家族

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠くに住む息子が帰省した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合わせるように町に住む息子がやって来た。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　孫達はコロナウイルスの為外出禁止令が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　で　昔の家族が一堂に会した。何気ない会話の中に懐かしさ蘇り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱり家族って良いものだなあと　しみじみ感じている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長男が次男にちょっかいを出し　其れに返しをしている姿は昔のまま
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　照れてよそよそしかった兄弟も時が一気に逆戻り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柔道をしていた身体は今も重量級で男三人で　300キロ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　炊事洗濯掃除とそれはそれは大変で相撲部屋の女将さんのよう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筋肉は重たいという息子に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　身体のことを思うと少しずつでも体重を落として欲しいものと思っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　外は小雨が降っているが暖かな気温
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啓蟄も過ぎ人間様もソロソロ身体を動かすには持って来いの季節になって来た。

少しの優しさを

＊＊ちゃん下仁田ネギが沢山手に入ったので送りましょうか。

東北の片田舎　半世紀をとうに過ぎた幼かった頃
同じ社宅で遊んでいた幼なじみからの電話だった。
年に一度の賀状の交換のみの付き合いだったが
西日本豪雨災害の折　宅配にて水を送りに行ったが通行止めで
持ち帰った旨の電話を頂き　とても心配して下さっていた。
以来季節の物や　特産品を送って頂いている。
私が下仁田ネギが好きなのを知っての今回の電話だ。

土砂崩れで１０日間陸の孤島となっていたが
そこは家庭菜園が在り海には魚が在り
急病人が出たらという少々の不安を除けば何とかなる物だとおもった。
経験を経て初めて援助の在り方を考える事も出来たし
あの経験は自身の中でこれから先忘れてはならないと肝に命じた。

マスクもトイレットペーパーも
必要な人が必要なときに手に入らない世の中
こんな時こそ思いやりの心を持って
助け合う事が終息の早道に繋がるのではと思っている。