これも、昭和60年に買ったものです。
色絵 花鳥文小皿
表面
鳥の絵の部分の拡大画像
裏面
見てのとおり、傷も酷くて、安かったんですが、生地から判断しても分かりますように、どうも、古伊万里には見えなかったものですから、最初は買う気にはならなかったんです。
ところが、この小皿が私に語りかけてきたんです。
「どうか、私を連れ帰ってください。このままでは、誰も買う者がなく、私は、いずれ、打ち捨てられてしまいます(涙)」
と、、、。
それで、もう一度、よく見てみますと、鳥の表情などにちょっと漫画チックたところはありますが、古九谷の特徴をよく捕らえた絵付けが施されているではありませんか。当時、古九谷は非常な貴重品で、値段もべらぼうに高かったんです。
それで、当時、本物の古九谷など買えませんでしたから、「古九谷の代用品として連れ帰ることにするか」と、思い直して買ってきたものです。
そんなことで、買った当座も、産地及び製作年代は不詳で、今、手持ちの資料で少し調べても、産地及び製作年代は不詳のままです(~_~;)
ですから、この小皿を、本来は、ここで紹介するには相応しくないんですが、「訪ね人欄」のつもりで活用させていただきたいと思います。お心当たりの方は、コメント等でご連絡いただければ幸いです(^_^)
生 産 地 : 不詳
製作年代: 不詳
サ イ ズ : 口径;15.0cm 高さ;3.0cm 底径;9.7cm
この鳥を見たら、私も手を出さずにはいられないと思います。描こうとして描ける表情ではないですから。
いわゆるヘタウマですね(^.^)
かく言う私がひっかかるのは、上手ヘタ、どうかすると、ヘタヘタにいかれてしまうことも(^^;
あそこは魅力がありましたよね。魅力というか魔力でしょうか、、(笑)。
時として、妖しい魔力に取り憑かれ、ついつい、連れ帰ることが時々ありました。
これも、連れ帰って欲しそうな目で訴えてきましたので(笑)、値段も安かったものですから、ついでに連れ帰ったものです。
連れ帰ったものの、身元調べに難儀しているわけです(^_^;
古九谷風の色絵であることは確かですが、やはり本歌の絵の上手さとは違うような・・・
大聖寺とも土の感じが違うことを思うと、「明治九谷」に行きつきますが
ドクターさんの40年を超える経験には到底追いつけませんので
私には判らない、という困った結論になりました。
大聖寺伊万里も伊万里写しですが、土まで伊万里に近いように作っているはずですものね。そうなると、大聖寺も外れますよね。
やはり、「明治九谷」辺りがいい線でしょうか(^-^*)
ありがとうございます。