玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

四間穴熊対左玉(1)

2011年10月10日 | 左玉
「相右玉(1)」の直後に指された一局。

第1図は先手が穴熊を表明した局面。
ここで後手には3つの選択肢があります。
 a)△4四角(高田流左玉)
 b)△3三角(向かい飛車)
 c)△3三桂~△3一角~△2二飛(向かい飛車)
私は四間飛車にはa)しか選びませんが、b)も有力だと思います。c)は小林健二九段の『続・[定跡]相振り飛車』に掲載されている指し方。

△3三角▲1九玉△2二飛▲2八銀△2四歩▲5八金左 △2五歩▲3八金△7二金▲8六歩△1四歩▲7七角△4四銀右▲8八飛△3五銀▲4八金左(第2図)

後手は向かい飛車を選択。先手は穴熊を完成させ、向かい飛車に振りなおしました。

△4四角▲8五歩△3三桂▲8四歩△同歩▲同飛△8三歩▲8五飛△5二金▲5六銀(第3図)

着々と攻めの態勢を築く後手に対し、先手は一歩持ち、▲8五飛~▲5六銀と角頭に狙いを定めます。
▲8五飛~▲5六銀は、左玉対策として有力な形です。

△2六歩▲同歩△同銀▲2七歩△同銀成▲同銀△2六歩▲同銀△同飛▲2七歩△2一飛(第4図)

後手の攻めが決まったかに見えますが、第4図のように納まってしまうと先手に利があると思います。

▲4五銀△同桂▲同飛△3五銀▲6五歩△7七角成▲4三飛成△同金▲3二銀(第5図)

なすすべもなく崩壊。△3五銀のところ、私だったら△4二玉と指すかも。
この後、後手は必死にくらいつきますが穴熊玉は遠く、負けました。

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