今回は、「古染付 黒人図小皿(一対)」の紹介です。
表面
左:小皿(A) 右:小皿(B)
裏面
左:小皿(A) 右:小皿(B)
小皿(A)の表面
口縁には虫喰いが少しみられます。
小皿(A)の裏面
小皿(B)の表面
口縁には多くの虫喰いがみられます。
小皿(B)の裏面
この小皿(A)につきましては、昭和57(1982)年に、今から40年前に、京都の新門前町通りの古美術店で購入したものです。
また、小皿(B)につきましては、その2年後の昭和59(1984)年に、今から38年前に、地元の地方都市のデパートで行われた骨董市で購入したものです。
当時、この「古染付 黒人図小皿」というものは、よく骨董関係の書籍や骨董雑誌に登場していて、人気の高かったものです。
私としても、是非、1点は欲しいな~と思っていたわけですけれど、たまたま、2点来てくれました(^-^*)
生 産 地 : 中国・景徳鎮の民窯
製作年代: 中国・明末~清初
サ イ ズ : 小皿(A)・・口径12.5cm 高さ2.5cm 底径7.3cm
小皿(B)・・口径12.7cm 高さ2.8cm 底径7.0cm
同一窯で、同じ頃に焼かれた品でしょう。
私は、例によって、虫食いが気になりました(^^;
写真でははっきりしませんが、銘のある皿Aは皿Bよりも、かなり少なそうです。私の南京赤絵皿の場合も、銘のある方に虫食いがありませんでした。何か、焼成法のわずかな違いによって、虫食いの出方が変わるのでしょうか。あくまでも、個人的感想です(^.^)
小皿(A)の虫喰いは、殆ど無いにひとしいくらいです。指で口縁をなぞりますと、ちょとザラザラする所がありますので、そこをよ~く見てみますと虫喰いであることが分かる程度です。
同じ様なものでも、虫喰いは出来たり出来なかったりですね。
先日紹介しました(10月29日に紹介)「古染付 寿文字文・花籠文小皿(5枚組)」の場合も、全部に虫食いがあるわけではないですものね。(なお、この小皿の名称につきましては、追記しましたように、古染付になったり呉須手になったりしています。いい加減な紹介でスミマセン)
古染付のすべてに虫喰いがあるわけでもなさそうですよね。ちょっとした加減で虫食いが出たり出なかったりするのかもしれませんね(^_^)
とは言え、私は現物は初めて見ました
一般的に黒人ということになっていますが
南方系の人(サモアやインドネシアとか)の人に見えなくもありません
時期は違えど、二枚コレクションされているあたりがドクターさんの真骨頂ですね。
絵柄が珍しく、インパクトもあるからでしょうか。
でも、案外、値段が安く、その時の手元のお金で買えたので手に入ったものです(^_^)
もっとも、「物」は不思議なものですね。何時でも買えると思っていても、いまだに手に入れていない物もありますし、このように、次々と手に入ってくる物もありますしね(^_^)
また、南蛮人ものも人気がありましたよね(^_^)
昔は、虫喰いがあれば明末~清初の「古染付」と言えるが、虫喰いがないものは清朝中期になるので「古染付」ではないなどと言われていましたので、虫喰いがあると安心して買えましたよね(^_^)
今では、日本の茶人の特注の厚手の虫喰いのあるもののみが「古染付」とされるわけではないようですよね。薄手で虫喰いのないものも「古染付」とされているようですよね。
今日も、私の行っている「古美術品交換会」に「古染付」の小皿が4点出品されました。その内の半分には虫喰いがありませんでしたが、皆さん、虫喰いのないものも「古染付」として争って買っていました。
私は、現在は「古染付」にさほど興味がありませんでしたので、高見の見物でしたが(^-^*)