玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

左玉の終盤(2)

2012年03月23日 | 左玉
前回の続き。

この局面で考えられる手は次の2つ。
 1.▲7五桂(第1図)
 2.▲8一飛(変化3図)
 

まずは▲7五桂(第1図)から見ていきます。
考えられる後手の応手は次の2つ。
 1.△8四歩
 2.△7四銀引
(△7二金や△7二銀打は詰み。乞う研究)

まず最初に△8四歩ですが、これは▲6三桂成(第2図)で終わり。

(実戦はこの順になり、以下数手で勝ちました。)

そこで最善手は△7四銀引ということになりますが、▲6三桂成△同銀▲8一金△同玉▲8三飛成(変化1図)と進むのは必定。

これは左玉の大優勢! と思いきや、△8二金▲6三龍△7二銀(変化2図)と進むと――。

振り飛車の玉が堅くなり勝負が長引きそうな感じですが、7・8筋に歩が打てるのでそうでもない?
他に有力な手段はなく(桂がもう1枚あれば別ですが)、本筋に見える▲7五桂は意外にも決め手に欠ける印象です。

次回は▲8一飛の変化を見てみます。