Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

布武の果て

2023年01月05日 12時01分02秒 | 読書

 「布武の果て」(上田秀人著 集英社 2022年5月10日第1刷発行)を読みました。

 

 

 この本は、ようやく尾張を統一した織田信長が、天下布武を掲げ、足利義昭を奉じて上洛を果たすようになった頃から、彼が、本能寺の変で果てる直前までを扱ったものでした。

 その間の状況を、堺の納屋衆のうちの三人の今井彦八郎(今井宗久)、魚屋興四郎(千 宗易)、天王寺屋助五郎(津田宗及)がときおりに集まり、織田信長の動静、それに伴う天下の情勢を詳細に分析し、今後の堺の身の振り方を話し合って決めていくという形式で書かれていました。

 なお、この本では、本能寺の変は、徳川家康の仕組んだ事件であるとしています。

 徳川家康は、織田信長が徳川家康や堺を滅ぼし、そして天下統一を果たした後は海外に派兵をする意志であることを知ったとしています。

 徳川家康としては、それでは、何時まで経っても戦いは終わらない、国が滅びるまで戦いは続いてしまう、そこで、そうなる前に、また、自分が滅ぼされる前に仕組んだものが本能寺の変であるとしています。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
不あがりさんへ (Dr.K)
2023-01-13 09:56:04
コメント、ありがとうございます。
本能寺の変については、諸説がありますね(^-^*)

宣教師による爆殺という説もありますよね。
当時の国内では使われていなかったような強力な爆薬が使用されていたことがその証拠とか、、、。

秀吉、家康共謀説もありますね。

この本では、家康が光秀の家老の斉藤内蔵助をそそのかして実行させたとしています。斉藤内蔵助のもとに5,000の一向宗徒を預けて実行させたというんですね。光秀は何も知らないうちに巻き込まれ、あたかも自分が実行犯であったかのように仕立てられてしまったということですね。

本能寺の変は謎が多いですし、また、大きな出来事でもありますので、興味がありますよね。
これからも、まだまだ解明が進んでくるでしょうし、いろんな説が出てくるのでしょうね。楽しみです(^-^*)
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宣教師 (不あがり)
2023-01-12 08:54:28
dr.k様へ
アメーバで日本史を研究している方によると。信長は爆殺されたと仰っておりまして。実行犯は宣教師。本能寺近くに三階建ての建物があり。宣教師は元々が火薬を信長に売っており。その独占を恐れた、誰かが犯行に及んだ。もちろん秀吉、家康共謀と私も考えます。明智光秀には、犯行時間朝6時から7時とされておりますが。明智光秀、午前9時、京都に到着との文書があり。アリバイ成立だそうです。有難うございます。
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padaさんへ (Dr.K)
2023-01-06 20:54:54
本能寺の変については、諸説がありますよね。
家康がそそのかしたという説もありましたよね。
この本では、命の危険を感じた家康がそそのかした相手は光秀ではなく、光秀の家老の斉藤内蔵助ということになっています。斉藤内蔵助のもとに5,000の一向宗徒を預けて実行させたとしています。光秀は何も知らないうちに巻き込まれてしまったということですね。
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Unknown (pada)
2023-01-06 10:50:11
おはようございます。
padaが単身で住んでいた所が、高山右近の城が有った所で、その隣が山崎なんです。
ここで秀吉と明智軍が戦い、光秀が負けるんです。これは事実ですが、なぜ光秀が信長を裏切ったのか?色々疑問の残る所ですが、そそのかしたのは家康~あり得ますよね。
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うばゆり3さんへ (Dr.K)
2023-01-05 19:31:47
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、今年も宜しくお願いいたします。

本能寺の変については、いろんな説がありますね。
一番多い説というか通説は、明智光秀の謀叛説ですが、豊臣秀吉が首謀者という説や外国人宣教師が行ったという説など、いろいろですね。
いろいろと、それらの説の本を読んでいますと、それぞれ、「なるほど!」と思わせるものがありますが、本当のところは判りませんね(~_~;)

織田信長は人気がありますから、その彼を亡き者とした者は極悪人とされてしまいますが、この本のように、信長のほうにも殺害される原因があったというようにすれば、首謀者だった徳川家康は極悪人にならないですみますね。

>「今回の家康はどう描かれるんでしょうね。」
私は大河ドラマを観ていないのですが、今回は、時々、観てみたいと思います。
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ゆりです (うばゆり3)
2023-01-05 18:36:22
新年おめでとうございます。

面白い解釈なのですね。

>大河ドラマを前にしてのタイミングでも、家康は憎まれないですみそうです

実際どうだったんでしょうね。
そして、今回の家康はどう描かれるんでしょうね。

本年もよろしくお願いいたします。
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遅生さんへ (Dr.K)
2023-01-05 14:58:24
「本能寺の陰に家康あり」で、なかなか面白い設定でした(^_^)
「家康の伊賀越えは、アリバイ作りの演技だった」との説は、以前からよく言われてはいましたよね。
ただ、この本では、堺の商人に、事前に、万一失敗した場合には駿河に逃げ帰るための船を準備させておいたというだけで終わっており、実際にその船で駿河に帰ったのか、アリバイ作りの演技のために伊賀越えをしたのかは書いてありませんでした。

「本能寺の陰に家康あり」としても、その動機が、続く戦乱のために疲弊した民のため、ひいては国のため、また自分の命のためということですから、家康は悪者にならないで済みますね(^_^)
大河ドラマを前にしてのタイミングでも、家康は憎まれないですみそうです(^_^)
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Dr.kさんへ (遅生き)
2023-01-05 14:02:21
さすが、小説、面白い設定ですね。
徳川家康が影の主役。本能寺の陰に家康あり。
大河ドラマが始まる時期なのでタイムリーですね。
すると、家康の伊賀越えは、アリバイ作りの演技だったのでしょうか。
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