玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

居玉での急襲策(2)

2013年07月12日 | 右玉
今回は、右玉というよりも角換わりの序盤の常識(24高段者の将棋から取材)。


第1図は後手が△4二玉と上がった局面。玉上がりが不用意な一手でした。

▲3五歩△4四歩▲3四歩△同銀▲2二角△3三角▲同角成△同玉(第2図)

▲3五歩が△4二玉を咎める一手。
2三の地点への利きがないため、△同歩と取ると▲4五角で痺れます。△4四歩とするしかありませんが、構わず▲3四歩~▲2二角として主導権を握りました。

▲3八飛△2七角▲3四飛△同玉▲2五角(途中図)△3三玉▲6一角成△4九飛▲6八玉(第3図)

▲3八飛~▲2五角(途中図)が本局のハイライト。これで先手が指しやすくなりました。
▲6一角成に対して△4九飛ではなく、△5二銀の方が良かったと思います。

<参考棋譜>
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8八角成 ▲同 銀 △4二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀 △3三銀 ▲4六歩 △6二銀
▲4七銀 △6四歩 ▲3六歩 △6三銀 ▲5八金右 △4二玉
▲3五歩 △4四歩 ▲3四歩 △同 銀 ▲2二角 △3三角
▲同角成 △同 玉 ▲3八飛 △2七角 ▲3四飛 △同 玉
▲2五角 △3三玉 ▲6一角成 △4九飛 ▲6八玉 △2九飛成
▲3四歩 △3二玉 ▲3三銀 △同 桂 ▲4三金 △2一玉
▲3三歩成 △8四桂 ▲7七銀 △8八銀 ▲2三と
まで47手で先手の勝ち