玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

対先手石田流・ワンダー流左玉(2)

2013年12月03日 | 左玉
24有段者の将棋から。

第1図は共に駒組みの第一段階が終了した局面。ここから駒組みの第二段階に入ります。

▲3六歩△3五歩▲同歩△同角▲3七銀△4四角▲3八金△3四銀▲4八金左△4三銀右▲3六歩△2四歩(第2図)

先手の▲3六歩を見て後手は△3五歩と突き、一歩持つことができました。
先手は▲3七銀~▲3八金~▲4八金左と美濃囲いから矢倉に変化、後手は△4四角~△3四銀~△4三銀右と玉頭を厚くし、いよいよ戦いがはじまります。

▲7四歩△同歩▲同飛△7三金▲7六飛△7四歩▲5五歩△8四金▲6五歩△7五歩▲同角△7一飛▲8四角△7六飛▲5一角成△7七飛成(第3図)

少し長く手を進めましたが▲7四歩から第3図までは一本道の展開。
△7三金からの後手の指し方は、「左玉のポイント」「対石田穴熊(1)」で紹介したワンダー流左玉の手筋「端角には金上がり」。ワンダー流左玉の狙い筋のひとつですので、ぜひ覚えてください。
第3図の局面は後手優勢。この後、戦いは60手近く続きますますが後手が勝ちました。

<参考棋譜>
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲7八飛 △6四歩
▲5八金左 △6三銀 ▲4八玉 △6二飛 ▲7五歩 △5四銀
▲7四歩 △同 歩 ▲同 飛 △4二玉 ▲3八玉 △3二玉
▲7六飛 △7三歩 ▲7七桂 △4二銀 ▲2八玉 △1四歩
▲1六歩 △4四歩 ▲3八銀 △4五歩 ▲9六歩 △4四角
▲9七角 △4三銀上 ▲6八銀 △4二金 ▲5六歩 △3三桂
▲5七銀 △7二金 ▲9八香 △6一飛 ▲3六歩 △3五歩
▲同 歩 △同 角 ▲3七銀 △4四角 ▲3八金 △3四銀
▲4八金左 △4三銀右 ▲3六歩 △2四歩 ▲7四歩 △同 歩
▲同 飛 △7三金 ▲7六飛 △7四歩 ▲5五歩 △8四金
▲6五歩 △7五歩 ▲同 角 △7一飛 ▲8四角 △7六飛
▲5一角成 △7七飛成 ▲3五歩 △同 角 ▲6四歩 △6二歩
▲6三歩成 △同 歩 ▲5四歩 △同 歩 ▲4六歩 △7九龍
▲4七金直 △9九飛 ▲3九歩 △1五歩 ▲2六銀 △5三角
▲4五歩 △同 桂 ▲4六銀 △1六歩 ▲1四歩 △3七歩
▲同 桂 △同桂成 ▲同 玉 △4五桂 ▲同 銀 △同 銀
▲3五桂 △2五桂 ▲同 銀 △3五角 ▲3六金打 △同 銀
▲同 銀 △4六銀 ▲同 金 △同 角 ▲同 玉 △3四桂
▲3七玉 △4六金 ▲2八玉 △3六金 ▲4一銀 △3三玉
▲6六角 △5五銀 ▲9九角 △同 龍 ▲1六香 △4六角
▲1八玉 △9八龍 ▲2八桂 △同角成 ▲同 金 △同 龍
まで126手で後手の勝ち

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