もとなりくんの「今週の政治 ‘とんでも’」

日本の経済、安保危機を打開する力は、国民の結束と強い政治しかない

ケネディ駐日米大使_ キャロラインさん 大丈夫? 少し‘気負い過ぎ’では?

2014-01-20 15:53:23 | 政治
2014年1月20日
「キャロライン・ケネディ駐日米大使は18日、短文投稿サイトのツイッターで「米国政府はイルカの追い込み漁に反対」と表明した。イルカなどの小型鯨類を沖合から湾に追い込んで捕獲する追い込み漁は、和歌山県太地町で行われている。 ケネディ大使は「イルカが殺される追い込み漁の非人道性」を深く懸念していると日本語と英語でそれぞれ投稿した。 英語版には賛同や感謝が多く表明される一方、日本語版には「漁は住民の生活の一部」「ハンティングも十分非人道的」などと反論が目立った。」(19日 共同)。
‘伝統的な漁’について言えば、米国でも世界でもこれに似たような漁は行なわれているはずであり、そういうものはどうするのか? 牧場の牛を犬や柵なで集めてすることも「囲い込み」のやり方であり、こういうことはどうなのか? 牛や豚、羊、カンガルーなどは、(頭が悪い?ので)殺してよいが、クジラ類は(頭が良い?から)殺してはならないというのもわからない論理だ。とまあ、言い始めるといろいろ言いたいことはあるが、ここで述べたいのはこのことではない。駐日大使としての彼女の姿勢には違和感があるということである。
氏は一体何のためにこのようなことをツイートしたのだろうか? 氏が、動物愛護市民活動家として日本に乗り込んできたのであれば、まあこんな行動を取るのもわからないでもないが、氏は仮初にも駐日米国大使なのだ。氏の役割は、日米同盟の強化、日米そして世界の平和繁栄に向けての両国の協力体制を強固にしていくための活動にあるはずだ。ところがこれは、日本に‘人道’についての説教をたれるもの、あるいは日本に喧嘩を売っていると受け止められかねない代物だ。個人的に思うところはいろいろあるだろうが、こんなことはリスクを冒してまで言うべきことではないし、何かを言いたいのならもっとましな話題があるだろう。氏の責務からみて、このツイートはいただけないと思うのだが…。
昨年暮れの、安倍首相の靖国参拝時には、駐日米国大使館が間髪を入れず「失望」を表明し、それを追う形で米国の国務省からの「失望」表明があったが、実はこれにも違和感を禁じ得なかった。こんな重要かつ微妙な問題で相手国を批判するような場合は、政府あるいは外務省(国務省)が、批判声明を出し、大使館は黙っているのが普通なのではないか。つまり大使館は、「本国はこう言っているが、私たちはあなたたちのことも理解しているから、必ずしも本国の意見そのままではありませんよ」との姿勢を取れる余地、のちの調整の手立てを残しておくのが、本国と大使館の正しい役割分担であり、自然な方策だと思うのだが…。ところが先ごろのやり方は、大使館が先頭に立って日本批判を主導しているようにも見え、どうにも腑に落ちない。こんなことで大使の任務が果たせるの?
ケネディ氏を巡っては、駐日大使の任務終了後は、この実績を足掛かりとしての米国政界進出も取り沙汰されているようだ。見方によれば、上述の二つの事例は、肝心の日本との関係そっちのけで、本国の政府と国民だけに目を向けた自己アピール、パフォーマンスのようでもある。もしそうなら、求められている大使像と乖離があるのではないか。氏は少し‘逸り過ぎ’、‘気負い過ぎ’ではという感も無きにしも非ずだ。氏はJ.F.ケネディ元大統領の娘、そして「親日家」であるということで、日本での人気と期待は大きい。しかし、韓国の朴大統領が、「親日?」と言われた朴元大統領の娘だということ、本人もかつては「親日」ということで大きな期待を集めていたにも関わらず、就任一年足らずで、ゴリゴリの「反日」であること、無能なただのつまらない‘おばさん’にしか過ぎないことをさらけ出し、日本国民をいたく落胆させた。この悪夢がチラと脳裏をかすめるのだが…。ケネディ氏は、まだ就任二ヶ月なので、上述の事例だけで何かを断定することはできない(まだ二ヶ月でこれでは…とも言えるが)。ケネディ氏に限ってそんなことはないだろうとは思うし、そうでないことを願うばかりだ。