:: dragonyan ::

日々のこと

映画「Love & Mercy」

2015-08-15 | 鑑賞とか

若い頃「ペットサウンズ」をよく聴いていました。

その時レストランのホールでバイトをしていたのですが、
準備中の時間は厨房の仕事も手伝っていて、
そこでもCDをかけさせてもろて聴いていました。

そんなビーチボーイズが3年前に来日、大阪でもコンサートをするってんで
もちろん観に行ったけど、ほんまに最高やった。
レジェンドを生で体感できたことは本当にラッキーやったと思う。

と、すごい好きそうな割には、その成り立ちや背景などは全く知らん私。
ビーチボーイズの中心的存在のブライアンウィルソンの伝記映画でもある
「Love & Mercy」が公開されたので観てきましたよ。



1960年代、まさしく「ペットサウンズ」が生み出された時代をポール・ダノ、
それから20年後の80年代をジョンキューザックが演じるんやけど、
その2つの時代が交互に映し出される構成が面白かった。

若い頃と、歳いってからの役者の顔立ちが全然ちゃうやん、という違和感は、
ジョンキューザックの芝居に引き込まれる形で、なんとなく払拭されましたよ。
治療という名で薬漬けにされてた当時の役どころ、魂の抜けた感じがすごく良かった。

ほんでもってペットサウンズが出来るまでの過程がすごい面白かったわ。
ブライアンの中で鳴っている音を引っ張り出して、音楽を紡いでいく作業工程が
映像として見られるところは興味深かった。

音楽家でも画家さんでも彫刻家でもなんでも、自分の意図というよりも、
そこにすでにあるものを形にしている、というような話をよく耳にするけど、
その作業はすごく純粋じゃないと出来ないことのように思う。
受信器、みたいな感じなんやろうか。

ブライアンの頭の中で鳴っている音も最初はすごく美しいんやけど、
精神的に追い詰められた時には、なんというか地獄から鳴り響く断末魔みたいな。
受信チャンネルが変わってしまったような感じがした。

そこからドラッグに逃げ込んでしまったブライアンの苦悩は80年代まで続くという。
ほんでその時代に張り付いてた精神科医の偏執ぶりがすごい怖かったわ。

でも最愛の人に出逢ったことで、支配的な父からの呪縛、精神科医からも解き放たれて
救われるブライアンに安堵して、後味の良いエンディングでございました。

60年代はペットサウンズ制作期間が中心やったから、
知ってる曲ばかりが流れて楽しめたし、ストーリーも良くて面白い映画やった!


前売り券についてきたトートバッグは大きめサイズで重宝しております。

淀川花火と精霊馬

2015-08-15 | 日々の事とか

先週の淀川花火は中之島から観賞してみました。





大きい花火は見えたんやけどー



下の方が建物の陰にだいぶん隠れてしまってフィナーレも若干しょぼく感じた。



でも人も少なかったし(人混み苦手)近場でこれだけ観られたということで、
それなりに満足しましたよー


さてさて、お盆になりましたが、うちの家は都会にあるわりには
古風な伝統通りに、迎え火を焚いて精霊馬でご先祖様をお迎えします。



足短いけど。

お迎えするご先祖様が早く帰ってこられるように、
きゅうりを馬に見立ててるらしいけど、
こんなに短い足では早く帰ってこられずにジリジリしたやろうな。

そして、お盆が終わってあの世に戻るご先祖様が、
名残惜しげにゆっくり戻るように茄子は牛を模してるらしいですが、





なぜか里芋が乗せられてる。
ちなみにそのような風習はない。

母の独自性によって、伝統が書き換えられる瞬間を目の当たりにしました。