2が動き出し、地図を再生。
BBの地図と合わせると、ルークの居場所を表す地図が完成する訳。
レイは、いまだ意識の戻らないフィンに、初めての友達だと話しかけて出かける事に。
チューバッカが操縦するミレニアムファルコンでとある惑星へ到着。
山を登って頂上にたどり着くと、そこには仙人みたいな姿のルークがいた。
やせろと言われたと聞いたが、見た感じ、そうでもなさそう。
レイはルークに無言でライトセイバーを差し出すのだった。
と言う訳で、物語は6話の30年後と言う設定。
ルークが姿を消し、そのせいか、帝国軍の残党は再び勢力を伸ばすように。
レイアが将軍としてレジスタンスの親玉となって戦うと言う図式で、
かつての道をまた歩んでる印象です。
ルークの居場所を突き止めた方が有利と言う訳で、
その地図を持ったBB8と言うロボを敵味方が奪い合う事に。
このロボットを今回の主人公レイが手に入れて、物語に巻き込まれると言う訳。
4話と同じ展開ですな。
帝国軍の脱走兵フィンが協力者となり、この2人がこの後の物語の中心となる模様。
レイとフィンの2人には出生の秘密がありそうで、
本作では明かされないが、レイの方はだいたい察しがつく。
1.レイが戦うシーンで、とある人物のテーマが高らかに鳴った
2.そもそも主要登場人物が少ない(ほぼ一家)
旧作のキャラの中では、ハンソロ(とチューバッカ)が出ずっぱり。
他の連中はC3POとかも含めて顔見せ程度で、
ルークに至っては、今回は出ないのかと思ったほど。
ダースベイダーに代わる悪役カイロ・レンは、
早々に素性も、なぜそうなったかも明らかに。
素顔の印象もそうだけど、あまり強くないのが難。
全体としては、どうなるのかなーと言う興味で引っ張る感じで、
何が起こるかだいたい想像がついた2、3話よりも面白い。
CGの使い方も、やりすぎた感のある1~3話より好感が持てる。
ただし、違和感はある。
例えて言うなら、手塚治虫の弟子がブラックジャックの新作を描いたみたい。
ていねいにトレースして、よく似てはいるが、微妙に違う印象。
個人的に引っ掛かったのは、最初と最後。
20世紀フォックスのテーマから、
スターウォーズのテーマに続く流れが崩されたのが口惜しい。
そして、妙に速いエンドクレジットの先頭がハリソン・フォードになってた点。
確かにギャラは一番高いんだろうけど、彼は脇役だよね。
4話みたいに、当時の新人俳優の名前を3人並べて、
&アレック・ギネスみたいな感じがよかった。
ちなみに、プレミアムパンフレットと言うのが売られてて(鑑賞しないと買えない)、
鑑賞日が印刷されてた。
公開当日だったら、まさにプレミアがついたかもね。